惨敗から意地でも学ぶ。
この惨敗を無にしないためにも、
意地でもここから学びたいと思います。
そのために、
オシムの言葉を引用して、
監督、協会、選手、
それぞれに言いたいことを述べてみたいと思います。

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○ 「人材は育てるもの」「代表も1つのファミリー」

<オシムの言葉>

:選手の育成について。
:重要なのは、ミスをして叱っても使い続けるということだ。
選手というのは試合に出続けていないと成長しない。
どんなに悪いプレーをした時でも、叱った上でそれでも使う。
ミスした選手を、それだけで使わなくなったら、どうなる?
その選手はミスを恐れてリスクを冒さなくなってしまうだろうし、
いつまでも殻を破ることができない。

:2006年8月4日。
オシムジャパン初陣となる日本代表メンバー発表の記者会見。
:この13人を選んだのはディナーをするためではない。
試合をするためだ。選手がお互いに知ることも大事。
代表チームは試合毎にくるくる変えるものではない。


この言葉は、反町監督に聞かせてあげたいですね。超守備的と言える戦い方を得意としている反町監督にしてみれば、ミスは最大限に嫌うことなのだと思います。しかし、若い選手を育てる時に、ミスをしたらスタメンから外す、または、召集からも外す、そのようなことをしてしまったら、選手が伸び伸びとプレーすることができませんよね。オシムが言うように、それでは、その選手はミスを恐れてリスクを冒さなくなってしまうだろうし、いつまでも殻を破ることができない、だろうと思います。それがフル代表であろうと、五輪代表であろうと、どんなクラブチームであろうと、人材というのは育てなければ、決して強くならないし、完璧な人材というものも、揃うことはないわけです。巨万の富を持って、世界中のあらゆる優秀な選手を集められるとしても、それで完璧なる11人を集められるのかと言えば、そうではないと思いますし、特に代表というのは、国内からあらゆる選手を召集可能であるとは言っても、このポジションの、このような役割を担う選手が不足している、ということは必ずあるわけですから、その場合には、その不足している人材を育てなければならないわけですよね。そして、その為には、自らがこの選手は将来有望だと思った選手を信じて、ミスをしたら叱った上で使い続ける、ということが重要でありますよね。人材育成をせず、どこかにもっと即戦力で優秀な選手はいないか、この選手とこの選手はどちらが能力的に少しでも高いか試そう、そんなことを続けていたら、結局は最後の最後までチームを1つのファミリーとして完成させることはできないわけです。監督も人でありますから、最終的に選ぶ18名なり22名ぐらいの選手が、全員の賛同を得られるものであることは無いわけですが、結局何が大事なのかと言えば、ある程度の段階が来たら、つまり、本番までの残り試合や期間などを計算して、1つのファミリーたるメンバーを決断して、そこからの時間は、その選んだ選手の個々のレベルアップや連携力のアップ、システムや戦術の浸透に力を注ぐべき、ということであります。もうそこからは他の選手のことはあまり考えず、選んだ選手の育成に全力を注ぎ、一度は自分が信じた選手たちでありますから、試合でミスをしても、それを指導改善させて試合に使う、そのような育成のプロセスというものが、大切であると思っています。またオシムは「代表チームは試合毎にくるくる変えるものではない」ということも言っていますが、人材というのは育てるものだ、ということ、そして、代表というのは、1つのファミリーとして完成させなければならないということ、私は重要であると考えています。


○ 「重要なのは同じ過ちを繰り返さないこと」

<オシムの言葉>

:2005年11月20日、千葉vsFC東京戦(1-2)
試合後、敗戦の原因となった平凡なミスについて。
:うちは最近4つ、5つの試合で同じミスを犯している。
ただ、何かを成し遂げようとする人間は同じミスを繰り返さない。
一度で済むはず。それを2回も、3回も繰り返している。


