日本人選手に欠けている相手をコントロールする能力。
相手と戦う時には、
相手の心理や思考パターンというものを、
常に考えながら戦わなければならない、
私はそう考えています。

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それは、
事前のスカウティングによって、
相手の長所と短所を知り、
その対策を講じるということもそうでありますが、
それはシステムや戦術の話であり、
主に監督などのスタッフが、
やるべきことであります。

しかし、
実際ピッチに立って、
相手と戦うのは選手たちでありますから、
そこには、
システムや戦術とは別のもの、
それを越えたもの、
ピッチの外にいる人間には感じられないもの、
それが確実に存在していると、
私は思います。

では、
それが何かと言えば、
それは、
人間の心理、
というものであると、
私は思います。

相手と戦う時には、
特にそれが人である場合、
心理戦というものが、
大局を左右するものであると、
私は考えます。

例えば、
今相手は最も何を恐れているのか?
何をすれば最も相手を動揺させられるのか?
それは試合の経過と共に、
また、
試合の展開によって、
刻々と変化するものであり、
そして、
それを判断できるのは、
選手以外にはないと、
私は思います。

また、
相手が自分たちをどう評価しているのか、
過大評価しているのか、 
過小評価しているのか、
自分のことをよく知っているのか、
自分のことをよく知らないのか、
それを読むことが、
勝負の駆け引きとして、
重要であると思います。

心理戦とは、
裏をかくことであり、
相手の思惑を外すことであり、
相手を混乱に陥れ、
惑わせることであります。

そうやって、
ペースというものを、
流れというものを、
少しづつ自分たちの方へ引き寄せてゆく、
それが勝負の駆け引きというものであると、
私は認識しています。

そして、
つまりそれは、
相手の心理をコントロールしてしまう、
ということでもあります。

日本人選手には、
そういう能力が、
圧倒的に欠けている、
私にはそう思えてなりません。

従って、
得点も取れないし、
守り切れないし、
1対1でも勝てないし、
プレッシャーの大きな試合になればなる程、
実力を発揮できないのだと、
私は考えています。

それは、
一定レベルの技術、
一定レベルの体力、
それがなければできない話でありますが、
また心理戦に巧みでなければ、
超人的な技術や体力を身に付けない限り、
戦いに勝つことは、
時の運に大きく左右されてしまうものだと、
私は思います。

相手の心理を読み、
自分の心理を読ませない、
それは小細工ではなく、
大局の駆け引きであり、
1つ1つの局面での、
そのような駆け引きに勝つことが、
団体戦であっても、
勝利の哲学であると、
私は強く考えております。

そして、
1つ1つのプレーが、
駆け引きでもあります。

布石というものが、
重要でもあります。

勝利の為に、
何が重要なのか、
心技体、
その「心」とは、
自分の「心」だけにあらず、
相手の「心」でもあると、
意識することが、
肝心ではないでしょうか。

ぜひ日本人選手には、
勝負に「巧」であること、
それを何事においても、
どの局面においても、
お願いしたいと思います。

相手の「心」をコントロールできる、
駆け引きの「巧」なくして、
質の高い戦い方というものは、
存在しないと思いますので、
それを1人1人、
ピッチで見せて欲しいと思います。


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【2008/06/17 11:45】 | 岡田ジャパン考察 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
<<3次予選3試合選手活躍度ランキング及び総評。 | ホーム | 残念ながら2006年6月12日から日本代表は成長してない。>>
コメント
サムライさん、コメントありがとうございます。

これは日本社会の問題でもありますよね。個性が大事と言う人は多いけれども、実際は個性の無い人を好む、使い易いから、そういう傾向が、まだ根強いと感じます。確かに、チームとしてのビジョン、コンセプトというものを明確にして、それを基盤に組織作りをすることは当然なのですが、しかし、それと、選手(人間)を没個性化させることとは、必ずしも一致することではなく、むしろ、逆に働くことになるのではないかと感じています。

クライフも著書の中で言っていましたし、先日開催された中田英寿のチャリティーマッチでセードルフも言っていましたが、サッカー選手には「ストリート」というものが重要であると、私は考えています。毎日毎日、フィールドの大きさも異なる、ゴールの大きさも異なる、気象条件も異なる、地面の質も異なる、仲間も異なる、対戦相手も異なる、人数も異なる、年齢も異なる、ルールも異なる、場合によっては、球はサッカーボールではないかもしれない、とにかくそういう変化のある環境、様々な条件の中で、遊びながら、しかし、勝つ為にはどう戦えば良いのか、常に考えるという思考が身に付く、それがセンスであり、まさに、駆け引きを覚える、ということなのではないかと、私は考えています。

コンセプトと使いたい選手と同様に、組織か個性か? というのは常に綱引きを繰り返えさざるを得ないのだとは思いますが、個の育成を後回しにして、組織最優先で戦い続けることは、結局、最終的に、その組織の駒となる上質な個を育てられないという結果になり、組織自体を維持することも不可能になる、敵と戦っていけないぐらいの人材不足に陥る、ということになってしまいますよね。
【2008/06/19 00:03】 URL | 管理者jube #-[ 編集] | page top↑
個性と駆け引き 2
駆け引きの重要性に気付いている選手が代表に選考されても控えになってますから、岡田監督にうまく丸められないか心配になります。

せめて反町監督には、駆け引きの出来る選手を一人でも多く育てるような采配をしてほしいと、祈るような気持ちです。
【2008/06/18 23:22】 URL | サムライ #-[ 編集] | page top↑
個性と駆け引き 1
そうですね。
管理人さんの記事を読み、駆け引きの出来る選手を一人でも多く育ててほしいと、祈るような気持ちになりました。
かつては駆け引きできた選手が丸められたのも残念ですよ。。。相手をコントロールできる選手を干すようなチームがJにはあると思います。
個の駆け引きを前提とせず、選手を駒とした戦術で戦う監督。本来のあるべき姿を見失い、干してはいけない個人能力を干し、出場機会と引き換えに個性を消す。そのことにすら気が付かない監督。。。個性が無ければ個の駆け引きも無くなり、杉林のような選手が育つだけ。個性を消された選手は、相手の驚異にならない。チームの歯車となるのを拒み、反発すれば放り出される。
そんな選手しか育てられない日本人監督が率いるチームが、Jの優勝候補です。
個性を消さない監督もいますが、今のJでは選手層が薄いチームが多く、選手ありきの戦術はリスクが伴います。軸にした選手が怪我をすれば降格もあり得る為、多くのフロントは安定を求め、戦術はフラットになる。
今のA代表メンバーも半分以上は同じように個性を丸められたメンバーかと。。。

コメント続けます。。。
【2008/06/18 23:22】 URL | サムライ #-[ 編集] | page top↑
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