OA枠を活用できなかった不手際について、
「かわいそうだった。協会として反省している」、 「もっといい方法でやってよかった」、 と犬飼会長と小野技術委員長は発言したようですが、 まあ、正直ガッカリな総括ですね。 記事を読む前に、 ◎ サッカー人気blogランキング ◎ ○ サッカー FC2 Blog Ranking ○ へのクリックをお願い致します。
結局、
最もお手軽で、 当たり障りの無い惨敗原因を探した結果、 OA枠を使えなかったから、 ということにしよう、 ということですよね。 それを一番の原因にしておけば、 ロンドンでは使えるように努力します、 ということで丸く収まってしまいますからね。 でもそうやってまた、 本質は放置したまま、 4年間過ぎて、 またもや悪い結果になるのでしょうね。 そもそも私は、 以前の記事を読んでもらえれば確認できると思いますが、 OA枠の使用には反対でした。 なぜならば、 今の日本の選手に、 メッシやリケルメのような、 飛び抜けた個を持っている選手はいないと思っていますし、 そういう選手が存在しないならば、 若手選手の出場機会を奪ってまで、 OA枠を使う必要は全くないと考えていました。 それから、 もし使うとするならば、 あのようなギリギリのタイミングで呼ぶのではなく、 もっと前から呼んで、 チームに馴染んでいないと、 結局はアテネ五輪の小野のようになるだけだったと、 私は思っていました。 闘莉王は、 この北京五輪後に、 小野の存在は大きかった、 OA枠を使うべきだった、 と発言していましたが、 多くの人の目からみれば、 小野が全く機能していなかったこと、 明白であったと思います。 だいたい、 個の力ではなく組織で戦うんだ、 と言っておきながら、 総括が、 個の力が足りなかったからだ、 とか、 OA枠を使わなかったからだ、 というのは、 矛盾もいいところです。 これを聞いた五輪の選手たちは、 はあ? 何言ってんの? という感じなのではないかと思います。 ほとんどの国がOA枠を使ってきたのに、 強豪国でも使ってきたのに、 日本のような弱い国が、 OA枠を使わないのはおかしい、 そのような意見も耳にしますが、 では、 俊輔や遠藤や大久保が入れば、 あの反町ジャパンが大きく変わって、 強くなったのかと言えば、 その可能性は低かったと考えるのが普通ですよね。 そもそも2年間のチーム作りで、 全く何も作り上げてこられなかった訳ですから、 そして、長い間、 反町ジャパンの中心として使ってきた選手を、 最後の最後に何人も外して、 更にそこにいきなりOA枠の3人を使ったら、 それこそ、 それまでの2年間というものは、 全く意味がゼロになってしまい、 それならば、 五輪直前に急に集まって挑むのと、 何も変わらないということですよね。 監督選びに失敗したのだということ、 五輪というカテゴリーにおける、 監督選考基準に問題があるということ、 その監督を変えるタイミングを逃し続け、 もしくは最初から、 どのようになっても、 変える気はなかったのかもしれないその姿勢、 そして、 もっと本質的に、 北京五輪の惨敗を語るならば、 反町監督という個人に責任を押し付けないようにするならば、 なぜ今回の北京五輪代表は、 2年間で強くなれなかったのか、 どのような理由で組織として成熟しなかったのか、 個の力が足りなかったと言うならば、 何の個の力が足りなくて、 それを強化するにはどうすればよいのか、 組織論、 育成論、 そこにまで話が及んで、 その結論が総括として出されないならば、 ロンドンまでに何かが改善されることなど、 全くないと私は思います。 OA枠が使えなかった、 OA枠を使わなかった、 どちらでもいいですが、 それは本質から論点をずらした、 目くらましのような惨敗原因の結論で、 総括としては全く話にならない、 そのように私は感じます。 別に言い訳なんてしてもらわなくていいので、 もっと詳細に、 1つ1つのことについて、 ここはこうチーム作りをすべきであったとか、 こういう選手を使うべきであったとか、 ここを育成すべきであったとか、 具体的なことを、 総括として示して欲しいと思いますね。 またそれを、 秘密にする必要性も全く無いですからね。 テレビのサッカー番組でも、 臭い物には蓋をするような感じで、 反町ジャパンの総括を適当にしかやりませんが、 それで強くなるのなら、 そんな簡単なことは無いので、 痛いところをちゃんと痛みとして受け入れないと、 日本サッカーの未来は無いと思いますね。 何でも玉虫色にして、 逃げていても、 問題は先送りになるだけだと、 私は思いますね。 このブログは皆様の応援で継続されています。 記事の内容が「興味深い、賛同できる」と思いましたら、 ◎ サッカー人気ブログランキング ◎ ○ サッカー FC2 Blog Ranking ○ への応援クリック投票をポチッと宜しくお願い致します。
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客観者さん、コメントありがとうございます。
