近年また多くなってきた中盤をダイヤモンド型にする布陣について。その機能させるポイントとは? 「4-3」における守備方法とは?
近年また多くなってきた中盤をダイヤモンド型にする布陣について。
その機能させるポイントとは?
「4-3」における守備方法とは?

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中盤をダイヤモンドにする「4-1-2-1-2」という布陣は、一時期主流でありましたが、そこからダブルボランチという考え方が生まれてきて、「4-2-2-2」というのが主流になって、やがて「4-4-1-1」や「4-2-3-1」や「4-(1-2)(2-1)-3」という布陣がまた主流になる、というのが近在地ですが、現在地は、特に「4-2-3-1」や「4-(1-2)(2-1)-3」という布陣に対する対抗策として、再び、中盤をダイヤモンドにする「4-1-2-1-2」を使うところが増えてきているなと感じます。いつの頃からなのか、という事はハッキリ言えませんが、個人的な感覚で言うと、2006年あたりから少しづつ増えてきているかなと感じています。

但し、中盤をダイヤモンド型にする「4-1-2-1-2」が、昔のそのままに復活してきた、という事ではなく、「4-3-1-2」もしくは「4-3-2-1」、つまり、トリプルボランチという姿に変えて新しく生まれ変わってきた、という方が正確だと思う訳ですね。別の言い方をすれば、ワンボランチの時代からダブルボランチの時代を経てトリプルボランチの時代に入ってきた、そのようにも言えるかなと思う訳です。

それで、なんで「4-3-1-2」や「4-3-2-1」という布陣が、「4-2-3-1」や「4-(1-2)(2-1)-3」への対抗策として有効なのかと言うと、例えば相手が「4-1-2-3」だった場合、「4-3-1-2」にすると、相手のアンカーにはこちらのトップ下、相手のOMF2枚にはこちらのサイドボランチ2枚、というがガッチリ噛み合った上に、こちらはアンカーが1枚余れる訳ですね。そして、相手のウイング2枚にはこちらのSB2枚、相手のCFにはこちらのCBが1枚、というがガッチリ噛み合って、CBも1枚余れる、という事になる訳ですよね。

じゃあ、相手のSBが攻撃参加してきて、サイドで、ウイングとOMFとSBの3枚で攻められた時にはどうするんだ? という事で言うと、その時にはこちらも3枚、という事ではなくて、そこにはこちらのサイドボランチとSBの2枚で対応させておいて、後の5枚で中央のゴール前を固めてしまう訳ですね。アンカーとかCBがサイドの対応に出ない、という事がポイントになってきます。

基本的には、その時にゴール前に入ってくる可能性がある相手の枚数というのは、CF、反対側のウイング、もう1枚のOMF、という3枚しかいないので、サイドでは2対3で数的不利になっても、中央では5対3と数的優位になっているので、それで守るという事ですね。そしてその時に、相手のアンカーがゴール前に入ってきたり、相手の反対側のSBがゴール前に入ってきたり、という事もある訳ですが、しかしそれでも5対4とか5対5で、数的不利になる事はない訳ですよね。

そして、もしこういう状態になった時というのは、つまり相手のアンカーとか反対側のSBとかがゴール前に上がってきたという時には、こちらにとってはカウンターのビックチャンスになっている訳ですね。つまり、こちらは前に3枚残している状態で、相手の後ろは3枚ないしは2枚になっている訳ですから、そこでは数的同数もしくは数的優位になっているという事ですよね。

しかも、ここも重要なポイントなんですが、こちらが5枚に対して相手も5枚とか4枚というのは、合計10枚とか9枚で狭いスペースに集まっているという事なので、スペースがほとんど埋まってしまう訳ですが、相手が3枚とか2枚のところにこちらが3枚というのは、合計6枚とか5枚しかしないという事なので、スペースがありますよね。当然、スペースがあった方が、攻撃側、仕掛ける側にとって有利なので、「4-3-1-2」というのは、「4-1-2-3」に対して、守備だけではなく攻撃でも有効性が高い布陣という事になる訳です。

じゃあ今度は「4-2-3-1」と「4-2-1-3」に対してはどうかと言うと、この場合は、こちらは「4-3-2-1」にして、相手の2枚のボランチに対してこちらのOMF2枚を対応させて、相手のトップ下にはこちらのアンカーを対応させる訳ですね。それで相手のボランチがこちらのバイタルに入ってきたら、そのマークをこちらのサイドボランチに受け渡すという事になります。

相手のSBが攻撃参加してきて、そこにこちらのSBとサイドボランチが対応にサイドへ出た場合には、こちらのアンカーともう1枚のサイドボランチで、相手のトップ下と上がってきたボランチをケアする、という事になります。違いはそこだけで、後は相手が「4-1-2-3」の場合と同じですね。

という事で、これが、相手が「4-1-2-3」や「4-2-1-3」や「4-2-3-1」できた時に、「4-3-1-2」や「4-3-2-1」が有効になるという理由になる訳ですが、ところが、前述のところでもポイントとして上げていますが、そのポイントのところをちゃんとやらないと、この「4-3」というのも有効にならない訳です。