これは日本サッカー協会のエライ人へ言いたいことですね。「日本サッカー協会は最近いつも同じミスを犯している。ただ、何かを成し遂げようとする人間は同じミスを繰り返さない。一度で済むはず。それを2回も、3回も繰り返している」ということですね。アテネ五輪、ドイツW杯、北京五輪、日本が惨敗した原因は、どれも同じですよね。協会の強化策の稚拙さ、監督選びのいい加減さ、そして、その監督を更迭させる判断の無能さ。まるで、日本サッカー協会は、本気で国際大会で勝とうという気があるのか? とまで思ってしまいます。なぜ次から次へと経験の浅い監督を代表監督に就任させるのでしょうか? オシムがやっと久々の国際経験豊かな監督が代表監督になったと思ったら、その予想外での監督交代になったとは言え、その後任が岡田監督というのは、また4度目の同じ失敗を繰り返すことになるのではないでしょうか? 日本の監督、指導者を育てようと思うならば、犠牲を伴う日本代表の監督ではなく、海外で監督になるルートを確立させることの方が、やるべきことだと思います。日本以外の国で、2部でも3部でも、その下でも、そこで監督をやって実績を残してくる、代表監督になるには、それからであるべきだと思いますね。そして、現状、そのような国際経験と監督経験の豊富な日本人監督はいないわけですから、血眼になって、一生懸命、日本代表の監督になってくれる経験豊富で優秀な外国人監督の招聘、それをするべきだと思います。まだまだ日本人だけで日本のサッカーをやろうとすることは勇み足だと思いますね。


○ 「あらゆることのスピードアップが必要」

<オシムの言葉>

:2006年7月21日。
日本代表監督の就任会見で、
これから4年間の強化のポイントについて質問されて。
:サッカーはこれから一層、速いスピードの競技になる。
進化するサッカーに追い付かないといけない。
それは自分の仕事にもよるが、それ以上に選手にかかっている。


最後に、これは、選手に向けて伝えたい言葉ですね。日本の選手に圧倒的に足りないのは、やはり、あらゆることのスピードであると、私は思います。単純に縦へ出る推進力というスピードもそうでありますし、パスのスピード、シュートのスピード、シュートに至る一連の動作におけるスピード、状況判断のスピード、全てにおいて世界のトップと比べると、1段も2段も、まだ低いと感じます。この中で、身体能力ということでのスピードに関しては、黒人系の選手はともかく、白人系の選手には同等ぐらいには鍛えられると思いますし、それよりも何よりも、パスのスピードはキックとトラップの技術、シュートのスピードとシュートに至る一連の動作におけるスピードは技術とインパクトの仕方と筋力によって、日本人選手でも世界のトップと並んでいけるはずであると思います。また、状況判断のスピードということに関しても、とにかくトップレベルのサッカーをよく研究して学び、実践で多くの経験を積むということ、そして、その場合でも、ただ単に試合をこなすということでなく、毎試合毎試合、常に考えながら戦うこと、そのような思考の習慣を身に付けること、それをする必要があると思います。更に、サッカーにおいて最も重要なファクターであるとも言えるポジショニングに関しても、勉強という意味での学ぶということと同時に、それをピッチで表現するためには、頭脳の回転速度、というものも鍛えなければならないと思います。基礎的な技術や身体能力、頭脳を向上させることで、あらゆることをスピードアップさせていくということ、日本のサッカーが世界に追い付いていくためには、最も重要なことであると、私も考えています。


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【2008/08/15 11:45】 | 北京五輪日本代表 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
やまさん、コメントありがとうございます。

エライ人たちは、自己の利益の為に、事実を自分たちの都合の良い方へ解釈しているのだと思いますね。情けないことです・・・。
【2008/08/15 22:32】 URL | 管理者jube #-[ 編集] | page top↑
とてもよい言葉ですね。

愛情を持って叱らないといけませんよね。
ミスをしたから外すのでは”叱る”になってませんよね。”怒る”になってしますからね。

エライひとは過ちを認めないのか、気付いていないのか...どちらなのでしょう???

やっぱりスピードですか。世界と同等に戦えるチームになるのは、まだまだ時間がかかりそうですね。
【2008/08/15 12:34】 URL | やま #-[ 編集] | page top↑
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