なでしこジャパンには驚く事ばかり。北京五輪の頃から大きく成長した個の能力。決勝でのヒロインは永里優季になって欲しい。
ニュージーランド戦、「2-1」。メキシコ戦、「4-0」。イングランド戦、「0-2」。ドイツ戦、「1-0」。スウェーデン戦、「3-1」。世界を驚かすサッカーで決勝まで勝ち進んできた、なでしこジャパン。個人的には、北京五輪の頃から大きく成長した個の能力に驚いています。

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3年前の北京五輪の時に書いた、なでしこジャパン総括、「この経験を未来へと紡ぐ為に」、というエントリーより。

「第一戦のニュージーランド戦は、明らかに力が発揮できなかったと思います。その原因が何であったのか私には解かりませんが、過度のプレッシャー、緊張感、これは見ていて痛々しい程でした。しかし、それでも終盤には盛り返して引き分けで終えられたこと、結果的には良いことでありました。第二戦のアメリカ戦は、まだ選手たちの気力体力が高まって来ず、競り合いでも逃げのプレーが多く、スピードでも追い付いて行けず、完敗でした。ここまでの二戦を見る限り、結果的になでしこがベスト4まで勝ち進むことは考えられない状態でした。

そして、第三戦のノルウェー戦。アメリカ戦とこの試合までの間に、選手たちに何があったのか、もしかしたら、前の2試合で気力体力が上がらず、それが逆に体力を消耗することにならなかったこと、これが不幸中の幸いで功を奏した、ということなのかもしれませんが、このノルウェー戦では、選手たちの動きが格段に良くなっていました。まるで前2試合のチームとは別のチームであるかのようでした。

後が無い状況で先制点を許しながら衰えなかった気力。そして、完全に吹っ切れたような思い切りの良い仕掛けとシュート。更に、状況的に守りに入ってもおかしくなかったノルウェーが最後まで攻めの意欲を落とさなかったことでカウンター攻撃がやりやすかったこと、これらの要因が重なって、5得点という大差での勝利を手にすることができました。このような最後で予選を突破できたこと、勢いという面で、かなり大きかったと思います。

準々決勝の中国戦。アウェイ、中国の地での大ブーイングは、もはや日本の足枷にはならない。それは既に予想できたことであり、ジーコジャパンのアジア杯でもそうでありましたが、もはや中国人観客によるブーイングは日本の選手の闘志に変わるだけである。そして、ノルウェー戦から選手たちのコンディションは高いところを保ったままで、あらゆる局面で、なでしこの選手たちは中国の選手たちを上回っていました。スコアこそ「2-0」でありましたが、内容的には完勝と言えるものでした。

準決勝のアメリカ戦。なでしこのパフォーマンスは決して悪いものではなく、ノルウェー戦や中国戦と同様のものを保っていました。しかし、やはりそこにある、個の力の差、これだけは埋めることができませんでした。3位決定戦のドイツ戦。選手個々の動きを見れば、明らかに日本の選手はドイツの選手を上回っていましたが、それだけでは勝てない現実、それを思い知らされた試合でありました。

勝負の駆け引き、ここぞという時の決定力、そして守備力、勝負で勝つ為にはそれが必要不可欠であるという事と、それを再認識させられました。結果的に見れば歴史に残る快挙と言える4位。これは素直に喜び称えたいと思います。そして、世界のトップとの個の差を感じたとは言え、通用するものも見ることができました。私には、澤のテクニックとヘディング、大野のドリブル、近賀のスピード、阪口のタフネス、これは世界にも通じたと感じられました。

そこに見えた、通用しなかったものと、通用したものと、これをしっかりと確認して次に繋げられるかという事、これがこれからのなでしこジャパン、日本女子サッカーの未来、これを紡いでいくことになると私は思います。日本にもまだ、人材がいるはずであると思います。そのような人材を若年層からスカウトし、計画的に育てていくということ、ぜひ実行してもらいたいと私は強く思います。」



まず私が驚いたのは、阪口夢穂、熊谷紗希、という2人の選手の能力の高さ。今回の躍進の原動力となった選手を1人挙げろと言われたら、私ならばこの2人のうちのどちらかを挙げると思います。確かに澤であったり、攻撃的なポジションの選手たちのパフォーマンスも素晴らしいとは思いますが、その選手たちの能力を引き出しているのが、阪口夢穂、熊谷紗希、という2人の選手の守備力ではないかと思っています。そこに岩清水梓が加わる事で、日本の守備力というのは高くなっていると思います。

