前編。4バックと3バックはどこが違うの? そしてその機能性の話。
先日のキリンカップでは、「3-4-3」、「4-2-3-1」、という感じに、フォーメーションという事が大きな話題となりましたが、ザックの「4-2-3-1」は「4-2-1-3」という形にかなり近く、つまり、3トップ、もしくは、3トップ気味、という部分は変わらないと言えます。

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では、どこが大きく違ったのかと言えば、それは2つの部分で、1つには、最終ラインで守るDFが4枚から3枚になっていた事。そして、もう1つには、トップ下と呼ばれている、FWの下の2列目の位置のセントラルを主にプレーゾーンとする選手がいなかった、という事でした。

と言う事で、トップ下の方に関しては後述するとして、まずは、最終ラインで守るDFが4枚から3枚になっていた事、つまり、4バックから3バックにしていた事、そちらの方から話をしたいなと思いますが、主に、4バックと3バックはどこが違うの? という事について書いてみたいと思います。

まず、DFの数を4枚から1枚減らして3枚にしたのだから攻撃的という事なのか? という事についてなのですが、それは必ずしも「YES」とは言えません。逆に、より守備的に戦いたい場合でも、4バックではなく3バックを選択する場合もあります。

但し、その場合は、3バックというよりも5バックとなっているので、DFの数が少ないから攻撃的に、DFの数が多いから守備的に、という事ではないのか? というのは、考え方としては間違っていません。

つまり、問題なのは、その3バックが3バックになっているのか? それとも、その3バックが5バックになっているのか? そこにある、という事ですね。従って、3バックが3バックになれていれば攻撃的に、3バックが5バックになっていれば守備的に、という事になります。

そして、先日のキリンカップでは、5バックになってしまっている事が問題だ、と指摘されていましたが、それは要するにどういう事かと言うと、ザッケローニという監督がやりたかった事が、4バックの時よりも攻撃的に、つまり、3バックが5バックにならずに3バックのままで(守備の人数を1枚減らして)攻撃的に戦いたい、という事であったので、だから問題だ、と指摘されていたという事になります。

では、その事を踏まえた上で、4バックと3バックはどこが違うの? という事についてなのですが、それは、簡単に言えば、最終ラインで守るDFの中に、左右のサイドのゾーンを主に担当して守る選手がいるかいないか、という事になります。

4バックの場合は、CBと言われる、主に最終ラインの中央を守る選手が2人で、SBと言われる、主に最終ラインの左右のサイドのゾーンを守る選手が2人、という事になり、3バックの場合は、基本的には、主に最終ラインの左右のサイドのゾーンを守る選手というのは存在せず、そのぶん、主に最終ラインの中央を守る選手を3人にしている、という事になります。

つまり、3バックというのは、最終ラインのDFの枚数を減らす代わりに、その3人を中央に集めて、それで守ってしまおう、そうする事によって、FWやMFの選手の枚数を1枚増やし、4バックの時よりも攻撃に戦おう、という意図を持ったシステムという事になります。

但し、それならばなぜ、3バックが必ずしも攻撃的なシステムだと言えないのか? という事なのですが、その理由が、3バックは5バックにもなれる、もしくは、5バックになってしまう、そういう特性を持っているから、という事になります。

4バックの場合にはSBがいる。3バックの場合にはSBがいない。しかし、3バックにしたとしても、MFの位置には、主にサイドの攻守を担当する、ウイングバック、サイドハーフ、という選手たちが存在していて、その選手たちが最終ラインの位置まで下がってプレーすれば、もしくは、プレーさせられてしまえば、それは4バックの時に存在しているSBとほぼ同じという事になるので、その場合には、最終ラインが5枚になる5バックとなる、という事ですね。

これは、監督の意図として、初めから5バックになる、という事であるならば問題はなくて(5バックとしての問題はある)、しかし、今回のザッケローニの意図は、あくまでも、3バックにして攻撃的に、という事であったので、5バックにして守備的になってしまった場合には、その結果として試合には負けなかったとしても、やろうとした事ができなかったという意味で、失敗に終わったと言える、という事になります。

今回、結果的に負けなかったのだから、得点は取れなかったが失点もしなかったのだから、だから「3-4-3」は機能したと思います。という御意見も頂きましたが、これが、「5-4-1」は機能したと思います。もしくは、守備的に戦うという意図で機能したと思います。という事であるならばそれも肯定できますが、あくまでもザッケローニの意図は「3-4-3」で攻撃的に、という事でありましたので、それは違う、という事ですね。

そして、なぜ3バックを意図していたのに5バックになってしまうのか? という事なのですが、それは、3バックの場合は、前述したように、基本的には、最終ラインのサイドのゾーンを担当して守る選手がいないので、相手にそこを使って攻められた場合には、どうしてもWBやSHの選手がそこに下がってきて守備をしなくてはならなくなるから、という事になります。

ならば、WBやSHの選手がそこに下がってきて守備をしないで、5バックにならずに3バックのままで守るにはどうすればいいの? という事について言うと、そのためには、4つの方法の内の、どれか1つをやる必要があります。

1つには、サイドの守備は捨てる、という事ですね。相手がサイドでボールを持っても、誰もそこに対しては守備対応に行かず、3バックとボランチ、その5人もしくは4人で中央だけを守り、そのサイドの相手選手がボールを持って中央に入ってきた時だけ、もしくは、クロスボールを入れてきた時だけ、それに対応して守る、という方法になります。

2つには、CBの3枚の内の誰か1枚がサイドの守備対応に出る、という方法ですね。つまり、それによって、中央は、残っているCBの2枚とボランチ、その4枚もしくは3枚で守る、という事になります。

3つには、CBの3枚の内の誰か1枚がサイドの守備対応に出る、と同時に、その逆サイドのWBもしくはSHだけは最終ラインへ下がって、尚且つ、中央へ絞って守る。つまり、その逆サイドのWBもしくはSHは、サイドへ対応に出た3バックの1枚の代わりにCBとなって守る、という方法になります。

4つには、ボランチの1枚がサイドの守備対応に出る、という方法ですね。もちろんそのためには、1ボランチではなく2ボランチである必要があります。そしてその場合は、中央での守りが4枚になる、という事ですね。


後編へ続く。




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