痛みなどはないと、責任を避けたいのでしょうね。痛みを痛みとして受け入れるということは、自らの失敗を認めるということですからね。 予選すべての試合を見て、すべての試合で脱力してしまいました。ナイジェリア戦もアメリカ戦も最初から押せ押せで実況も解説も喜んでいましたね。「相手今日動き悪いです」とかなんとか言って・・・・。
けどそれは全くの間違いで、相手は日本のピリオドを打てる選手がいないという欠点を突いて、ボールを持たせて攻めさせて疲れさせ、自分たちは1、2人前線に残して自陣に厚い壁となって失点を抑える。人数多いんでそれほど運動量がなく、攻める時は元気一杯。この相手の戦略に見事にひっかかってしまった日本は疲れたところの低い位置でのパスをカットされ2、3人で攻め込まれただけであっという間に1点・・・。これを2試合連続で見せられたらもうどうすれば・・・・。 あぁ・・・それで反町監督、惜敗とか言って・・・。見事な完敗ですって・・・。 痛みを痛みとして受け止めなければならない・・今の日本サッカーの認識の在り方において、明らかに欠如してるものですね。真っ直ぐ受け止めて絶望してしまうのを避けたいのでしょうか?なにもお先真っ暗なわけでもないのに・・・
nozさん、コメントありがとうございます。
そうですね、今の時点での反町監督の実力が、アジア予選をギリギリで突破する、そこまでであったのであろうと思います。個人的には、選手の才能的な谷間の世代というものは存在しないと思っていまして、谷間の世代が生まれるのは、育成が上手くいかなかったからであろうと思いますから、今回の北京五輪世代も、充分才能は持っていると思っていますし、その片鱗は随所で見られていたはずですよね。だからこそ、それを伸ばしたり、活かしたりできなかった、監督や協会に、多くの人が怒っているのだと思います。トップに立つ人間が、ビジョンを示せなかったり、どんな戦い方をするのかを言わない見せない、つまり、本当はアイデアが無くて言えない見せられない、という状態になっているならば、それを交代させて、新たな能力のある監督を就任させる、それが協会の責任であると思いますから、それをやらなかったのは、明らかに責任逃れであると思います。 最近、ちょくちょくお邪魔しております。
戦前の目標・ビジョンが明確でなく、結果のみを反省しても、課題は浮かんできそうにありませんよね。いろいろプレッシャーもあったのでしょうが、五輪出場決定時点で涙ながらに喜んでいた姿を思い出すと、口ではいろいろ言ってましたが、反町監督の中での本当の目標と責任は五輪出場だったのかもと感じます。あの3試合はおまけのようなもの。だから悔いはなかったって言えるんだと・・・ 批判的な意見も多いですが、私は今回の五輪代表には以前から期待しており、的確な分析が目を引きこのブログに出会いました。一皮むければ、日本代表の主力として世界と戦える選手がザクザクいると感じていただけに結果よりも内容が悲しかった。 今までの五輪代表と比べると一皮むける前の選手が多いのは否めませんが、それぞれ特徴ある選手たちだったと思います。だからこそ五輪で勝つことを目標に、代表に選ばれることで、選手たちが磨かれることを期待していましたが、先発で使っておいて次では呼ばないでは、何が悪かったのかすら選手はわからないでしょう。平山をポストプレーヤーに仕立てようとして失敗した時点で万策尽きていたのでしょう。その後は迷走。。。どんな戦い方をするのかを言わない、見せないのは責任逃れだと思いますが、いかがなもんでしょう? 長文で愚痴コメントでゴメンナサイ dirpieroさん、コメントありがとうございます。
敗戦は次に活かさないと、何の意味も無い、ただの負けになってしまいますよね。なぜ? ということを、とことん追求して、分析して、次の糧にしていく、その作業が最も重要でありますよね。 グラサポさん、コメントありがとうございます。 確かに、これから何回か会議をするという記述はありましたが、最初に反町監督と話をして、その内容について、開口一番にマスコミに言ったことが、この記事で取り上げた言葉でありますから、やはりそういうことなのだろうと、私は思います。犬飼会長には、徹底的にやると言うならば、我々を裏切らない総括をしてくれること、お願いしたいですね。 間違いだったら申し訳ないですが、その記事の最後の辺りにまだ何回か会議をするという記述があったと思います。
OAの是非は別として今回はOAを使わなかったのも負けた一つの原因としているだけで総括という形では無いと思うんですが… 犬飼さんが徹底的にやるというコメントをしたみたいですし、もう少し待ちましょう。 すばらしい
まさにおっしゃるとおりです。
今回の敗戦をうやむやにする・・・ 思えばドイツでの失敗も 「体調管理」 By協会 「身体能力」 Byジーコ で終わりました。 組織的な戦術が浸透せず、生かすべき個の力があったのに、「個の力が足りない」だけで終われば、いつまでも成長はないです。 何が どう足りなくて、これから何年で、どうしていくか・・・ それを見たいです |
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