FC東京vsJ千葉 「両チームのGKがPKを止める活躍で引き分け」
試合 :第14節
開催日:2008年6月29日
結果 :引き分け
スコア:「1−1」
得点者:佐原 レイナウド

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○ FC東京分析 「惜しい引き分け」

「4−2ー2−2」

FW:カボレ 平山
MF:羽生 エメルソン
MF:今野 梶山
DF:金沢 藤山 佐原 徳永
GK:塩田

前半7分、一発のロングフィード、佐原が目測を誤ると、レイナウドに裏へ抜けられ、それを止めにいった今野がPA内でレイナウドを倒してしまいPK、今野は1発レッド退場となりました。このPKは、結局、GK塩田のファインセーブで防ぎますが、この試合のFC東京は、ロングフィードからの一発のパスで、レイナウドに裏へ抜けられるというシーンが何度もありました。これは、マークしていた佐原だけの責任ではなく、もう1枚のCBである藤山、この選手がカバーリングをしっかりやらなければならなかったと思います。レイナウド1枚に対し、佐原と藤山でケアできるわけですから、佐原がレイナウドに密着して、藤山は裏へ抜けられた場合にカバーリングをする、そのような守備をする必要があったと思います。
そして、1枚少なくなってからですが、まずはエメルソンがそのまま今野の位置に入りました。城福監督は浅利の交代を用意していましたが、それを止めて、そのままこの形で戦うことを選択しました。しかし、このままだと右サイドの位置に人がいないので、途中からは、左に羽生、中央に梶山、右にエメルソン、という中盤の形に変えてきました。
その後、平山の鋭いチェイシングで、ジェフDF池田のボールコントロールが緩くなったところを奪いに行くと、池田が平山をひっかける形となって、FC東京がPKを獲得。しかし、カボレのPKはジェフGK立石に止められて、先制点はならず。しかし、CKから、佐原のヘディングゴールでFC東京が先制点を挙げます。
後半、交代無しで戦い、攻勢を許しながらも良く守っていましたが、佐原が負傷してピッチの外に出ている間に、つまりこの時は9人になっていたわけですが、レイナウドへのマークが外れてしまい、そのレイナウドにクロスからヘディングゴールを決められ、同点とされてしまいました。結局試合は、10人でありながらも終盤は攻めたFC東京でしたが、スコア「1−1」、引き分けとなりました。
好調のFC東京だけあって、選手1人1人の動きは良く、10人になった状態でも、千葉に対し互角に戦っていましたが、2人少ない状態になった時に、千葉の攻撃を防ぎ切れませんでしたね。試合としては、10人になった後も、良く戦っていましたから、引き分けという結果は仕方ない、悪く無い結果だったと思いますが、勝てる試合でもありましたので、選手としては悔しいのではないかと思います。
1つ気になったのは、ジェフが巻を入れてきた時に、右SBだった徳永をCBにポジションチェンジさせて、巻のマークに付かせ、藤山を右SBに出したということですね。これが悪かったということではなく、やはり、城福監督というのは、相手のFWに合わせて、CBを代えてくる監督なんだなぁと再認識しました。中断前まででも、CBのスタメンを試合毎に変えてきていましたが、そういう采配をする監督なのでしょうね。

カボ:5点:動き悪くなかったが1トップ気味になったので苦しかった。
平山:5点:だいぶ動きが良くなってきましたが、課題はシュートモーションの遅さ。
羽生:5点:運動量多く活きていた。
エメ:5点:ボランチでも問題無くプレー。組織的に動ける。
梶山:5点:1ボランチのようになったが堅実にプレー。
今野:*点:この退場はある意味仕方ない。
金沢:5点:まずまず。
徳永:5点:やや精彩を欠く。
佐原:5点:ミスもあったが得点も決めてチャラ。
藤山:4点:いつものようなカバーリング見られず。
塩田:7点:PKストップ以外にもファインセーブで活躍。


