決勝トーナメント 1回戦2試合 準々決勝3試合 戦評
オランダvsスロバキア 「手堅い戦い方でオランダが快勝」
ブラジルvsチリ 「トータルフットボールの難しさ」
オランダvsブラジル 「ブラジル、まさかの敗戦。意外にも精神的な弱さを露呈?」
ドイツvsアルゼンチン 「メッシとマラドーナの南アフリカW杯は終った」
スペインvsパラグアイ 「カシージャスがスペインを準決勝へ導く!」

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オランダvsスロバキア 「手堅い戦い方でオランダが快勝」(記:6月29日)

試合 :決勝トーナメント 1回戦
開催日:2010年6月28日
結果 :オランダ勝利
スコア:「2-1」
得点者:ロッベン スナイデル ビテク(PK)

○ オランダ

FW:ファンペルシー
MF:カイト スナイデル ロッベン(エリア)
MF:デヨング ファンボメル
DF:ファンブロンクホルスト マタイセン ハイティンハ ファンデルフィール
GK:ステケレンブルフ

FW:ファンペルシー(フンテラール)
MF:エリア スナイデル(アフェライ) カイト
MF:デヨング ファンボメル
DF:ファンブロンクホルスト マタイセン ハイティンハ ファンデルフィール
GK:ステケレンブルフ

○ スロバキア

FW:ビテク
MF:ストフ イエンドリシェク(コブネク) バイス
MF:ハムシク クツカ
DF:ザバブニク ドゥリツァ シュクルテル ぺカリク
GK:ムハ

FW:ビテク
MF:ストフ ハムシク(サパラ) バイス
MF:コブネク クツカ
DF:ザバブニク(ヤクブコ) ドゥリツァ シュクルテル ぺカリク
GK:ムハ

FW:ビテク ヤクブコ
MF:ストフ サパラ バイス
MF:コブネク クツカ
DF:ドゥリツァ シュクルテル ぺカリク
GK:ムハ

今大会のオランダは手堅いね~。日本が相手でも、1点取った後は無理に2点目を奪いに来なかったですが、この試合でもそうでした。オランダと言えば、内紛と油断というのが、W杯でいまいち良い成績を残せない原因と言われてきましたが、今大会のオランダは、特に大きな内紛も今のところは無いし、これだけ油断の無い手堅い戦い方をしているとなると、もしかしたら優勝という事もあるのかなぁとも思います。
但し、次の相手はブラジルなので、そこを越えられるかどうかでしょうね。もしブラジルを倒す事ができたら、その次はウルグアイかガーナなので、決勝まで進出できる可能性は大きくなるかなと思います。そして、その鍵を握っているのは、やはりロッベンという事になりそうですね。ロッベンがいるといないでは、突破力とカウンターの威力という部分で全く違うので、つくづく日本戦にロッベンが出場しなかったというのは、ありがたい事だったなぁと思います。
但し、日本戦でもそうでしたが、少し守備的になった時に、決定的に危ないシーンを何度か作ってしまう事があり、それでブラジルの攻撃を防ぐ事ができるのか、そこが少し不安なところかなと思います。一方のスロバキアの方は、イタリア戦では3点を奪いましたが、相手のミス、セットプレー、スローインから一瞬の隙を突いて、という3点だったように、能動的にチャンスを作り出すという力にはやや欠けていて、厳しかったかなぁと思います。
また、これもイタリア戦でもそうでしたが、後半になるとスタミナがガクッと落ちてしまって、それによって相手の攻撃に対応できなくなってしまったり、ミスが増えたりしてしまって、失点してしまう傾向にあったように感じました。


ブラジルvsチリ 「トータルフットボールの難しさ」(記:6月29日)

試合 :決勝トーナメント 1回戦
開催日:2010年6月28日
結果 :ブラジル勝利
スコア:「3-0」
得点者:フアン ルイスファビアーノ ロビーニョ

○ ブラジル

FW:ルイスファビアーノ(ニウマール)
MF:ロビーニョ(ジウベルト) カカ(クレベルソン) D・アウベス
MF:ラミレス ジウベルトシウバ
DF:バストス フアン ルシオ マイコン
GK:ジュリオセザール

○ チリ

FW:ウンベルト・スアソ
MF:ゴンサレス(バルディビア) ボーセジュール サンチェス
MF:ビダル カルモナ イスラ
DF:コントレラス(テジョ) フエンテス ハラ
GK:ブラボ