例えば一番多いのが、3ボランチがワイドになってしまう事なんですね。つまり、サイドボランチがボランチではなくてSHになってしまって、これだと「4-1-2-1-2」になってしまうので、実質的にはワンボランチになってしまうので、これだとバイタルのところにスペースが生まれてやられてしまう訳です。「4-3」の守備が機能しない時というのは、このケースが一番多い訳ですね。

「4-3」の場合には、中盤のサイドというのは、空けておいてOKな訳ですね。そこで相手にボールを持たせるというのが作戦でもある訳です。その代わり、サイドの深い位置、ゴール前、バイタルエリア、そこでは相手にボールを持たせない、というのがその作戦な訳ですね。つまり、一番危険なゾーンだけを守る、という守備な訳です。

そして、絶対に、バイタルとゴール前という中央のゾーンは、5枚以上、人数が減らないようにする、という事がポイントなので、両サイドボランチがワイドに開いてしまったり、アンカーと1枚のサイドボランチが2枚共にサイドの対応に出てしまったり、CBがサイドの守備に出てしまったり、という事をしてはならない訳ですね。

シャルケとかボルフスブルクが「4-3」をやる時に守備が崩壊するのはこれが原因で、シャルケの場合には、両サイドボランチがSHのようにワイドに開いていて、ファルファンがサイドライン沿いにいたり、サイドの高い位置にいたり、という状態をよく見ますよね。それでマガトは更にSBの内田にファルファンの外をオーバーラップしろ、と言うので、カウンターを受けた時にはワンボランチになっていますから、そこから崩されてしまう訳ですね。

従って本当ならば、ファルファンがサイドに開いたりサイドの高い位置に出るならば、もう一方のサイドボランチがダブルボランチ的に中に絞っておくか、そうじゃないならば、SBである内田が外じゃなくて中に入って、サイドボランチ的になる、という方法を採るか、という事をやらないとダメという事ですね。

しかし、一番良いのは、やはり、ファルファンがサイドに開かないで、ちゃんとサイドボランチ的にプレーして、サイド攻撃はSBである内田がやる、そして、ファルファンはその内田へのパス出しと、その内田が上がった後ろのカバーをやる、という方ですね。

それが理由で、私は、ファルファンはそういうタイプじゃないという事であるならば、内田とファルファンの位置を入れ替えて、つまり、内田をサイドボランチ、ファルファンを右SB、とした方が機能性が上がるではないか、という事を以前に書いた訳ですが、しかし、マガトが採った解決方法は、そのどちらでもなく、「4-4-2」にする、という事である訳ですね。それによって、ファルファンは完全にSHにして、バイタルはダブルボランチにして埋める、という方法を採った、という事ですね。

そして、ボルフスブルクの方はと言うと、こちらの場合には、右サイドボランチの長谷部はきちんと中に絞っていますが、もう一方のサイドボランチはワイドへ開き気味という事が多い上に、「4-3」が全体的に横のコンパクト性というのを欠いていて、更には、前線の3枚も前線からのプレスを献身的にやってくれたり、危険がある時には下がってきて守備をしてくれたり、という事がないので、アンカーは中央から動けないですから、長谷部が1人で広大なスペースを走り回って守備をしなければならない、という状態になっていて、だから守備が崩壊してしまっていた訳ですね。

しかし、それでも長谷部は懸命になってボールがあるところへ走りますから、失点シーンの時に長谷部がそこにいる事が多くて、まるで長谷部の対応が悪くて失点してしまったように見えている訳なんですよね。でも実際には、長谷部の対応が悪くて失点に繋がっている訳ではなくて、そもそも「4-3」の守備が全くできていない、という事が原因な訳です。その証拠として、長谷部じゃない選手が右サイドボランチをやっても、やはり失点は多かったですからね。

それで、この「4-3」の守備を最も上手くやっていたのが、南アフリカW杯の時のウルグアイ代表でした。ボランチの3枚は中央にグッと集まって、全体的にも横のコンパクト性というのをしっかり保って、相手がボールを持ってある一定のゾーンに入ってくるまでというのはボールを持たせておいて、例えば相手のSBやSHなどが守備ゾーンのサイドにボールを持って入ってきたらそこにサイドボランチの1枚がアタックに行き、残りの2枚のボランチはしっかり中盤の底に並ぶ。

そこから相手が後ろにボールを戻したり、中央にボールをパスすれば、また3枚がしっかり中央に集まって並ぶ。サイドチェンジされても、「4-3」のユニットがシフト移動するだけでそれを崩さない。それで「4-4」ではなく「4-3」でもあれだけ堅い守備を生み出せていた訳ですね。

それから、「4-3」というのは、もう1つ利点があって、それは、すぐに「4-1-2」という形にもなれる、という事ですね。つまり、守備的から攻撃的、という事がすぐに切り替えられる、という事ですね。実際、ウルグアイ代表というのは、それもできていましたよね。