○ ジェフ千葉分析 「手堅いプレミア式サッカー」

「4−2−3−1」

FW:レイナウド
MF:新居 下村 工藤
MF:戸田 斉藤
DF:青木良 ボスナー 池田 坂本
GK:立石

ミラー監督になってから初めて試合を見ましたが、守備の時には、DF4枚とMF4枚がフラットなラインを敷き、8枚で守る形で、プレミアの下位チームが見せるような戦い方でしたね。そして、ノーマルな時は「4−5−1」、攻撃時には「4−3−3」、そのような形の明確なサッカーのようです。
この試合では、一発のロングフィードでレイナウドが裏へ抜け出したり、主に左の新居が中へ入ってきたり、下村が高い位置へ上がったりしてチャンスを作っていました。背骨にあたる中央に、レイナウド、下村、戸田、斉藤、ボスナー、池田、という強さのある選手を配置し、サイドに、新居、工藤、青木良、坂本、という敏捷性のある選手を配置するという、基本に忠実でオーソドックスなスタイルですね。オーソドックスなプレミア式と言えるかもしれません。
守備人数を揃えていますので、個が競り合いで負けない、相手の連携の良いパスワークで崩されない、その限りでは、大崩しないサッカーをしていると思います。そうなると、人数的に少なくなる攻撃が課題となってきますが、レイナウドがタイミング良く裏へ抜け出したり、新居や工藤が良い動きを見せれば、得点は取れるように思います。但し、あまり技術の高い選手がいませんので、ビルドアップや攻撃にかかる時には、パスでの繋ぎなどに弱さが見られるところです。まあでも、現状の千葉の状態、それから、戦力を考えれば、この戦い方がベストなのかなと思います。

レイ:6点:一発のロングパスからチャンスを作る。同点ゴールも決める。
新居:5点:左に回っているが悪く無い。
工藤:5点:もう少し積極的に前へ出て行きたい。
下村:5点:トップ下のような感じだが、微妙。
戸田:5点:無難。
斉藤:5点:無難。
青良:5点:まずまず。
坂本:5点:武器である豊富な運動量を活かしてもっと前に行きたい。
池田:4点:緩慢さが見られる。
ボス:5点:強さある。
立石:6点:PK止める。
巻 :5点:パワープレイで機能。


○ 試合後記

FC東京の方は、全体的に、中断前の好調を持続している感じです。長友が左SBに戻ってくれば、さらに良くなると思いますね。そして、どうしても注目してしまう平山に関してですが、動きはかなり良くなってきていると思います。胸トラップからのシュート、前線での守備など、なかなか良いプレーが多く見られました。シュート意識も高くて良いと思います。しかし、どうしてゴールが決まらないのか、ということですが、やはり、終始クイックモーションが無いので、相手DFやGKに、シュートするということ、そして、どのコースにシュートを打つのか、読まれてしまっていると思うのですよね。PA内でも完全に相手DFを抜いてから打とうとするので、そこも、狭いコースを見つけて素早くシュートを打つ、それが出来ないと、J1レベルでもなかなか、ましてや、代表で世界を相手にするとなると、ゴールを決めるのは難しくなるかなぁ、という感じです。そのシュートモーションの速さ、それさえ身に付ければ、五輪代表でもフル代表でもFWの軸となれる選手だと思いますので、惜しい選手ですね。
一方のジェフ千葉の方ですが、ミラー監督になって、今出来る最大限のサッカーはしているかなと思います。本当なら、技術のある谷澤や馬場などを起用できれば、攻撃面ではもっと良いものが出せるのだと思いますが、とにかく失点が多くて、それで勝てない状態でしたから、まずは守備をしっかりする、その組織をしっかり形成する、そこから始めて、少しづつ攻撃面も高めていくしかないのかなと思います。しかし、今までの中で、レイナウドが最も活きていますから、可能性としては良いものを感じるところです。


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