決勝トーナメント 決勝 準決勝2試合 戦評
オランダvsウルグアイ 「このオランダの勝負強さは凄いね。今大会は勝利の女神がオランダにいるのかも」
スペインvsドイツ 「無敵艦隊スペイン、王者まであと1試合!」
スペインvsオランダ 「スペインが王者に輝く! 決めたのはイニエスタ!」

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オランダvsウルグアイ 「このオランダの勝負強さは凄いね。今大会は勝利の女神がオランダにいるのかも」(記:7月7日)

試合 :決勝トーナメント 準決勝
開催日:2010年7月6日
結果 :オランダ勝利
スコア:「3-2」
得点者:ファンブロンクホルスト フォルラン スナイデル ロッベン M・ペレイラ(PK)

○ オランダ

FW:ファンペルシー
MF:カイト スナイデル ロッベン
MF:デゼーウ(ファンデルファールト) ファンボメル
DF:ファンブロンクホルスト マタイセン ハイティンハ ブラルス
GK:ステケレンブルフ

FW:カイト ファンペルシー ロッベン(エリア)
MF:ファンデルファールト スナイデル
MF:ファンボメル
DF:ファンブロンクホルスト マタイセン ハイティンハ ブラルス
GK:ステケレンブルフ

○ ウルグアイ

FW:フォルラン カバーニ
MF:ガルガーノ
MF:A・ペレイラ(アブレウ) アレバロ D・べレス
DF:カセレス コディン ビクトリーノ M・ペレイラ
GK:ムスレラ

FW:フォルラン(フェルナンデス) アブレウ カバーニ
MF:ガルガーノ
MF:アレバロ D・べレス
DF:カセレス コディン ビクトリーノ M・ペレイラ
GK:ムスレラ

う~ん・・・、なんだか、今大会のオランダほど、不思議なチームは無いですね。あまり強さというのは感じないのに、試合が終ってみればオランダが勝ってる、そういう印象の試合が多いような気がします。確かにメンバーを見れば、ファンペルシー、カイト、ロッベン、スナイデル、その他の選手にしても、素晴らしい選手は揃っていますが、チームとしては、日本戦でも大きな輝きは見られなかったし、ブラジル戦でも前半は全くダメだったし、このウルグアイ戦でも、どちらかと言えば良さを感じたのはウルグアイの方だったのですが、結果はいずれもオランダが勝利しているという事で、今大会のオランダは、勝利の女神を味方につけているなぁという感じです。
しかし、やはりその勝利の女神を味方にできている要因は、個人技の高さなんだろうなぁと思います。今大会のスナイデルの決定力は凄いし、ロッベンの1人でも相手の守備を切り崩してしまうドリブルは凄いし、カイトの攻守にわたる運動量と縁の下の力持ち的な攻守への貢献度は凄いし、この試合の先制点となったファンブロンクホルストのあのシュートは、素直に凄いと思いました。
また、以前までのオランダと異なるのは、美しさや面白さに拘っていない、あくまで勝つことだけに拘って全員がサッカーをやっている、そこですよね。1点をリードした後の今大会のオランダというのは、観てる側が驚くぐらい、守備的な戦い方にハッキリとシフトして、追加点を奪う事よりも、その1点を守り切ろうというサッカーをしていますよね。日本に対しても、そのような戦い方をしたのですから、その手堅いサッカー振りには、ただただ驚くばかりです。
思い返せば2008年のEURO、オランダは予選ステージで、イタリアに「3-0」、フランスに「4-1」、という圧倒的な強さを見せながら、準々決勝でヒディンク率いるロシアに「1-3」と完敗。きっとこういう苦い経験が生きて、今大会でやっているような、手堅いサッカーをやるようになったのだろうなぁと思います。オランダの最大の敵と言えば、内紛と過信による油断、と言われてきましたが、そういうものを全てクリアして、勝つという事だけに一丸となったオランダというのは、完全に生まれ変わったという感じがします。以前までのオランダが好きだった人には、一抹の悲しさを感じるチームになっているかなとは思いますが、それも時代の変遷で、これもまたオランダのサッカー、そう考えれば、充分楽しめるのではないかなぁと思います。
しかし、1つだけ、今のオランダは手堅いサッカーをやっていますが、決して守備が堅いという訳でもなく、やはりその強さを支えているのは攻撃力で、守備的な戦い方へシフトしても、守備には危うさが見え隠れするんですね。日本戦でも、闘莉王から岡崎で決定的に危ないシーンを作られていましたし、スロバキア戦でも、結果はPKによる1失点でしたが、何度も危ないシーンを作られていましたし、このウルグアイ戦でも、守備的な戦い方にシフトしてからは、同点にも追い付かれましたが、かなり質的に悪いサッカーになってしまっていると私は感じる訳です。そこを今までは、何とか水際で防いできて、その悪い状態の時に、ロッベンとスナイデルの2人が個人技で得点を決めてくれる、そういう試合が続いてきましたので、それが決勝でもまだ続くのか、それとも、もうその幸運が尽きるのか、そこがオランダ側だけから見ると、勝負の明暗を分けてくるのかなぁと思います。
一方、ウルグアイの方なんですが、私が今大会のウルグアイを見ていて第一に思う事は、日本も同質のサッカーをこの大会ではやっていた事もあって、もし日本の選手の個人の能力がウルグアイの選手ぐらい高くなれば、ここまで来られるかもしれないなぁ、という事ですね。守備面の違いと言えば、「4-3-2-1」もしくは「4-3-1-2」という布陣で、ウルグアイの方は、3ボランチ気味の選手が、その3枚だけでサイドも中央も守れるのに対して、日本の場合は、3枚+2枚=5枚でないと、なかなか中央もサイドも守れないという部分ですね。そして攻撃面で言えば、ウルグアイの前3枚の選手は、そのほとんどの力を攻撃に使えるのに対して、日本の場合は、前3枚の内の2枚が、どうしても守備に力を使わざるを得なくて、という部分ですよね。もちろん日本には、フォルランやスアレスほどの能力を持った攻撃的な選手もいない、という事も然りですよね。
この試合、スナイデルのあの、オフサイドじゃないのか? というゴールが決まっていなかったら、あれがオフサイドという判定になっていたら、どちらが勝つのか分からない試合になっていたと思いますので、今大会のウルグアイというチームは、日本が目指すべき1つの理想形にはなったのではないか、そのように感じています。そしてそのためには、やはり第一に重要な事は、個の力をもっともっと伸ばす事、組織力が日本の武器だとか、個の弱さは組織力で補えるとか、そういうところへ逃げ込まずに、今大会のオランダを見てもそうだと思いますし、今大会の南米勢の活躍を見てもそうだと思いますが、やはり個の力が勝敗を分けていますから、日本も方向性を見誤らずに、個の力を高める事に全力を注いで欲しいなぁと思います。


