ガンバ大阪をデータも使って分析。
ACLでは完璧な強さを見せて優勝したガンバですが、
リーグ戦では不調と言えます。
今回はそのガンバ大阪を分析してみたいと思います。

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○ データ

勝点50 33試合14勝11敗8分 44得46失 得失差-2

シュート:487
被シュート:309
CK:180
FK:611
PK:3(2)
被PK:1(1)
ファール:498
イエロー:39

得点率:1.333
失点率:1.393
シュート決定率:0.090
被シュート失点率:0.148

前後半別得点(得点率):前半:25(0.568) 後半:19(0.431)
前後半別失点(失点率):前半:23(0.500) 後半:23(0.500)

得点者:バレー10・ルーカス7・遠藤6・山口5・山崎4・明神3
    中澤3・ロニー2・二川1・寺田1・播戸1・佐々木1


○ 分析

とても特徴的なのは、シュート数が2番目に多く、被シュート数が3番目に少ないのにも関わらず、シュート決定率が15番目と悪く、被シュート失点率も18番目、つまり、18クラブの中で最も悪い、ということですね。
つまり、これは、ACLを抜きにして、J1リーグだけで考えれば、ということですが、ガンバというチームの現状は、コンパクト性を保ち、DFラインを高く保ち、中盤でのプレスが良く、ポゼッションも高く、攻撃的である、そのような一見質の良い状態にありながら、しかし、結果を見れば、その内容の割には、得点も決められていないし、失点も多い、ということであります。
これはいったいどういうことなのか? 私が思うには、これは、日本代表が抱えている問題と一緒、ということであります。日本代表は、カタール戦でこそ良い試合を見せましたが、それまでというのは、近年のどの監督の時の日本代表であっても、決定力不足、そして、高いボール保持率がありながら、相手の少ない攻撃でアッサリ失点してしまう、そのような問題を抱えていました。もちろんこれは、おそらく、まだ改善されていないのではないかと思います。
では、なぜそのようなことが起きるのかと言えば、1つには、個としての決定力、個としての守備力、それに問題があるということではありますが、もう1つ大きな問題であるのは、選手のプレー意識が、得点をする、失点をしない、ということよりも、ポゼッションをする、中盤でプレスをかける、そのことばかりに囚われている、ということであります。もちろんこれは、選手が得点を狙っていないとか、失点を防ごうとしていないとか、そういうことではありません。そんな選手は存在していないと思います。つまり、そういうことではなく、かなり言い回しというか、表現が難しいのですが、例えば攻撃で言えば、重要なのはポゼッション率を高めることでも、シュートを数打つことでもなく、得点を取ることですから、重要なのは、どうやって最後得点を取る為に相手の守備を崩すのか、ということで、今季のガンバは、そこが明確になっていないように思います。バレーが存在した時には、バレー頼みの攻撃になり、バレーが抜けてからは、ルーカス、播戸、ロニー、そして、中盤の選手も含めて、なかなかアタッキングサードでの効果的な崩しが見らないですよね。最近では、佐々木が良いパフォーマンスを見せ、遠藤が高い位置でも活躍できるようになっていますから、その改善の兆しは見えている訳ですが、シーズン通してを考えると、ボール回しの先の部分、ポゼッションしてからの後の部分、ここが機能してこなかったように思います。
そして守備では、DF4枚が横にコンパクト性を保ち、ダブルボランチの守備力も高く、それが機能している時には、相手の攻撃をそこで防いでいる時には、強い守備である訳で、それが被シュート数の少なさにも表れていると思うのですが、しかし、ひとたびそこを突破されてしまうと、最後のところでの粘りというのは、低い、だからこそ、被シュート失点率が極端に悪い、そのように私は思います。

要するに、それが、私が表現するところの、「選手のプレー意識が、得点をする、失点をしない、ということよりも、ポゼッションをする、中盤でプレスをかける、そのことばかりに囚われている」、ということであります。これはちょっと表現としてデリケートなので、語弊があるかもしれないし、皆様の誤解を招くかもしれませんが、これは、何となく私の言わんとしていることを理解してもらえると嬉しいです。この辺りの微妙な組織と個の関係というのか、選手の微妙な意識の問題というのは、なかなか言葉で説明するのは難しいところですね。そして、また、その微妙な難しさというのが、ガンバの現状でもあるかなと思います。