FW:ウンベルト・スアソ
MF:ボーセジュール バルディビア サンチェス
MF:テジョ カルモナ イスラ(ミジャル)
DF:ハラ フエンテス ビダル
GK:ブラボ

今大会のチリのサッカー、と言うか、ビエルサ監督のサッカー、と言う事だと思いますが、今大会のチリ代表の戦い方を見る限りでは、それは、いわゆる、トータルフットボールそのものを目指したサッカーだったのではないか、そんな気がしました。

① 常にイニシアティブを握る。攻撃的な守備。

トータルフットボールは、とても攻撃的なスタイルであり、その基本的な考え方は、常に自分たちのチームが主導権を握り、ポゼッション率を高く保ち、それを実現する為に、相手のボールを常に奪いにいく攻撃的な守備をする、というのが特徴の1つであると言えます。

② コンパクト性。ポジションの相互交換。

全員守備、全員攻撃、攻撃的な守備、ポジションの相互交換、それらのことを実現する為には、必ずフィールドを狭く保っていることが重要となります。そして、FWだから守備をしない、DFだから攻撃しない、ということではなく、常にボールを奪いにいく攻撃的な守備をする中で、FWであってもプレスにいきボールを奪う、そして、DFであってもボールを奪ったらそのまま攻撃参加する、というのがトータルフットボールの特徴の1つであります。その為にスモールフィールドということが重要であることは前述した通りですが、さらに、選手のボリバレント性とカバーリングの意識というのも重要であると言えます。ボリバレント性とは選手の能力のことですが、カバーリングの意識というのは、DFがそのまま攻撃参加した場合、そのポジション的な穴を必ず誰かが埋めるということで、それがポジションの相互交換ということであり、それもトータルフットボールの特徴の1つであると言えます。

③ 選手に求められる能力。

ポゼッション、ポジションの相互交換、全員守備、全員攻撃、攻撃的な守備、それらをフィールドで具現化する為には、選手に高い守備力が求められることはもちろん、運動量も多く求められます。そして、ポゼッションできるテクニックも然りであります。また、そのような組織性を保ち続ける為に、統率力に優れた選手が1人以上いることが必要不可欠であります。もし1人でも、組織的に、献身的に動かないプレーヤーがいた場合には、トータルフットボールが成り立たないと言えます。そしてそれは、GKも例外ではなく、コンパクト性から生じるDFラインの裏のスペースを、GKがリベロやスイーパーとして守備しなければならないし、GKからのパスであっても、ビルドアップに効果的なものでなければなりません。

○ まとめ

このように、真のトータルフットボールを実現することは、個々の選手の攻守における高い能力、そして、運動量が必要であり、また、卓越した戦術理解と統率力を持った選手が1人以上いることが必要となります。攻撃的な守備は高いリスクを背負うものでもあり、従って、トータルフットボールは超攻撃的なスタイルだとも言えますので、全てのチームが目指せるものではないと言えます。やはり多くの場合は、守備のリスクをできるだけ回避した戦い方をした方が、現実的で、結果が出ると言えます。つまり、トータルフットボールは1つの理想であり、選手個々の能力が最大限まで高まり、組織も最大限に充実し得た時に、その理想像としてトータルフットボールというものがあるのだと思います。しかしもちろん、それは高い理想であっても、決して実現不可能ということはありません。短い期間であっても、それを実現したチームが実際にあったからこそ、そこにトータルフットボールが生まれてきたのでありますから、これは1つの理想として、目指すべきものの1つであると言えると思います。

