2006年の8月、
アウェイでの中国戦、 それが反町ジャパンのスタートでした。 記事を読む前に、 ◎ サッカー人気blogランキング ◎ ○ サッカー FC2 Blog Ranking ○ へのクリックをお願い致します。
最初の頃に反町ジャパンで輝きを放っていたのは、
増田誓志でした。 2列目の位置に入り、 運動力、パス、ドリブル、シュート、 どれをとっても良いパフォーマンスを発揮し、 アシスト、 ゴール、 結果も出していました。 しかし、 反町監督のシステム的な志向で、 ボランチに入ったり、 2列目とボランチの間の、 中途半端な役割とポジションで起用されるようになってからは、 思うように能力が発揮できなくなり、 反町ジャパンには選ばれなくなって、 増田自身も今は輝きを失っています。 攻撃的な能力が高く、 特に2列目からの飛び出しで、 アシストなりゴールを決めていた増田を潰したことで、 反町ジャパンの攻撃は威力を失ったと思いますし、 増田自身の才能も、 潰してしまったように思います。 その責任は大きいと、 私は感じています。 枝村と谷口。 ボランチとして清水エスパルスで台頭してきた枝村は、 3列目ぐらいの位置からゴール前へ上がってゴールを決める、 もしくは個人的な感覚からすれば、 右SHや右SBとして、 運動量と右サイドからのセンタリングの精度、 それを持っている選手であり、 そのような起用の仕方をすれば、 大きく活躍できる選手であると思っています。 しかし、 枝村の起用方法は谷口と同じでした。 1トップのトップ下や2トップのトップ下。 反町ジャパンでもそうですし、 清水エスパルスでもそうですが、 枝村がトップ下で機能した試合というのを、 私は一度も見たことがありません。 そしてそれは、 谷口に関しても同じであります。 そこのポジションにおいて、 得点を取ることはもちろん何回かはありましたが、 決してそれは機能したからではなかったと思います。 それはただ単に、 ゴールに近いポジションにいたから、 数点程度は取れた、 という程度のものであっと思います。 しかしそれでも拘り続けた、 ボランチで威力を発揮する選手のトップ下起用。 その根拠や論拠がどこにあるのか今でも謎のままですが、 これは完全に失敗だったと思います。 枝村は完全に干され、 谷口は出たり入ったりを繰り返し、 連携も機能性も無いまま五輪へ。 いったい何だったのかと、 最も疑問に思う選手起用でありました。 平山相太。 彼が成長しないと日本の未来は無い。 そこまで言って、 平山と心中するのか? とまで言われながら、 起用し続けた平山。 しかし平山の技術的な問題、 コンディションの問題、 なによりも精神的な問題、 それによって平山を起用し続けることに問題があったのは、 明々白々でした。 そして、 その平山を切ったのが、 アジア予選の途中からでした。 しかし、 それによって何か大きく変わったのかと言えば、 結局は何も変わらず、 平山を外した後の攻撃の構想というものは、 反町監督の中に全くありませんでした。 そしてその後、 平山が反町ジャパンに呼ばれることは一切なくなったわけですが、 そこにあった決断の遅さ、 選手の能力と適材適所を見抜く目の無さ、 それは痛い程でありました。 カレン・ロバート。 反町ジャパンに選ばれたことのあるFWで、 個人的に最もその才能を高く評価していたのが、 カレン・ロバートでありました。 恵まれた体格とスピードを持ち、 既にJリーグで得点も重ねていました。 しかし、 反町ジャパンにあっては、 長い期間無得点の試合が続き、 得点力不足の原因のように言われ、 結局は反町ジャパンに選ばれなくなりました。 しかしなぜJリーグでは得点を取れていたカレンが、 反町ジャパンでは得点を取れなかったのか、 それは私の目には明らかでありました。 それは、 カレン・ロバートを2列目、 要するにシャドウ的なポジションで使い、 過度の守備における役割と運動量求めたからでありました。 この辺りは増田と似ています。 本来得意としているポジションから、 枝村と谷口は上で使い、 カレンと増田は下で使う、 全くもってナンセンスな選手起用が、 この4人には表れています。 そして最後に結局は、 カレンと似たタイプの森本を最終メンバーに選び、 結果は御覧の通り。 反町監督のFWの活かせなさ、 攻撃の構築の稚拙さ、 それによって潰された選手は数多くいました。 デカモリシと柏木と梅崎。 吉田ジャパンからの選抜と言えば、 最終的には安田と内田、 そして香川であったわけですが、 ではいったいその吉田ジャパンの軸として、 大いなる活躍をした選手は誰だったのかと言えば、 それは、 デカモリシと柏木と梅崎であったと私は思います。 