オランダ戦 「日本サッカー協会の無責任と無能の成れの果て」
試合 :北京五輪予選グループ第3戦
場所 :天津(中国)
開催日:2008年8月13日
結果 :オランダ勝利
スコア:「0-1」
得点者:シボン(PK)

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まあ、とにかく、
ナイジェリア戦同様、
この試合の戦い方、
その云々ではないわけですよね。

2年間チームを作ってきて、
守ることしか作ってこなかったわけですから、
その結果が見事に出た、
というだけですよね。

反町監督の、
悔いはないという言葉、
その真意が理解できたような気がします。

つまりは、
自分の低い能力の中では、
引き出しの少なさの中では、
稚拙な理論と哲学の中では、
100%やってきた、
ということなのだと思います。

考えてみれば、
反町監督の限界は、
既に2006年のドーハアジア大会の時点で露呈しており、
私はその頃から監督交代を大きな声で叫んできましたが、
そのチーム発足から半年で限界が見えていた監督を、
結局最後まで使い続けた日本サッカー協会の判断にこそ、
最大の責任があると思いますね。

もしそこに反町監督を育てるという意図があったのだとしたら、
そのために若い有望な選手を犠牲にするという、
とんでもない愚行をやったように思います。

選手が口々に、
紙一重だったとか、
差は無かったとか言っていて、
一瞬その発言に腹が立つかもしれませんが、
よくよく考えてみれば、
選手にはきっと、
実力を100%発揮できるようなチームではなかった、
という不満があるのだと思いますから、
そのようなチームの中では良くやった、
という自負があるのだと思いますから、
自分たちの能力が劣っていたなどとは、
感じられなかったのだと思います。

そういう意味では、
反町監督と選手の距離は、
かなり遠かったのかなと思います。

この惨敗の原因に関して、
監督は選手に力が無かったからだと思い、
選手は監督に力が無かったからだと思う、
そういうことなのだと思います。

この試合で対戦したオランダを見ても解かりますけど、
いくら個の力が高くても、
その個の力の上に組織がしっかり乗っかっていないと、
何をしたいのかよく解からないような、
ボンクラなチームになってしまうわけですよね。

やはり、
結果ということは当然だけれども、
先に可能性を見出せない、
先に進化を望めない、
先に対して限界を露呈している、
そのような監督を続投し続けることは、
絶対にしてはならない、
ということだと思います。

そして、
そのような早い交代の判断というのは、
選手に対してだけでなく、
その監督に対しても、
有益であると、
私は思います。

まだ傷が深くなる前に、
まだもう少しやれたのではないか、
と周囲が感じる段階で、
交代してあげれば、
評価が最低になる前にもう一度レベルアップする機会が生まれますし、
再就職も早くなると思いますが、
評価が最低限まで落ちてしまったら、
そこから信頼を回復して監督業に復帰することは、
かなり難しくなるように思います。

山本さんに関しては、
その時のジュビロのチーム事情もありましたし、
もともとジュビロとのコネが強い人でしたから、
アテネ五輪の後すぐにジュビロの監督になれましたが、
しかしレベルアップを図る前に、
すぐにジュビロの監督になれたことが逆に仇となって、
ハッキリ言って、
その手腕は最低のものでしたので、
連続しての失敗という実績は、
もうなかなか回復できないですよね。

従ってそういう意味では、
その監督がボロボロになって、
周囲からの評価が最低になる前に、
更迭をしてあげること、
それは優しさなのではないかと思います。

要するに、
反町監督も五輪代表の選手たちも、
日本サッカー協会の無能な人たちに、
責任を押し付けられただけ、
ということだと思います。

監督を更迭して状況が悪化したら、
協会のエライ人の責任問題になってしまいますからね。

それならば、
結果がどうなろうと、
「監督や選手の能力が足りなかっただけ、
協会としては信頼していた」
とか言えば、
現場の人間に責任を転嫁できる、
というわけですよね。

つまり結局、
今回の惨敗の原因や責任を、
しっかり辿っていけば、
そこには、
協会の無責任体質、
現場に責任を押し付けようという体質、
保身第一の体質、
判断ができない無能さ、
そこに至るのだと、
私は考えています。

代表監督の人事権を持つ協会が、
監督が悪かったから、
と言い訳にするのは、
絶対に筋が通らない話ですよね。

しかもその期間は2年間もあって、
その間に判断のタイミングは何度もあったわけですからね。

日本サッカー協会の無責任と無能の成れの果て。

この言葉に尽きます。


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【2008/08/14 11:45】 | 北京五輪日本代表 | トラックバック(0) | コメント(5) | page top↑
<<惨敗から意地でも学ぶ。 | ホーム | 今だからこそ皆様に読んで欲しい過去掲載記事一覧>>
コメント
andreaさん、コメントありがとうございます。