これが私の考えるトータルフットボール観でありますが、まさに今大会のチリが目指した戦い方、そのものであったように思います。但し、やはり、トータルフットボールの実現というのは、並大抵のものではない訳ですよね。
チリは今大会、2つのチームに負けました。それはスペインとブラジルですね。この2つのチームに共通している事は、個々の選手の能力がとても高く、1人2人ぐらいにプレスをかけられても、簡単にはボールを失わない個の能力を有している選手が集まっている、という事と、チームとしても、パスワークで相手のプレスを無効化できる実力を有している、という事ですよね。ハッキリ言って、そういうチームに対しては、チリは完敗したと言っても良いと思います。結果だけでなく、内容でも勝っていなかったと、そう言えると思います。
結局、私が思うのは、まとめのところにも書いてありますが、トータルフットボールというのは、強者のサッカーである、という事なんですね。言い換えれば、弱者がそれをやろうとすれば、リスクがとても高過ぎて、見栄えの良さの割には、結果が伴わないサッカーになってしまう可能性が高い、という事なんですね。
今回のチリは、4試合で2勝2敗3得点5失点でした。対戦相手が、強豪のスペインとブラジルであった、守備の強いスイスであった、という事は大きいとは思いますが、結果だけみれば、悪いとは言えませんが、特別良いとも言えないですし、スペインとブラジルには内容でもあまり良いところは見られなかった、そのように思う訳です。
つまり、私が何を言いたいのかと言うと、このビエルサのサッカー、要するに、トータルフットボール的なサッカーを、日本代表でもやりたいというのは、時期尚早なのではないか、と言う事なんですね。スペインでもブラジルでも、その他の強豪チームでも、実現するのが難しいと思われるトータルフットボール的なサッカーを、今の日本選手の実力でやるのは、あまりにもリスクが高過ぎる、そのように思う、と言う事なんですね。そのあたりのところを、皆様はどう御考えになりますでしょうか?
一方、ブラジルの方なんですが、守備に安定感のあるブラジルというのは、やはり強いなぁという感じですね。前線の選手2~3人だけでも得点を取れてしまいますし、エラーノが負傷したとか、フェリペメロが負傷したとか、カカの調子がイマイチだとか、それでもこの安定した強さですからね。本気で勝負だけに拘ってきたブラジルというのは、恐ろしいなぁという感じがします。このブラジルを、オランダもしくはウルグアイが倒せるのか、アルゼンチンもしくはドイツが倒せるのか、スペインもしくはポルトガルが倒せるのか、日本(苦笑)もしくはパラグアイが倒せるのか、と言うのが、この大会の最大の焦点になりそうな気がします。


オランダvsブラジル 「ブラジル、まさかの敗戦。意外にも精神的な弱さを露呈?」(記:7月3日)

試合 :決勝トーナメント 準々決勝
開催日:2010年7月2日
結果 :オランダ勝利
スコア:「2-1」
得点者:ロビーニョ OG スナイデル

○ オランダ

FW:ファンペルシー(フンテラール)
MF:カイト スナイデル ロッベン
MF:デヨング ファンボメル
DF:ファンブロンクホルスト オーイエル ハイティンハ ファンデルフィール
GK:ステケレンブルフ

○ ブラジル

FW:ルイスファビアーノ(ニウマール)
MF:ロビーニョ カカ D・アウベス
MF:フェリペメロ ジウベルトシウバ
DF:バストス(ジウベルト) フアン ルシオ マイコン
GK:ジュリオセザール

いや~、正直、意外な結果でした。試合前はブラジルが勝つだろうと予想していて、前半を見る限りでは、DFラインからの一本のパスで、あっさりロビーニョがゴールを決めて、ブラジルの守備は、個々の強さと巧さを発揮して、オランダの攻撃を危なげなく防いでいたので、これはブラジルはやっぱり強いな、この試合もブラジルが簡単に勝つんじゃないか? と思っていたのですが、後半開始早々の、あのOGによる失点で、ブラジルがあそこまで動揺を見せるとは、思ってもいなかったですね。
確かにあのOGは精神的に痛かったとは思いますが、スナイデルのクロスの質は最高だったし、ある意味では仕方ないOGだったし、まだ試合も同点に追い付かれただけなので、なんであそこまで選手たちが浮き足立ったのか、かなり不思議でした。選手が動揺してしまったブラジルは、守備がバタバタし始め、逆にオランダの選手たちは、同点に追い付いた事で勢いに乗り、前半とは異なって、オランダが優勢となる展開へ変わってしまいました。そして、CKからカイトがニアで頭で後ろに逸らし、それをスナイデルも頭で押し込んで、オランダが逆転に成功しました。この逆転ゴールが決まった時、おいおい、マジかよ(汗)という感じでした。
更には、OGをしてしまったフェリペメロが、かなり精神的に追い込まれていたのか、ロッベンに対してラフプレーをしてしまい、一発レッドの退場になってしまいます。こうなってくると、数的には優位になるし、オランダは堅守カウンターが得意なチームになっていますから、ブラジルとしては、かなり苦しいゲーム展開となってしまって、スコア「2-1」、オランダが勝利という事になりました。
個人的には、今大会のブラジルのパフォーマンスを見て、これは優勝する可能性が高いんじゃないかと思っていたし、今大会のオランダのパフォーマンスが、それほど良いとは感じていなかったので、この結果というのは、かなりの驚きですね。個々の選手の能力の高さと組織力、攻守に完璧だと感じたブラジルでしたが、思わぬところに弱点があったようです。劣勢の展開に慣れていない、意外に選手たちのメンタルが弱かった、という事なのでしょうか? あのブラジルの選手たちにして、そういう事は絶対に無いと思っていたのですが、同点の追い付かれた後の、あの動揺する姿を見てしまうと、ちょっと酷かったなぁと思います。
一方、オランダの方は、前半を見る限りでは、やはりちょっとダメかなぁと思ったのですが、CKでトリックプレーをやったり(あれって非紳士的行為には該当しないのでしょうか?)、かなりセットプレーというのを、やってきていたのかなぁと思います。結局は、そのセットプレーからの2得点で逆転し、ブラジルに勝った訳ですから、今回のオランダというのは、超現実的に、勝つという結果だけに強く拘って、チームを作ってきたんだなぁと思います。いや~、ホントに、日本の思わぬ躍進、フランスやイタリアの予選敗退、W杯というのは、何が起こるか分からないものですね。


