「でもね、作り上げることの方が良い人生です」 オシムの言葉22
 2005年5月。
攻撃したいけれどこのメンバーでは無理だから守るんだ、
という指導者に対して、
監督の哲学として伝えたいことは?
 家を建てるのは難しいが、崩すのは一瞬。
サッカーもそうでしょう。
攻撃的な良いサッカーをしようとする。
それは良い家を建てようとする意味。
ただ、それを壊すのは簡単です。
戦術的なファウルをしたり、引いて守ったりして、
相手の良いプレーをぶち壊せばいい。
作り上げる、つまり攻めることは難しい。
でもね、作り上げることの方が良い人生です。
そう思いませんか?

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<攻撃の為の守備、
守備の為の攻撃>



守備的なサッカーが全て、
つまらないものだとは感じない。

守備的なサッカーでも、
面白い守備的なサッカーと、
面白くない守備的なサッカーがある。

また、
その逆も然りで、
攻撃的なサッカーが全て、
面白いものだとは感じない。

攻撃的なサッカーでも、
面白い攻撃的なサッカーと、
面白くない攻撃的なサッカーがある。

結局サッカーの面白さというのは、
戦い方が守備的か攻撃的か、
というところには無いのだと、
私は思います。

結局サッカーの面白さというのは、
攻撃の為の守備、
守備の為の攻撃、
それがどれだけ機能しているのか、
そこで個人の力がどれだけ活きているのか、
そこで組織としてのレベルをどれだけ高めているのか、
そこにあるのではないかと思います。

確かに、
オシムの言う通り、
作り上げる、
つまり攻めることは難しいし、
作り上げることの方が良い人生であると、
私も思います。

しかし、
戦術的なファウルをしたり、
引いて守ったりして、
相手の良いプレーをぶち壊せばいい、
というのは、
オシムが言うように、
簡単なことではないかなと思います。

要するに、
ただ引いて守ったり、
ということは、
やろうと思えばどのチームにでもできることですが、
そこで本当に相手の良いプレーをぶち壊したり、
引いて守って無失点で守り切る、
ましてや、
その守りから攻撃に繋げるということは、
本当に難しいことであると、
私は感じています。

守備にも哲学があり、
機能的で美しい、
魅力的な守備があり、
もちろん、
攻撃にも哲学があり、
機能的で美しい、
魅力的な攻撃ある。

そしてそれは、
切り離すのことのできない、
表裏一体のものであり、
一連の流れの中に内包されているものでありますから、
美しく魅力的なサッカーを作り上げる為には、
守備でも攻撃でも、
創造性というもの、
それを具現化する必要があると思います。

個人と組織、
守備と攻撃、
その組曲が美しい楽曲になった時に、
本当の意味での、
強くてスペクタクルなサッカーになるのだと、
私は思います。


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