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【2008/12/05 11:45】 | Jリーグ2008 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
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コメント
Gサポさん、コメントありがとうございます。

そうですね、攻撃面ではGサポさんが言われている通りと、あと個人的には、二川のパフォーマンス、これにも原因があったのかなと感じています。そして、守備面では、Gサポさんが言われている通り、最後だけでなく、その前から問題を抱えているのかもしれません。優秀な成績を残したクラブが過密日程になるのは、ある程度仕方ないところがあるのかもしれませんが、それがチーム力を落とす大きな原因になっていることは確かですよね。


みょうじんすきーさん、コメントありがとうございます。

浦和などもそうですが、下部組織から育成した選手、この能力開発、起用、ということは、やはり大きな課題になっていると感じますよね。特にFWやDF、そこの育成は、あまり上手くいっていないのかなと感じます。移籍獲得による戦力補強、そして、生え抜き選手による戦力アップ、このバランスは、かなり意識して上手くやらないと、自然には難しいのかなと思いますから、それを望みたいですよね。
【2008/12/05 22:39】 URL | 管理者jube #-[ 編集] | page top↑
データ上でも、問題点が明らかなんですね。。。

最終ラインとフォワードについてですが、この頃はユースにも何か問題があるのかな? という印象を持っています。中盤はそれなりに豊富なのに、最終ラインで守備的な選手はほとんど移籍組からですし(生え抜きの安田・下平は守備に難ありですし…)、FWスタメンクラスは播戸以外は全員よそから来てくれた選手です。その播さんにしても出戻り。

移籍組の選手だろうが、私は関係なしに大好きですが、ある程度生え抜きからもバランス良い戦力が出る体制にならんもんかなと思います。現状だと、チームの問題解決手段が移籍しかありません。
【2008/12/05 21:22】 URL | みょうじんすきー #7IiVxrGs[ 編集] | page top↑
ご丁寧な分析ありがとうございます。

今シーズン(昨シーズン終盤~)のガンバの問題点はフィニッシャーがいない・・・これにつきると思います。

そして慢性的につきまとう問題が、人とボールを動かす緻密なサッカー故に(過密日程・代表選手の離脱による)疲労の影響が大きく出る。
DFラインを高く保つコンパクトなサッカー故にスペースが開きカウンターを受けやすい。

フィニッシャー(決定力のあるFW)はリーグ戦を制するためには不可欠のパーツであり、2005年のアラウージョ、2006年のワシントン、2007年のマルキーニョスなど、殆ど例外なく絶対的なエースが存在した。
バレーは残念ながら優秀なフィニッシャーとは言えず、ガンバのサッカーにもフィットしていなかったと思います。ルーカスもフィニッシャータイプではなく、日本人に優秀なフィニッシャーな稀有です。

ディフェンスの粘りということで言えば、管理人さんは「最後の」と述べられていますが、これは「最後」に限ったことではありません。
ここ数年のガンバはリーグ屈指の警告数の少なさを誇っていますが、これは反面ディフェンスの粘りがないことと無関係ではないと思います。「最後」に限らずボールの出所でも問題があり、これがカウンターを受けやすい一因だと思います。このあたりは鹿島は昔から抜け目がありませんね。
最終ラインのスピードに難のあることもカウンターからの失点が多い原因かと思います。

過密日程に関しては、今シーズンのガンバはこれまでACLのために免除になったナビスコ予選を除けばナビスコ決勝とゼロックス杯以外のすべての公式戦に出場したわけで、これに代表で主力をとられることを加えると、いかな強豪チームであってもカップ戦ならともかく長丁場のリーグ戦を戦うのは非常に困難であることは想像に難くありません。このあたりがガンバ(浦和も)がシーズン移行に賛成する由縁なのかなとも思います。


【2008/12/05 17:40】 URL | Gサポ #-[ 編集] | page top↑
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