ドイツvsアルゼンチン 「メッシとマラドーナの南アフリカW杯は終った」(記:7月4日)

試合 :決勝トーナメント 準々決勝
開催日:2010年7月3日
結果 :ドイツ勝利
スコア:「4-0」
得点者:ミュラー クローゼ フリードリヒ クローゼ

○ ドイツ

FW:クローゼ
MF:エジル
MF:ポドルスキー ケディラ(クロース) シュバインシュタイガー ミュラー(トロホフスキ)
DF:ボアテング(ヤンセン) フリードリヒ メルテザッカー ラーム
GK:ノイアー

○ アルゼンチン

FW:イグアイン テベス
MF:メッシ
MF:ディマリア(アグエロ) マスケラーノ M・ロドリゲス
DF:エインセ デミチェリス ブルディソ オタメンディ(パストーレ)
GK:ロメロ

この試合は、セットプレーから、ドイツの先制点で始まりました。選手一人ひとりが本当によく走るドイツ。日本選手のような細かい動きの運動量ではなく、長い距離を走る運動量。縦に走る推進力。これで前半の序盤は、ドイツがアルゼンチンを圧倒していました。
しかし、そうは簡単にはやられないのもアルゼンチン。DF4枚+MF3枚で、しっかりとした守備ブロックを作り、次第にドイツの攻撃にも対応していき、少しづつアルゼンチンも反撃を開始。前線の3枚、メッシ、テベス、イグアイン、の個人技から、ドイツの守備を脅かすようになっていきます。そして、アルゼンチンにはゴールは生まれなかったものの、互角の試合展開となって、前半はドイツの1点リードで終了。
後半は、まずはどちらもしっかり守って、しかし攻撃には迫力を持って、どちらも互角に攻め合う展開。雰囲気的には、アルゼンチンの方が少しづつ得点の匂いを漂わせる、そのような展開でしたが、しかし、追加点を奪ったのはドイツでした。結局、試合が終ってみれば、スコア「4-0」、ドイツの完勝という試合となりました。
ドイツ好きの私としては、嬉しい勝利でしたが、今大会のドイツは、ハンパじゃないね(苦笑) 昔はヘディングしかなかったクローゼだけど、足下の技術もどんどん高くなって、ポストプレーにも磨きがかかって、守備にも貢献し、得点も取れる、まさに円熟期にありますね。ゲームを作るだけでなく、技術が高いだけでなく、アグレッシブに走れる、縦への推進力を持つエジル。守備もこなしながら、高い技術と、前に走っていける力と、決定的な仕事ができる能力を持つ、ポドルスキーとシュバインシュタイガー。右サイドを長い距離駆け上がり、攻撃力の高さと得点力を見せ付けるミュラー。地味だけど、攻守に効果的なプレーを見せるケディラ。個の高い能力を前提にした、完成度のある組織力と確かな連携を持つドイツ。実力とチームとしてのポテンシャルだけを考えれば、今大会はドイツが間違いなくナンバーワンかなと思う。
だからと言って、サッカーは何が起こるか分からないスポーツなので、間違い無く優勝できるとは限らないですが、その強さは本物だと感じます。一方、アルゼンチンの方も、決して悪いチームじゃなかったし、この試合でも、その強さは確かに感じられました。しかし、今大会のドイツは強すぎる、そういう事だったと思います。マラドーナ監督はどうかわからないですが、メッシはまだまだ次の大会がある選手ですから、メッシにとってはこういう結果も、それほど悪くなかったんじゃないかと思います。