柏木と梅崎の圧倒的な運動量と技術、 それが吉田ジャパンの躍進を牽引していましたし、 デカモリシのフィジカルを活かしたゴリゴリしたプレー、 気迫を前面に押し出したプレー、 意外性を生むプレー、 それはチームに活力を与えていましたし、 何にしても、 1トップに拘るのであれば、 デカモリシが完全に構想から外れてしまったことは、 大きな疑問だと言えます。 更に言えば、 デカモリシと柏木は、 最終予選で、 チームを救う活躍を見せました。 梅崎に関しても、 出場数は少なかったですが、 出場した試合では、 悪く無いパフォーマンスを見せていました。 最終的に香川が選ばれ、 梅崎がバックアップメンバーだったことには、 大きな疑問を感じざるを得ません。 この3人もまた、 反町監督の能力不足によって使い切れなかった選手であると思います。 青山直と吉田。 青山直晃に関しては、 2年前からずっと、 そして、 最終予選でもずっと、 反町ジャパンの最終ラインを支え、 時にはセットプレーから得意のヘディングで、 チームを救ってきた選手。 それを最後の最後で外してしまうというのは、 あまりにも非常識過ぎて言葉が出ない。 あげくその代わりに選んだ吉田は、 五輪前の壮行試合のオーストラリア戦での、 たった1度のミスで完全に構想外。 これはあまりにも酷い選手扱いと言えると思う。 選手はモノではない。 連携も長い期間の賜物であるし、 ミスをしたからその選手を二度と使わないという采配をするから、 選手がミスを恐れるようになってしまう。 大事なのは修正力であって、 吉田にはその次のアルゼンチン戦で、 もう一度そのチャンスを与えることができたはずである。 結局これでは、 青山直を外してまで吉田を選んだ意味は、 全く無くなってしまっていたと思う。 五輪で水本と森重の2人が悪く無いパフォーマンスであったので、 大きく言われないところですが、 私はこの選考と起用に大きな疑問を感じています。 その他にも、 1人1人細かく言及すれば、 反町監督は、 ほとんどの選手に関して、 その能力を活かしてこれませんでした。 従って、 どのような選手を選ぼうと、 そのチームが大きく変化することも無ければ、 強くなることもありませんでした。 そして、 そのような反町監督を交代させるタイミング、 個人的には大きく2回程あったと感じていますが、 結局協会は、 ギリギリのところで最低限の結果は出せた、 ということに甘んじ、 真剣に交代を考えることは無かったと思います。 そしてそれは、 ジーコジャパンの時と、 同じであると、 私は感じます。 よく考えてみれば、 今回の反町ジャパン、 その五輪での惨敗は、 ドイツW杯におけるジーコジャパンのそれと、 とてもよく似ています。 経験の浅い監督、 その交代の判断とタイミングの誤り、 結果としての惨敗、 その後の監督の発言、 全てが同じように感じます。 要するに日本サッカー協会は、 2度同じ過ちを繰り返した、 と言えると思います。 歴代の五輪代表の中でも、 最も人気が無かったと言える反町ジャパン、 それでも周囲の人に、 黄金世代と変わらないぐらい有望な選手が大勢いるから、 と豪語してきた私ですが、 その面目も丸潰れです。 今でもその気持ちに変わりは無いですが、 この結果が結果ですから、 それを周囲の人に納得してもらうことも、 厳しくなりました。 谷間の世代だな、 日本の若い選手は魂も無いし下手だな、 そう言われても、 返す言葉ありません。 悔しいです。 本当に悔しいです。 興行に力を入れるとしても、 弱くなったのでは、 結果として結果が残せないなら、 日本のサッカー人気は低迷するだけですよ。 コアなサッカーファンだけでは、 将来に渡って継続していけません。 日本サッカー協会は、 Jリーグを立ち上げた頃の理念、 それを初心に帰って取り戻すこと、 絶対に必要であると思いますね。 日本人だけで日本のサッカーをしようとすることなど、 まだ100年早いです。 このブログは皆様の応援で継続されています。 記事の内容が「興味深い、賛同できる」と思いましたら、 ◎ サッカー人気ブログランキング ◎ ○ サッカー FC2 Blog Ranking ○ への応援クリック投票をポチッと宜しくお願い致します。
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イレブンさん、コメントありがとうございます。
監督という職業は、本当に様々なことに優れていなければなりませんよね。戦術論やシステム論に明るいということは当然のこととして、心理学にも優れていなければなりませんし、組織論というものにも精通していなければなりませんし、緻密な思考力と勝負に対する大胆さ、これも持ち合わせていなければなりませんからね。だからこそ、優秀な監督というものは貴重でありますから、そのような監督を招聘する努力、それを決して怠ってはならないのだと思います。 反町さん(あまり監督と言いたくない)の選手起用は疑問符だらけでしたね。