スペインvsドイツ 「無敵艦隊スペイン、王者まであと1試合!」(記:7月8日)

試合 :決勝トーナメント 準決勝
開催日:2010年7月7日
結果 :スペイン勝利
スコア:「1-0」
得点者:プジョル

○ ドイツ

FW:クローゼ
MF:エジル
MF:ポドルスキー ケディラ(ゴメス) シュバインシュタイガー トロホウスキ(クロース)
DF:ボアテング(ヤンセン) フリードリヒ メルテザッカー ラーム
GK:ノイアー

○ スペイン

FW:ビジャ(F・トーレス)
MF:ペドロ(シルバ) シャビ イニエスタ
MF:ブスケツ シャビ・アロンソ(マルチェナ)
DF:カブデビラ プジョル ピケ S・ラモス
GK:カシージャス

ドイツの選手、身体が重かったなぁ~。なんか表情も冴えなかったですしね。さすがに5試合、あれだけ走るサッカーをしてきましたから、やはり疲労の蓄積は、相当あったんだなぁと思いますね。この試合は、明らかにスペインの選手の方が、出足が速く、走れていました。それでスペインの方には、華麗なパスワークがありますから、ドイツは苦しかったですね。それでも、8人の選手がグッと中に絞って、パスは回されても、サイドを突かれても、中央ではガッチリ守って弾き返していく、そして、最後のところは、1対1の強さで何とか持ち堪えていて、流れの中からの得点というのは許さなかったですが、セットプレー、CKから、プジョルにやられてしまいました。カウンターサッカーのドイツですから、先制される展開になると、それもまた苦しいですよね。
最後はパワープレイできましたが、高さではドイツの選手の方が勝っているはずなのに、競り勝てていませんでしたし、全くセカンドボールも拾えていませんでしたし、疲れてるな~、という感じで、気迫というか迫力というか、そういうものにも欠けていましたよね。そういう意味では、オランダがイケイケの戦い方をせずに、なにかパワーを残していくような、手堅いサッカーをしている事、この試合のドイツの状態を見てしまうと、やはり思うところがありますよね。今大会のドイツは、EURO2008の時のオランダと、かなりダブルところがあるなぁという感じです。
そして、スペインの方なんですが、やはりクローゼとエジルに仕事をさせない、その事にかなり神経を使っていましたよね。カウンターだけはやらせないぞ、という気迫が、ビンビンに伝わってきていました。特にクローゼにボールが収まってしまうと、必ずそこからドイツのチャンスになっていましたから、そういうシーンが2~3回あったのですが、そこで失点とならなくて、良かったなぁという感じです。今大会のドイツの戦い方は、クローゼとエジルが封じられてしまうと、前に押し上げて行けませんし、そこにパスが出せないと、中盤やDFラインでボールを持つ時間が増えてしまって、そこを狙われてボールを奪われる、という事になってしまいますよね。
と言う事で、これで南アフリカW杯の決勝は、スペイン対オランダという事になりました。決勝がこのカードになるという事を、予想できた人は、まずいなかったんじゃないかなぁと思います。ちなみに私は、決勝は、ブラジル対ドイツになるんじゃないかなぁと、密かに予想していました(苦笑) しかし、スペイン対オランダという事は、どちらが優勝しても、W杯初優勝という事ですよね? そういう意味でも、この南アフリカW杯のファイナルは、絶対に見逃せなくなりましたね!