スペインvsパラグアイ 「カシージャスがスペインを準決勝へ導く!」(記:7月4日)

試合 :決勝トーナメント 準々決勝
開催日:2010年7月3日
結果 :スペイン勝利
スコア:「1-0」
得点者:ビジャ

○ スペイン

FW:F・トーレス(セスク)
MF:ビジャ シャビ イニエスタ
MF:ブスケツ シャビ・アロンソ
DF:カブデビラ プジョル ピケ S・ラモス
GK:カシージャス

FW:ビジャ
MF:イニエスタ シャビ セスク
MF:ブスケツ シャビ・アロンソ(ペドロ)
DF:カブデビラ プジョル ピケ S・ラモス
GK:カシージャス

FW:ビジャ
MF:イニエスタ セスク ペドロ
MF:ブスケツ シャビ
DF:カブデビラ プジョル(マルチェナ) ピケ S・ラモス
GK:カシージャス

○ パラグアイ

FW:バルデス(サンタクルス) カルドソ
MF:サンタナ リベロス バレット(ベラ) カセレス(バリオス)
DF:モレル アルカラス ダシルバ ベロン
GK:ビジャル

FW:バリオス カルドソ サンタクルス
MF:サンタナ リベロス ベラ
DF:モレル アルカラス ダシルバ ベロン
GK:ビジャル

両チームの実力差から考えても、両チームのスタイルから考えても、スペインがポゼッションして攻撃し、パラグアイがカウンターを狙う、そういう試合になりました。パラグアイの方は、DF4枚とMF4枚がフラットな2ラインになる、「4-4-2」のような感じで、しっかりゴール前にブロックを作り、スペインの攻撃をサイドへサイドへと追いやり、中央で跳ね返していきます。そして、カルドソのポストプレー、バルデスのドリブルで起点を作り、チャンスの時は後ろの選手も人数をかけて攻撃参加していく、そういう戦い方で、何度かスペインのゴールを脅かしていました。一方、スペインの方は、巧みなパス回しと個人技で、何とかパラグアイの守備網を掻い潜り、チャンスを作っていたのですが、なかなか決定的なシーンは作り出す事ができず、攻めあぐねているという感じでした。と言う事で、前半は両チーム共に得点無く、スコアレスドローで終了します。
後半も、同じような展開になった訳ですが、後半12分~14分、大きく試合が動きました。パラグアイのCK、ピケがPA内でカルドソを倒してしまい、パラグアイがPKを獲得します。しかし、キッカーはそのカルドソでしたが、カシージャスがそのPKを防いで、パラグアイが先制という事にはなりませんでした。そして、そのPKのすぐ後、今度は裏に抜け出したビジャがPA内で倒されて、スペインがPKを獲得します。キッカーはシャビ・アロンソ。このPKをきっちり決めたと思いましたが、蹴る前にスペインの選手がPA内に入ったという事で、やり直しとなります。そして、やり直しのPK。キッカーは同じくシャビ・アロンソでしたが、今度はビジャルが見事にそのPKを防ぎ、スペインの方も先制とはなりませんでした。
その後、この一連のPK合戦の前に、スペインはF・トーレスに代えてセスクを入れており、セスクが入った事によって、更にパスワークが良くなったスペインが、パラグアイの守備を崩しにかかりますが、それでもなかなかパラグアイの守備は崩れません。一方のパラグアイの方も、バルデスに代えてサンタクルスを入れ、カウンターからチャンスを作ります。しかし、後半30分過ぎぐらいから、パラグアイの方の運動量が落ちてきて、スペインのパスワークに対する反応が遅れてきて、後半38分、イニエスタがバイタルエリアでフリーでボールを受け、ドリブルで仕掛けたあと、右でフリーになっていたペドロへパス。ペドロのシュートはポストに弾かれましたが、そのセカンドボールを拾ったビジャがシュート。そのシュートもポストに当たりましたが、今度はゴールマウスの中に吸い込まれていきました。という事で、スペインが先制。後半43分、パラグアイも決定的なチャンスを作りましたが、カシージャスの好セーブに阻まれて得点にはならず、そのままスコア「1-0」、スペインが勝利という事になりました。
これで、ベスト4に残ったのは、オランダ、ドイツ、スペイン、ウルグアイ、という事になり、予選ステージでは苦しんだ欧州勢でしたが、4つの内の3つが欧州勢という事になりました。次はスペイン対ドイツですね。EURO2008の決勝と同じカードが、準決勝で行われる事になりました。これはどちらが勝つのか、とても楽しみな対戦となりましたね。