柏木、青山は本当に残念でした。 思えば、新潟の頃の反町さんはけっこう良かったような。。。 使えるコマが限られていて、その中での戦術実験は得意なんでしょうね。 年齢制限さえ守れば誰を呼んでも良いとなると、とたんにあれもこれもとなるのでしょう。浮気性ですね。 クレバーな代表監督は、有望な若手選手を初めて呼ぶときは過度のプレッシャーがかからないように配慮し、常連のベテラン選手を外すときはひっそりと、あまり話題にならないようにタイミングをつかみます。 あくまでもチーム内に不必要な緊張が入り込まないためのマネジメントです。 井原が代表から外れたときを覚えている人は少ないのじゃないですかね、監督が上手いんです。 オシムは、最初はドイツ組から大きく変えなかった。賢い。 ジーコは、アルゼンチンとのフレンドリーマッチで秋田を中心としたディフェンスラインがあまりに不甲斐なく、次の試合で総替えしたことがありました。稚拙です。 カズと北澤を最悪のタイミングで外した岡田さん(あまり監督と言いたくない)、調子の悪い平山を使い続け、予選まっただなか後のない状況でいきなり外した反町さん、へたくそとしか言いようがありません。 五輪代表はメンバーをいじりすぎましたね。代表チームは、基本的に常にトップレベルにいる選手20人程度のグループで連携を深めつつ、「なんでこいつを入れないんだ」「代表に入っていないのはおかしい」という声が強くなっている選手をポンといれる(その際、パフォーマンスが落ちている選手をひっそりと外す)のがいいのではと考えています。 代表発表の新聞報道で「初選出!」の見出しが出るたびに、誰かがひっそりと姿を消している。 例えば、香川が代表入りし、山瀬がひっそりと外れる。でも本当に山瀬より香川の方が代表にふさわしいのだろうか。 代表監督のあれもこれも使ってみたい、見てみたいという欲望に我々ファンは付き合わされているのではないか。 こんな状態で、代表チームは強くなるのだろうか。疑問です。 山人さん、コメントありがとうございます。
そうですね、今から考えれば、平山は必要だったと言えるのかもしれませんが、しかし、外された当時のことを考えてみると、やはりその時は明らかにフィジカル面でもメンタル面でも充実していませんでしたので、戦術的な理由での召集外というよりも、パフォーマンスの問題であったように私は思います。 ほとんど賛成ですが、平山についてだけ賛成できません。反町監督が平山を切ったのは、Fwに求めるものが何より前線からのチェイシングだからでしょう。トップスピードはあっても小回りが効きませんから。平山本人に切られる理由があったとは思われません。両サイドからのクロスにこだわるサッカーをするなら、中央で競り勝てる平山は連れて行くべきだったでしょう。
賛同者さん、コメントありがとうございます。
人材はいると思うのですが、それは日本のどこを見てもそうであると思うのですが、本当にそのことを愛して真剣に考えている人、そのことに対して有能な人、そういう人がなぜか疎外されていると、私は思います。もしそのような人たちが中心に入ってくれば、3年から5年ぐらいで劇的に変わると思いますが、そうならない場合には、50年経っても100年経ってもダメでしょうね・・・・。 本当に管理人さんの視野の広さや見方には感服させられます。
しかし選手にしろコーチ陣にしろ協会幹部にしろ、本当にいい人材はまだ現れそうにない気がします。 特にコーチ陣と協会に至っては私はほとんど信頼していないのですが、やはり良い変化を望むにはあと10年20年は待たないといけないんですかね? nさん、コメントありがとうございます。
初めまして。経験豊富で優秀であれば、外国人でも日本人でも構わないのですが、現状、日本人にそのような監督はいないと思いますから、やはり外国人に人材を求めて欲しいと思っています。トルシエに関しては、前回の時の感じが限界であると思いますし、また、その後の実績が芳しくないように思いますので、まあ、どうかなぁ・・・、という感じではあります。 初めまして。すごく勉強になりました。これからも読ませてもらいます(`・ω・´)
残念な結果だけど現場の人たちにはお疲れ様と言いたいです。ロンドンへ向けた新しい監督は誰になるのでしょうか?楽しみでもあり心配でもあります。 管理人さんはどう思いますか?外国人に任せるのか日本人なのか。僕はまたトルシエでも面白いと思ってるんですが。 やはり五輪世代が、カテゴリーからみて、狭間な位置にあるのかもしれませんねぇ。
分かりやすい内容で、納得です、ありがとうございます。 これからも読まさせて頂きます。 すもーるさん、コメントありがとうございます。