スペインvsオランダ 「スペインが王者に輝く! 決めたのはイニエスタ!」(記:7月12日)

試合 :決勝トーナメント 決勝
開催日:2010年7月11日
結果 :スペイン勝利
スコア:「1-0」
得点者:イニエスタ

○ スペイン

FW:ビジャ(F・トーレス)
MF:イニエスタ シャビ ペドロ(ヘスース・ナバス)
MF:ブスケツ シャビ・アロンソ(セスク)
DF:カブデビラ プジョル ピケ S・ラモス
GK:カシージャス

○ オランダ

FW:ファンペルシー
MF:カイト(エリア) スナイデル ロッベン
MF:デヨング(ファンデルファールト) ファンボメル
DF:ファンブロンクホルスト(ブラーフハイト) マタイセン ハイティンハ ファンデルビール
GK:ステケレンブルフ

良く言えば、激しい試合、悪く言えば、荒れた試合、そんな立ち上がりでした。どちらも中盤での主導権争いに絶対負けまいとして、激しいプレスの応酬、激しい潰し合いを演じました。特にオランダの方が、スペインにポゼッションさせまいとして、激しいフィジカルコンタクトを仕掛けていました。まあ、ハッキリ言って、デヨングのシャビ・アロンソに対する胸への飛び蹴りなどは、普通に考えれば完全に一発レッドだったと思うのですが、この試合がW杯の決勝であったという事、そして、前半の早い時間帯だったという事もあって、審判はレッドカードではなく、イエローカードを選択しましたね。
スペインの方は、ポゼッションという戦い方を変えてくるはずはない訳ですが、しかし、オランダの方は、ハイプレスの戦い方をしてくるのか、それとも、堅守カウンターの戦い方をしてくるのか、試合前は、果たしてどちらだろうか、と考えていたのですが、ハイプレスの方を選択してきましたね。やはり、スペイン対ドイツの試合を観て、受け身に回るような戦い方ではダメだと判断したのかなぁと思います。
と言う事で、試合はまさにガチンコ状態。イエローカードが何枚も出される激しい試合となり、オランダの方は、スナイデルのパスからロッベンがスピードとパワーを見せ付けて裏に抜け出したシーンで、スペインの方は、右サイドのへスース・ナバスの縦への仕掛けから、センタリングが裏まで通ってビジャがシュートというシーンで、お互いに1回づつビッグチャンスを作りましたが、それはどちらも決りませんでした。スペインの方には、CKからフリーでヘディングシュート、というシーンもありましたが、それも決まらず、試合は「0-0」のまま前後半の90分が終了、延長戦へ突入します。
スペインの方は、後半途中で、ペドロに代えてヘスース・ナバスを投入したのですが、これが効果的でした。いつものような、中央に集まってのパスワークで崩していくような攻撃だと、オランダの激しいプレスに潰されてしまい、なかなか上手く攻撃できなかった訳ですが、へスース・ナバスはウインガータイプの選手なので、少しピッチを広く使うような攻撃ができるようになり、へスース・ナバスが右サイドを縦に仕掛ける事で、スペインが攻勢の時間帯を作り出しました。また、そもそもオランダは、左SBのファンブロンクホルストのところがウィークポイントにもなっていたので、そういう事もあったかなと思います。
一方、それに対し、オランダの方は、そのヘスース・ナバスと相対していたカイトに代えてエリアを入れ、これは、エリアの攻撃性を活かして、そのサイドでの主導権を取り戻そうという意図だったと思うのですが、これはあまり効果が出なかったかなと思います。しかし、その後、スペインはシャビ・アロンソに代えてセスクを入れるなどもした訳ですが、オランダもそのスペインの攻勢の時間帯を失点せずに凌ぎ切ると、再び均衡するような展開にまで持っていき、両者共に一歩も譲りませんでした。
そして、延長戦。さすがにどちらも体力的に厳しくなってきて、中盤にスペースが空くようになってきて、ノーガードの打ち合いのような展開になりつつあったのですが、それでも、両チーム共に気迫で最後のところでは防いで失点を許さず、延長前半もスコアレスのまま終了。しかし、延長後半、2枚目のイエローカードで、オランダのCBのハイティンハが退場。そして、延長後半12分、やっとこの試合での初得点が生まれます。決めたのは、スペイン、イニエスタでした。試合は、そのまま「1-0」で終了。これで、スペインがW杯で初優勝。オランダは三度、決勝で敗れるという事になりました。
これで、スペインはEURO2008での優勝に続き、2010年のW杯でも優勝を果たしたという事で、ここ数年というのは、スペインサッカーの時代、別の言い方をすれば、バルサの時代、という事になるのかなと思います。そして、選手で言えば、イニエスタとシャビの時代、と言えるのかもしれませんね。オランダの方は、この最後の決勝では、勝利の女神が微笑まなかったなぁと思います。スナイデルとロッベン、この試合でもやはり輝いていましたが、特にロッベンは、何度か決定的なチャンスがありましたが、そこで決められなかった事が、この試合の命運を別けたかなぁと思います。




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