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【2010/07/11 18:45】 | サッカーの話題全般 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
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コメント
いやあ~こんな長文でありがとうございます!!
個人的には、今後とも日本は堅守速攻型のカウンターサッカーに磨きをかけるべきなのかなと思いました。
【2010/07/12 08:40】 URL | 通りすがりのサポーター #X.Av9vec[ 編集] | page top↑
通りすがりのサポーターさん、コメントありがとうございます。

ポゼッションの目的は、ボールを奪われない事=相手の攻撃の機会を減らす、という事ですから、まずは個々の選手が高いボールキープ能力を有している事、すなわち、技術もフィジカルも高いという事が第一ですね。次に、当然、1人では無理ですから、そういう個の能力の高い選手が数多く存在し、その複数の選手たちが誰1人としてサボる事なく連動していかなければならない、という事ですね。そして、相手にボールが渡ってしまったら、素早くボールを奪い返さなければなりませんから、個々の選手に高いボール奪取能力があり、尚且つ、これもやはり1人では限界がありますから、それを連動性の高い複数によるプレスによって奪う必要がある、という事であります。更には、もちろん、運動量も必要となってきます。利点は、前述したように、相手の攻撃の機会を減らす事ができる、という事で、単純な話として、攻撃されなければ点は取られない=負けない、という事ですね。欠点は、少なくとも個々の選手が、個の能力として相手よりも下回っていたら実現は不可能だという事と、それがあった上に、更に全員が高い意識統一の元にサボる事なくプレーし続けなければならないという事で、かなり個としても組織としてもハイレベルの状態じゃないと、実現が不可能だという事ですね。また、カウンターに弱い、という事も欠点になると思います。89分間試合を支配していても、1発のカウンターでやられる事もある。当然、前に人数をかけていきますし、DFラインも高く保つ必要があるので、カウンター一発でやられてしまうリスクは常に存在している、という事であります。
マンツーマンディフェンスの欠点は、1人が1対1で負けてしまうと、そこからマークのズレが生じやすくなってしまう、という事なんですが、ゾーンディフェンスというのは、主に人ではなくスペースを埋める守備方法なので、アタックとカバーの守備がしっかりしていれば、マンツーマンよりも守りやすい、強い守備が生み出せる、という事であります。欠点は、個々のポジショニングが悪かったり、アタックとカバーの連携が上手く機能していなかったり、コンパクト性に欠いてしまったりすると、ただそこに人数が揃っているだけのザル守備になってしまうという事ですね。そういうものが著しく欠けている場合には、ゾーンよりもマンツーマンの方が比較的簡単に強い守備を生み出せると思います。また、2列目からの飛び出しであるとか、後方からの攻撃参加であるとか、つまり、長い距離走ってくる選手に対して、その動きを捉え難いという事も、欠点としてはあると思います。従って、理想的な守備としては、マンツーマンとゾーンの併用、という事になると私は考えていて、基本的にはゾーンディフェンスでありながら、しかし、誰が誰を主にマークするのか、ケアしていくのか、という事については、ある程度明確にしておく必要がある、という事になると思います。

という感じなのですが、通りすがりのサポーターさんがお尋ねになりたかった事は、こういう事でよろしいでしょうか? 
【2010/07/12 00:12】 URL | 管理者jube #-[ 編集] | page top↑
最近、このブログの講読者になりました。楽しく拝見させていただいてます。もしよろしければ、ポゼッション指向のサッカーや、ゾーン指向のサッカーなどの利点、欠点、選手に求められる能力などの解説をしていただけませんか??よろしくお願いします
【2010/07/11 22:49】 URL | 通りすがりのサポーター #X.Av9vec[ 編集] | page top↑
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