己の利益、都合を何よりも最優先する協会の在り方。
世界観を持っていない日本のマスコミ、スポンサー等々・・。
それに振り回され続ける国民性。

これはまさにその通りですね。日本の場合、サッカー取り巻く環境というものが、あまりレベルが高く無いと私も感じます。批判のレベルも高く無いし、セルジオさんのような辛口な人が意外と扱い難い人のように扱われていますからね・・・。批判する人は敵だ、うるさい人だ、という環境では、日本のスポーツは強くならないでしょうね。

Jリーグに関しては、とても緩やかにレベルアップはしていると思いますが、それがトップレベルのサッカーからは隔絶したところにあって、井の中の蛙、内弁慶、その感は否めないところだと思います。世界もレベルアップを続けている中で、Jがそれと同じ速度や、それよりも遅い速度でレベルアップしていたのでは、いつまで経っても追いつけない、もしくは、差は広がっていく、ということなのだと思います。ドゥンガやピクシーレベルの選手、やはりJに欲しいですよね~。
【2008/08/15 22:46】 URL | 管理者jube #-[ 編集] | page top↑
普段のプレーが反映される
こんにちは、久しぶりに書かせて頂きます。
今回の反町JAPANに関しましては、全て以前から書かれているとおりで、
悲しいですが、これが今のサッカー界の現実であり日本のサッカーのレベルです。

己の利益、都合を何よりも最優先する協会の在り方。
世界観を持っていない日本のマスコミ、スポンサー等々・・。
それに振り回され続ける国民性。

EUROをTV、ラジオ解説を聞いていましても、
普段、Jリーグや日本代表の試合では歯切れの悪い解説しかしない解説者が、
日本とは無関係な試合のせいか、、、
「こんなに、はっきり批評するんだ~」って思えるくらい,,チーム、監督、選手に対し良し悪しを語っています。(笑)
普段から、そういった視線でJも代表戦も解説すべきだと思いますし、
レベルは違うにしろ、日本代表のサッカーの延長線上にW杯、EUROがあって、
特別に違う視線で観るというのは、とても滑稽なことだと思います。
一番身近な彼らが正しい観点で解説し伝えて貰いたいものです。

今季のJリーグを観ていますと、
あまりにも自らのミスでボールを失ってしまう場面が非常に多い。
プレッシャーのかかっていないところでの安易なパスミス、
受ける側も怒ることもない。かってのドウンガやピクシーのような、
怠慢なプレーに怒りを露わにするような選手もほとんどいない、
省みることもなく平然と次に進む選手が多い。
簡単に見逃している怠慢なプレーこそ世界で戦う為には、克服しなければならないことだと強く思う。
優勝争いをしているクラブも同じです。
Jのレベルは、停滞していると強く感じて仕方がない。
【2008/08/15 16:14】 URL | andrea #SigLKAY2[ 編集] | page top↑
yさん、コメントありがとうございます。

協会を糾弾するというのは、なかなか実質的に難しいものがありますが、結局、ファン、サポーター、選手、クラブサイド、マスコミ、全員が自分たちができる範囲の方法で、協会を糾弾するしかないのだと思います。私のようにブログを書いている人間ならば、そのような記事を書く、ということですね。そして、その声が大きくなれば、何かしら動かせるのではないか、とは思います。


ロベルトさん、コメントありがとうございます。

本当に、実にもったいない大会でした。今は批判するだけ批判して、ひとしきり批判が出て、問題点などもひとしきり指摘されて、それが終わったら、今後に向けて、ということを考えていけば良いですよね。批判をするということは大切なことです。いろんな人に、いろんな意見で批判して欲しいですね。愛があるなら批判は大いにOKだと私は思っています。
【2008/08/14 22:48】 URL | 管理者jube #-[ 編集] | page top↑
個人名をだして批判しないと、自分の事を言われているとは、わかっていないそんな危機的状況です。協会の人間達が反町ジャパンを好評価しているみたいなので、責任問題はうやむやになりそうです。本気で批判してくれそうなのはセルジオ越後さんとチノ編集長ぐらいでしょうか。加茂・山本みたいによくでてこれるなって感じで解説でもやるんでしょうか反町さん。実にもったいない大会でした。
【2008/08/14 21:07】 URL | ロベルト #3/2tU3w2[ 編集] | page top↑
日本サッカーの将来のために
いつも拝見させていただいております。
初コメントです。

今回の五輪でサッカー協会は、
アテネ五輪・ドイツW杯と同じ轍を踏むという失態(前2大会より悪いかも)を演じましたが、
現在の旧態依然とした協会では
日進月歩の各国代表についていけず
取り残されていくのではと危惧しております。

日本サッカーが停滞する現況となっている日本サッカー協会の幹部を糾弾する方法はないのでしょうか?
また、理不尽な召集で自分の選手を潰されるJの各チーム・サポーターは
何故協会に対して不満を爆発させないのでしょうか?
【2008/08/14 12:43】 URL | y #2QPJRcoE[ 編集] | page top↑
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