FC東京はなぜ降格したのか? 苦しめられたCBの戦力。城福監督のチーム作りと選手育成の失策。フロントの責任。
FC東京はなぜ降格したのか?
FC東京の試合を観る事が多かったので、
その原因についての個人的な見解を書いてみたいと思います。

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① 苦しめられたCBの戦力

城福監督が2008年に就任してからの3年間で、茂庭、佐原、藤山、ブルーノ・クアドロス、吉本、今野、平松、森重、徳永、キム・ヨングン、椋原、個人的に記憶しているだけでも、実に11人をCBとして使ってきました。
FC東京というと、守りの堅いチーム、失点の少ないチーム、という印象がある人もいるかなとは思いますが、この3年間の失点順位としては、少ない方から数えて、だいたい4位~10位ぐらいの位置にあり、実際は際立って守備が良かったという事はありませんでした。
そして、特にその守備の不安定さというのを出していたのが、CBの戦力が安定しない、固定されない、という事で、現在、茂庭はセレッソで復活して良いパフォーマンスを見せていますが、この時は怪我からの復帰後でパフォーマンスが悪く、城福監督は3年間で、これというCBを探し続けましたが、結局は最後までそういう選手を見つける事ができず、それがずっとFC東京というチームを苦しめてきました。
実は、攻撃力不足、得点力不足、その大きな原因の1つというのがここにあって、CBのパフォーマンスが低いために、守備に多くの人数をかけたり、DFラインの設定位置や守備ブロックの設定位置を低くしたり、そうしなければならなかった訳ですが、そうなると当然、攻撃に多くの人数をかけていく、または、リスクを背負った攻撃を仕掛けていく、という事が難しくなってきますから、城福監督が目指していた、ムービングフットボールの実現というのは難しくなっていて、結局は放り込み主体のカウンターサッカーをやるしかなく、カボレ、赤嶺、石川、この辺りの選手のパフォーマンスが高くて、個人の力で得点を取れてしまう、個人のところでの決定力が高い、という状態の時にはかなりの強さを発揮しましたが、そうでなくなってしまえばすぐに攻撃力不足や得点力不足に陥ってしまい、今季のように主力として使ってきた平山と大黒の得点力がいまいちだと、それが降格という事にまで繋がってしまったと思う訳ですね。


② 城福監督のチーム作りと選手育成の失策

但し、これは、CBに人材を得なかったからだ、という事だけを原因とはできない側面もあって、それはなぜかと言えば、城福監督の選手起用の仕方というのにもその原因があって、つまり、城福監督は、毎試合のようにCBのスタメンを入れ替える、という事をやっていて、また、ちょっと機能性が低いなと見ると、今季なども、今野と森重の位置をボランチとCBとで、試合中であっても、何度も入れ替えてみるという采配をやっていて、また、徳永や椋原という選手をCBに起用してみたりして、自らの采配でCBのところを不安定にしていた、という事があったからなんですね。
そうしていた理由としては、相手によって、高さに強いFWがいればCBには高さに強い選手、スピード系の選手がいればそれに対応できる選手、という事であったりとか、一人の選手が複数のポジションをこなせるようにするため、という事であった訳ですが、この考え方が間違っていたと個人的には思う訳です。
相手によって、とは言っても、それはチーム全体としてその変化に対応していく、という事の方が良い訳で、例えば相手に高さに強いFWがいたとするならば、DFラインをなるべく高くして、ゴール前で勝負される事を避けたり、それが難しい場合には、セカンドボールへの奪取という事を全体として強く意識してやっていく、という事で選手を入れ替えなくても組織として対応していく事はできる訳ですよね。
また、一人の選手が複数のポジションをこなせるようにするため、というのは、確かにそういう選手が何人かいれば、それはチームとしてプラスになりますが、しかし、それはあくまでも、その一人の選手が限定的な役割で高い能力を発揮できるようになってから、その後のプラスαとして養われるべきものであって、まだその選手が限定的な役割で高い能力を発揮できるようになっていないのに、そういうポリバレントな能力を身につけさせようというのは、育成としては間違っていたと思う訳です。
結局、そういう柔軟性を持たせた、あらゆる相手にも対応できるようなチームにしようという事で、スタメンを固定しない、選手に複数のポジションを担わせる、という事をやってきた結果として、実際には、チームの土台がなかなか固まらない、すごく良い時と悪い時の差が大きい、複数のポジションはこなせるが、どこのポジションであっても、ソコソコにしか活躍できない、というチームが出来上がってしまって、そこに今季の場合には、米本と梶山の怪我という事が大きく圧し掛かり、更には、主力と期待した平山の大黒の得点力の無さ、石川のパフォーマンスの低迷、という事も二重三重に重なってしまって、それが最終的な降格という結果に繋がってしまったと思う訳ですね。


