「必要な場所に特攻していくというのも必要」 オシムの言葉26
Q 2005年5月4日、千葉vs広島戦(1−1)。
試合後、チャンスを作ったが決まらなかった理由を質問されて。
A うちの選手も日本の歴史の中から、
神風を学ばないとダメではないですか。
いわば、必要な場所に特攻していくというのも必要じゃないでしょうか。
いまのサッカーではそういうプレーが必要ではないですか。

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<チャンスを見極める判断力と、
そこに特攻していく勇気>


神風特攻と言うと、
玉砕覚悟のようで、
あまり良いイメージではありませんが、
要するにサッカーで言えば、
チャンスとなったら、
そこにリスクを背負ってでも攻撃参加していく、
そのようなチャレンジ精神のことですよね。

そして、
これができないと、
日本よりも格下など、
ほとんど存在しない国際大会では、
得点を奪っていくのが難しくなり、
つまりは、
勝つことが難しくなる、
ということですよね。

オシムの場合は、
まず守備組織からガッチリ作ったわけですが、
その上で、
攻撃の時にどのようにリスクを冒すのか、
その思考を、
日本選手に育てようとした、
ということがあったと思います。

そして、
日本の選手というのは、
本当にこれが出来ていないですよね。

ボールを回して回して、
結局最後は、
どのタイミングでシュートを打てば良いのか分からない、
と日本のトップレベルの選手が言うのですから、
かなり重症であるとは思います。

そしてその原因は、
当然、
勝負に対するスピリット、
攻撃の時のチャレンジ精神、
その希薄さにもあるわけですが、
そのこと以上に欠けているのは、
判断力、
という部分なのかなと思います。

チャンスの見極め、
それだけでなく、
ピンチの見極め、
このレベルが高くないと、
試合を制するのは厳しいところだと思います。

特にブラジルやアルゼンチンの選手というのは、
欧州系の選手と比較しても、
このチャンスの見極めとピンチの見極め、
これが優れているかなと、
個人的には感じます。

そして、
この判断力という部分が高ければ、
過度の運動量というのは、
必要なくなるのだと、
私は思います。

しかし、
この判断力というのは、
指導するということが、
最も難しい要素であると思います。

そこはもう、
経験、
しかも、
様々な状況や環境での経験、
そして、
レベルの高い試合を多く見て、
様々なことを考えること、
このことによって、
自己の努力によって学ぶしかないのだと、
私は思います。

私としては、
運動量ということは、
世界基準程度、
それ以上は求めていかず、
そこまで到達したならば、
むしろ強化に力を入れて欲しいのは、
判断力、
という部分であって欲しいと思っています。


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