これは完全に個人的な考えではありますが、まず、ユース世代(高校生・中学生)というのは、100%育成メインで考えるべきだと思っています。そして、一部の強豪国のように伝統的なシステムなりスタイルが決まっている国ならば、それに合わせた育成をしていく、ということで問題無いのだと思いますが、日本にはまだそのような確立されたものがありませんので、トップの現状を見て、足りないと思われる人材の育成を行う、ということが望ましいと思います。そして、ユース世代では、システムやフィジカルということよりも、個々の技術、サッカーIQ、スペシャリスト性、それを重点的に強化することが重要で、そのカテゴリーのサッカーというものは、戦術的・システム的にシンプルなものを採用し、試合なり大会では、結果ということよりも、その今の段階の個人の能力がどの水準にあるのか、何が通用して何が通用しないか、それを確認していく、ということがベストであると思います。 しかし、五輪代表のカテゴリーというのは、育成と結果ということの狭間にありますので、割合的には、育成60%~70%、結果30%~40%、という感じになると思います。結果を求めていくということは当然のことでありますが、しかし、そのために選手の才能を潰すようなことをしてしまうならば、それは本末転倒でありますので、五輪代表の場合は、もし結果と育成で判断を迷ったならば、育成の方を選ぶべきであると思っています。 こんばんは。
いつも興味深く読ませて頂いてます。 全く的外れなコメントかもしれませんが、お許し下さい。 このカテゴリー(以下)の選手達をどう捉えて世界大会などに挑むのか。 将来(A代表)を見据えての選出なのか、この大会に勝つ為だけの選出なのか。 よく分からない部分が自分としてはいつも感じてるところです。 当然のことながら将来ある若い選手達ですから、それぞれの特徴(スタイル)をドンドン伸ばさなきゃいけない時期にも関わらず、中途半端にメンバーから外す、ボジションを入替えてみる、これではうまくいくコトもいかなくなる様に思います。 最近、よく感じることがあります、協会は日本のサッカーをどうしたいのか‥ハッキリさせてほしいと。 管理人さんは、各カテゴリーをどう捕らえて、大会に挑むべきだと思いますか?? ルーレットさん、コメントありがとうございます。
本当に私も悲しいです。 若い時の経験は貴重なのに・・・。 選手の能力を引き出すこと、 それを第一に考えられる、 育成手腕に優れた監督、 それを特にアンダーカテゴリーの監督には望みたいですよね。 私も初めてのコメントです。
いつも興味深く、ときに激しく頷きながら読ませていただいていました。 「反町ジャパン」を立ち上げ時から私も応援してきました。 >選手はモノじゃない 本当に、仰る通りです。 自分のシステムに固執し、無理矢理当てはめようとして、ダメと思えばポイ捨て。 一体何人の選手が「モノ」にされてきたのか。 今はひたすら悲しいです。 らららさん、コメントありがとございます。
何度も繰返される競争という名の「先送り」。 何度も口にしていた「ポリバレント」とは、優柔不断なだけ。ご都合主義でした。 選手の適正を見出す判断力にも欠けました。 まさにその通りですね。 優秀な指導者のもとでサッカーをやらせてあげたい、 そのように強く思います。 こんにちは。
興味深く拝見させていただいております。 初めてコメントさせていただきます。 「もう今更。。。」 ・・・・です。 こんな、失望と絶望感。・・・・虚脱、諦め。 沸き上げる危機感。・・・いつ以来でしょう。 何度も繰返される競争という名の「先送り」。 何度も口にしていた「ポリバレント」とは、優柔不断なだけ。ご都合主義でした。 選手の適正を見出す判断力にも欠けました。 が、 大学生やJリーグでの実績に乏しい選手を「発掘」し、「抜擢」し・・・・・・(爆死)。 今回の五輪は、日本サッカーの 「大いなる失敗」でしょう。 最大の被害者は、選手です。 勝手なのですが、 「こんな監督の下でなんかやってられるかぁ」なんて選手が出てこないかなぁ。。。。 何て、期待していたほど私の心は五輪代表から離れていました。 もう一度、 最大の被害者は、選手です。 選手たちが最も不幸だったのは、予選の組合せでも主力選手の故障でも、伸び悩んだわけでも・・・・・。 全て、適当なようで的を射ていません。 監督が「反町氏」だったということ。 これに尽きるでしょう。 無念です。 これで、 この五輪は「小学生最後にみんなで出かけた思いで作りの楽しい遠足」になってしまいました。 「帰るまでが遠足」なのですが、反町君と江尻君は早退すべきでは、ないでしょうか。 |
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反町 に関するブログのリンクを集めています!最新の検索結果をまとめて、口コミ情報をマッシュアップし… 気になるキーワードでブログ検索!【2008/08/12 13:26】
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