「楽観的に物事を考えていなければ失望することはない」 オシムの言葉54
 2006年7月21日、日本代表監督の就任記者会見にて、
「ジーコジャパンのドイツW杯での失望からの出発」、
について質問したメディアに反発して。
 楽観的に物事を考えていなければ失望することはない。
メディアが流したその楽観的なものはどんな根拠に基づいているのか。
適当な情報しか相手について持っていなかったのか。
それとも正しい情報を持っていながら相手を見下したのか。
そのどちらかでしょう。

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<個人的な回顧録と、
2010年W杯の位置付け>



1998年フランスW杯。

日本代表が初めてW杯に出場した大会。

その時、
私は当時の日本代表にどの程度の結果を期待していたのか、
それを思い返してみると、
やはり期待していたのは、
ジャマイカ戦、
そこでのW杯1勝であったように思います。

劇的な形でのW杯出場を決めましたが、
その後の強化試合では結果・内容共に芳しくなく、
対戦相手はアルゼンチンとクロアチア。

当時はまだ海外リーグで活躍している選手は不在で、
普通に考えれば、
アルゼンチンやクロアチアに勝てるとは思えない、
そのような状況であったと思います。

しかし、
そのアルゼンチンとクロアチアに対し、
結果としては「0-1」という敗戦であり、
ジャマイカに対しては勝てるかもしれない、
そのように考えていました。

しかしその淡い期待も虚しく、
日本代表はゴン中山による、
W杯での日本代表初ゴール、
その小さな一歩を印したに止まり、
3戦連敗という結果で終えました。

但し、
このフランスW杯での3戦連敗という結果は、
とりわけ驚くような結果ではありませんでしたし、
その後は失望感よりも、
むしろ次のW杯への意欲と期待の高まり、
それを感じていました。

そして、
日韓共同で開催された、
2002年のW杯。

開催地枠ということで、
予選が無かった訳でありますが、
当時のトルシエジャパンはアジアカップで優勝。

しかし、
海外の強豪国相手にはやはり良い結果は得られず、
W杯前の期待感としては、
ホームであり、
ロシア、ベルギー、チュニジア、という、
比較的強豪国ではない対戦相手になったということで、
もしかしたら予選突破ぐらいの可能性はあるのかもしれない、
という感じであったかなと思います。

実のところ、
私はこの日韓W杯での試合は、
仕事が忙しくてタイムリーでは観られなかったのですが、
友人に携帯のメールで試合経過を教えてもらったり、
音声だけを聴きながらという形でチェックしていました。

そして、
結果としては予選ステージを突破し、
決勝トーナメントの一回戦でトルコに敗れた訳ですが、
もちろんその予選ステージでの勝利や、
決勝トーナメント進出には大いに喜んでいた訳ですが、
どこかにはやはり開催国ということもあり、
また、
その後の韓国の結果を考えると、
充分満足という心情ではなかったように思います。

決して結果を楽観視していた訳ではないのですが、
どこかでは、
この予選ステージでの対戦相手とホームでのアドバンテージを考えると、
決勝Tには進出できるのではないか、
そのように強く感じていたことは、
いま考えると否定できないかなと思いますし、
更には、
トルコ相手ならば勝てるかもしれない、
そのように感じていたことも否定できないかなと思います。

そして、
2006年ドイツW杯。
ジーコジャパン。

私がサッカーについて、
その分析なり戦評を文章に書き始めたのは、
2002年のW杯が終った頃からで、
このブログ自体は、
2006年のドイツW杯の戦評から始まっている訳ですが、
そういう意味では、
ジーコジャパンというのは思い出の強い日本代表でもあります。

そして、
海外リーグでプレーする選手も増え、
アジアカップ2連覇という結果を残し、
3度目のW杯出場も決め、
その期待感というのは、
世間一般的にも高かったように思います。

実際のところは、
W杯出場を決めた後の1年間というのは、
やはり結果・内容共に悪かった訳ではありますが、
しかし、
海外でプレーしている選手も増えた、
アジアカップでは強運と粘り強い勝利を得た、
また、
海外の強豪国と互角の戦いを見せたこともあった、
という中で、
どこかやはり冷静さを欠いていたところもあり、
決勝トーナメント進出には、
多くの日本人が強く期待していたように思います。

ところが、
結果としては予選ステージ敗退となり、
その失望感というのは、
過去のW杯に比べて、
一般的に大きかったように思います。

と言うことで、
結局私が思うのは、
ここまでの流れというのは、
ある意味では仕方が無い、
そのように思う訳です。

日本サッカーというのは、
ドイツW杯まで、
間違いなく右肩上がりに成長を続けてきて、
Jリーグ発足から2006年までの13年間、
W杯に出場できるかどうかというところから、
確実に強くなってきた訳でありますよね。

しかし、
考えてみれば、
世界のサッカーというのは常に進歩していて、
日本サッカーもある程度のところまで成長してくれば、
そこにある大きな壁にぶち当たる、
それは当り前のことだと言えば当り前のことでありますよね。

そしてそのことに、
顔面を張り手にされるような感じで気付かされたのが、
ドイツW杯での惨敗であったように思う訳です。

楽観視していた状態から、
あるいは、
本当の現実を知らずに期待感ばかりを膨らませていた状態から、
日本サッカーというのはドイツW杯を経て正常に戻り、
やっと日本サッカーというのは、
世界のサッカーと同じスタートラインに付いた、
それが2006年であったと私は思う訳です。

つまり、
ドイツW杯後からが新たな日本サッカーのスタートであり、
そこからは、
全てのサッカーに関わる人間の質が問われるようになった、
そのように思う訳で、
その全てのサッカーに関わる分野においてレベルアップがなされないと、
もはや日本サッカーのレベルアップは成し得ない、
そのように強く思う訳であります。

現実をしっかり見据え、
結果だけに一喜一憂せず、
楽観的にもならず、
悲観的にもならず、
どこまで真の現実を捉えていけるのか、
その日本サッカーの総合的なポテンシャルが問われる、
2010年のW杯は、
そのようなW杯になるのではないかと、
私は強く考える次第であります。


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