城彰ニ引退決意
U−19やU−21の若い選手が活躍を見せる一方で、ピッチを去る選手もいるわけですが、2006年も有名選手の引退がありました。
今回は今季限りで引退を決意した城彰ニについて選手分析をしたいと思います。

城彰ニ

城を初めて見たのは彼が高校生の時代。高校生プレイヤーの城は、やはり飛び抜けた存在だった。個人技のドリブルからゴールを決めたり、素晴らしいミドルシュートなどが印象的だった。
その後、城はジェフ市原(現ジェフ千葉)に入団し、新人の頃から主力ストライカーとして活躍した。安定したポストプレーとニアに飛び込んでのへディングが魅力で、Jでもコンスタントに得点を決めていた。
アトランタ五輪でも活躍し、前園とのコンビが特に良く、小倉が怪我で抜けた後もアトランタ五輪代表のメインストライカーとしてオリンピック出場を果たした。
そして五輪での活躍が認められて加茂ジャパンに選出。キングカズのパートナー、そしてキングカズの後継者としてかなり期待され、岡田ジャパンになってからはカズを押し退けてFWの主軸に抜擢された。
しかし、これからが城の苦しいサッカー人生の始まりだった。岡田ジャパンの主軸FWとしてフランスW杯に出場したが、ゴールどころかシュートも満足に打てない散々なプレーに終り、日本サッカーファンの批判の的になった。空港で水をかけられる事件もあった。
それでも城は次なるステップを求めてスペインリーグへ移籍する。バリャドリードに移籍した時は「太陽の王子が日本から来た」とまで言われた。個人的にはそれなりに活躍していたと思うのだが、向こうの判断は厳しいもので、残念ながら無念の帰国となる。得点も決めていたし、ポストプレーも上手くやっていたと思う。少なくとも3年ぐらいはリーガエスパニョーラでプレーしても良かったと思うが、やはり「得点力の低いFW」には厳しいのだろう。
トルシエジャパンになってからも招集されたが、この頃から右膝や腰など怪我が目立つようなり、次第に代表からも遠ざかっていった。
帰国後は再び横浜Fマリノスに戻り(五輪後移籍していた)プレー、しかし、全盛期のような切れのあるプレーが無くなり、ベンチを温めることも多くなった。そして横浜FCに移籍。今季は横浜FCがJ1昇格を争っているが、もし昇格しても今季での引退を明言している。

個人的な城の印象としては、

「オールマイティーなFW」

というもの。得点力、ポストプレー、サイドに流れてのチャンスメイク、どれも平均的な能力が高い感じだった。しかし、それもアジアレベルまでの話で、世界が相手になると、やはり厳しい場面が目立った。日本人FW全体的な問題である「シュートへの消極性」「オフザボールの動きの悪さ」が城にもかなり見られた。
高校生やJレベルでは個人技や身体能力で活躍できたかもしれないが、そこから次の高いレベルに上がるには「知性」というものが必要だったと思う。持っている技術を最大限に活かすにはどうすればいいのか? そして、身体能力に優る相手にどう戦うのか? その辺りを自己分析して勉強学習することが出来ていたなら、もっと良い選手になったのではないかと思う。

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【2006/11/26 00:10】 | 選手評価 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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