③ フロントの責任

1つには、外国籍選手について、力のある選手なり、Jリーグの水に合うような選手を連れてこられなかった事、というのがありますね。Jリーグの上位で安定しているクラブというのは、そのほとんどのクラブが、やはり外国籍選手の力というのが大きくて、鹿島然り、川崎然り、名古屋然り、G大阪然り、今季のセレッソもそうですよね。これは運が無かった、という要素も、もちろんあるとは思いますが、しかし、それだけを理由にはできない訳で、やはりその責任をフロントは真摯に受け止める必要があると思う訳です。
それから、もう1つには、将来への期待が大きい若手選手を集めただけで満足してしまっていた、それで大丈夫だろうという甘い見方をしてしまっていた、という事もあったように思います。つまり、それを別の言い方をすれば、元日本代表とか、元アンダー世代代表とか、そういう肩書きがある選手だけを集めていれば、それで大丈夫だろうという安易な考え方で戦力補強を考えていた、という事だと思う訳です。今季の、赤嶺を放出して大黒を獲得した、という動きにもそれが垣間見られますよね。
しかし、本当にきちんと戦力というものを判断していくためには、過去とか未来よりも、今をきちんと、現状をきちんと判断していかなければならない訳で、元日本代表選手であっても、現状のパフォーマンスというのはどうなのか、それから、アンダー世代の代表選手であっても、未来への期待とは別に、現状のパフォーマンスというのはどうなのか、それをきちんと変なフィルターを通さずに見なければならない訳で、それが全くできていなかったのではないか、という気がします。
東京という立地上、FC東京というクラブは選手の集めやすさ、というのがあるように感じるのですが、しかし逆に返ってそれが、育成ということへの怠りというのを生み出しているような気がする訳です。若手の育成という事に関しては、監督やコーチの責任という事も大きいですが、その前には、クラブがクラブとして、どういう育成プランを作っているのか、そういう事も大きい訳で、それは、バルサというクラブを考えれば、その重要性というのがよく分かるように思いますが、そういうフロントサイドでの育成プランというのがしっかりしていなければ、それに添って監督やコーチというのも上手く選手を育成できないように思う訳ですね。
今までの日本代表というのは、日本サッカーの確立、という根幹のところまで、その時の日本代表監督に丸投げし、背負わせていた訳ですが、しかしそれだと、監督が変わる度に日本サッカーの目指すべき方向性というのが変わってしまい、芳しくなかった訳ですよね。しかし今回からは、日本サッカー協会が日本サッカーの目指すべき方向性というのをきちんと考えて、それを実現してくれそうな監督を粘って粘って探してきた、という事を実行した為に今のナショナルチームの好調さがある訳ですから、それはクラブチームであっても同じで、そういう事をやってこなかったツケみたいなものが、若手選手の伸び悩み、新戦力の期待外れ、という結果に出てしまい、そこに主力選手の低迷や怪我、監督の失策、という事が加わって、今季に降格してしまうという、最悪の結果を招いてしまったように思う訳であります。




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【2010/12/09 11:45】 | Jリーグ2010 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
<<日本で成功できなかった外国人監督の共通点。日本人選手の特徴という事を加味した微調整というものが必要なのではないか。 | ホーム | 森本のリーグ戦今季初ゴール。森本に足りないオフザボールの動きとポストプレーの能力。そして、7人での守り方について。【カターニャvsユベントス】>>
コメント
昨シーズンと比べて、今シーズンのFC東京が低調だった原因はボランチの不出来が一番の要因のように思います。
シーズン当初から、米本の長期離脱があり、代わりに徳永をボランチにコンバートしたものの、切り替えの遅さ、危機察知力のなさが致命的。
梶山もパスミス、ボールロストが多く、終盤まで復調せず。
中盤の選手の適性の無さ・技術不足が得点力不足と、守備の不安定さを引き起こし、チーム全体の低調につながったように思います。

結局、jubeさんのおっしゃるとおり、フロントが自チームの戦力分析をしっかり出来ていなかったように感じられます。
個人的には優秀な外国人司令塔を補強して欲しかったところです。

今野のCBとしてのパフォーマンスは一年通して悪くなかったように思います。
ザッケローニもCBで採用していましたし。
【2010/12/11 03:01】 URL | N #-[ 編集] | page top↑
自分も?について少しコメントさせて頂きます

私はクラブ経営の知識などは全く皆無なのですが、フロント側から監督の問題に関しては2つのファクターがあると思います
1:監督という職業
監督というのはチームに1人しかいない存在で、簡単には替えの利かない存在だと思います

就任したのに、半年で解任となったりした場合はもちろん、1年で解任になった場合にも、チームに与える影響は大きいと思います

選手達は監督の方針に従って練習をするわけで、少しずつその監督の求めるサッカーを学んでいきます

しかし、監督が短期間で変わってしまえば、それまでにやってきたこと、監督が各々の選手に求めるものが、大なり小なり変わってくると思います

以上から、監督の早期交替は選手達にも不安と負担のかかるものであると思います

2:資金面の問題
やはりこれが大きいと思います
任期を満了するまでに監督が解任された場合に、監督の年俸や違約金などの動きは全く知りませんが、やはり資金的に負担になると思います

監督の獲得に大金をつぎ込めば選手の獲得はもちろん、クラブの運営まで圧迫してしまいます
元日本代表、アンダー代表などの良い選手さえいれば試合に勝てるだろう…そんな考えがあるような気がして、余計に新たな監督の獲得資金を出さないということに消極的になってるような気がします
【2010/12/10 07:43】 URL | 通りすがりのサポーター #X.Av9vec[ 編集] | page top↑
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