それで、今度は、「4-1-2-3」にもなれるという事を考えて、バルサというチームを考えて欲しいのですが、守備的か攻撃的か、カウンターかポゼッションか、という事関係無しに、イニエスタとシャビという2人は、ワイドに開いてプレーするという事をあまりしませんよね。

基本的にはほとんど中でプレーし、その2人がワイドに開いて、という事は全く無いと言っても良いと思います。イニエスタとシャビがワイドでプレーするケースというのは、大概の場合が、全体的にそのサイドにチーム全体が寄っている時で、つまり、横へのコンパクト性というものをきちんとやって、という事なので、イニエスタなどはシャビに比べてサイドへ出てプレーする事が多いですが、それはチームが全体としてそのサイドに寄っているという事なので、ワイドに開いてるという状態とは違う訳ですね。

そしてそれはなぜかと言えば、それはショートパスという攻撃をやりやすくするため、という事も、もちろんある訳ですが、それよりも、攻から守に切り替わった時に、コンパクトにしておいた方が、すぐに厚いプレスが掛けられるからですよね。つまり、中盤の底を3枚という「4-3」、バルサの場合は「4-3」ではなく「4-1-2」という事ですが、それでもやはりポイントは、「3」や「1-2」のところが常にコンパクトにしているという部分で、それは「4-1-2-3」ではなく「4-3-1-2」でも同じ、という事ですね。

最後に、これも重要なところですが、もし「4-3」にして、中盤のサイドのところにスペースが生まれるのはやはり嫌だ、という事であるならば、2つの解決方法があるんですね。1つには「4-3-2(ワイド)-1」とする方法で、これは南アフリカW杯の時に日本代表がやりましたよね。そして、もう1つには、守備の時にはトップ下の選手がボランチの位置まで積極的に戻るという方法で、つまりは、「4-4-1-1」に近い「4-3-2-1」にする、という事ですね。

「4-3-2(ワイド)-1」にする方は、最初からという事になり、「4-4-1-1」に近い「4-3-2-1」にするという方は、試合中に、状況によって、「4-4-1-1」的にやるのか「4-3-2-1」的にやるのか判断する、という事になります。個人的には、日本代表の場合には、この最後のやり方が良いのではないかと思っていて、なぜならば、日本代表の場合には、アジアと脱アジアという2つのレベル差のある相手と戦って行かなくてはならないので、相手によって「4-4-1-1」になったり「4-3-2-1」になったり、場合によっては、そこから「4-1-2-3」になったり、という事を、交代采配無しに、試合中に変えて行く事ができる、その方が良いと思うからですね。




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【2011/02/12 11:45】 | システム・戦術論 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
<<内田には安定感。内田の動きとパスを出す時のモーションフェイントに注目。矢野はベンチ入りも出場無し。 【シャルケ04vsSCフライブルク】 | ホーム | ドイツもイタリアも世代交代が鍵。ドイツはDF陣に物足りなさ。イタリアは中盤の構成が気になる。 【ドイツ代表vsイタリア代表】>>
コメント
こんばんは、yhajimeです。
拙い私の知識では、4-3-3とダイヤモンドの4-4-2に、ついては、守備組織の4-3の前に置く、攻撃の並びの2-1と1-2の違い(あくまでも攻撃のタレントの問題かな?)なのかなと考えています。
私はサッカーよりアメフトの経験が長いので、基本的にサッカーはアメフトなどと違い、守備組織は有る程度整備できると考えますが、攻撃面はほとんどそのタレント(選手の才能と組合せ)に依存すると感じています。
守備的には、いづれも基本は3CHのくくりとなり、同じかと感じています。(現代サッカーの戦術知識が少ないので、知識が有っての確証ではなく、あくまでも感じているだけですが。)
【2011/02/14 21:38】 URL | hajime #-[ 編集] | page top↑
この4-3の「3」の部分を将来的にはアンカー+長谷部&本田で構成してほしいと思っています。

個人的には、本田の適正ポジションは中盤を3人で構成するインサイドハーフだと思っていて、彼のシュート力・前へ飛び込む迫力・キープ力・前への守備の強さというのが最も活きるのがこのポジションではないかなというのが私の見解です。
ただし、ある程度サイドに開いての守備というのも求められるので、その辺についてはまだ疑問符がつきますが・・・管理人様はどう考えられますでしょうか?

4-3のラインを固定できると、「4-3-2-1(ワイド)」、「4-3-2-1(シャドー)」、「4-3-1-2」と保有戦力によって柔軟に戦術を変更できますし、長谷部の前への飛び出しというのも今よりストレスなく活かせると思うので、ザックには是非試してみて欲しいです。
【2011/02/14 09:35】 URL | サッカー部員 #-[ 編集] | page top↑
まさかですけど、マクラーレンがハセをはずしてたのは対応が悪いと思ってたなんてことはないですよね・・・素人じゃあるまいし。


リティで大丈夫かなぁ・・・


今夜の試合で分かるけど。
【2011/02/12 13:11】 URL | きき #-[ 編集] | page top↑
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