阪口は北京五輪の時から、そのタフネスさというのは世界に通用していると感じていましたが、今回はそれにプラスして、足元の技術、カバーリングの正確性、という部分がレベルアップしており、その事に大きな驚きを感じました。そして、日本に足りなかったCBのところでの1対1の強さ、空中戦の強さ、それをもたらしてくれたのが熊谷という選手だと思います。女子サッカーの強豪国のCFにはテクニックよりも高さと強さを武器とするような選手が多く、なでしこジャパンが世界と互角に戦うためには、そういう選手に対抗できるCBの選手がどうしても必要不可欠でありました。

そして次が、やはり澤穂希という選手。ベテラン32歳。攻守に類稀なるパフォーマンスを見せて、まさに名実共に、なでしこジャパンを牽引する選手に成長したと思います。32歳になって衰えるどころか、今がまさにピークにあるように思います。テクニックとヘディングの強さというのは北京五輪の頃から世界に通用していましたが、今回のような運動量と守備力、そして、得点力、というのは感じられていませんでした。あえて今回のチームが誰のチームかと言うのであれば、それは間違い無く、澤のチームだと言えると思います。

それから、今回のチームで驚いたのは、ドリブルに上手さがある選手、運動量が豊富な選手、そういう選手が本当に多いという事ですね。安藤梢、丸山桂里奈、岩渕真奈、大野忍、川澄奈穂美、鮫島彩、彼女たちの運動量の豊富さやドリブルの上手さには驚いています。正直、北京五輪の時には全くそういう印象は無く、かろうじて、大野のドリブルはその時から良かった、というぐらいしか記憶に残っていなくて、その他の選手に関しては、いたかどうかも覚えていません。やはり体格的に勝てない日本が世界と戦って行くためには、運動量とドリブル、この2つの能力を高めて行く必要があるのかなと思います。

そして、宮間あや、は、なでしこのパスサッカーを象徴するような選手だと思います。身体能力は高くありませんし、運動量や1対1での競り合いのところでは物足りない選手ですが、キックの正確性という事を武器にして、なでしこジャパンの攻撃にプラスαを加えてくれていると思います。得点を取れる強さを加えてくれていると思います。セットプレーにおけるキッカーとしては世界でもトップレベルにあるのではないかと思います。男子のフル代表で言えば遠藤のような選手かなと思います。

また、個人的に、今回のなでしこジャパンで本当に凄いと思っているところは、センタリングを入れさせない、相手選手もボールも自陣のPA内に簡単に入れさせない、そういう守備ができているところですね。鮫島は攻撃でも良さを見せていますが、それよりも、そういう守備が8割9割できているという事が本当に賞賛されるべきところだと思いますし、また、近賀ゆかり、は、攻撃では少し精彩を欠いていますが、そういう守備が8割9割できているという事は鮫島と同じで、これは守備力という事に関して本当に大きな要素ですよね。

サイドからのクロスボールを封じてしまえば、特に女子サッカーの場合は、相手の攻撃を7割8割封じる事ができると思っていますので、そういう守備ができているからこそ、ドイツやスウェーデンを相手にしても勝てた、そのように思っています。逆に言えば、イングランド戦ではそれができていなかったからこそ、2失点して負けてしまった、そのように思っています。おそらく決勝のアメリカ戦でも、ここが守備のポイントになるのではないかと思っています。

最後に、GKの海堀あゆみ、は、最初は少し不安定な感じがありましたが、試合を重ねる度に安定度が増してきていて、日本の守備の安定に大きく貢献していると思います。そして、永里優季は、かなりナイーブになっているところがあって、強がる発言などが逆に可哀想だな、という感じで見ていましたが、スウェーデン戦で途中出場したそのプレーを見たら、少しその自分を縛っていたものから開放されて、強がらずにいま自分ができる事、チームのために本当にやらなければならない事、その事に気が付いたように感じられましたので、最後の最後、決勝でのヒロインは、ぜひ彼女になって欲しいなと思います。




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【2011/07/15 11:45】 | なでしこジャパン | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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【2011/07/25 19:32】 | #[ 編集] | page top↑
思わず忘れてしまいそうになりますが、なでしこのこの大会初ゴールは永里ですしね。
あれがなければ今は無いわけですし、最後に彼女が締める事ができれば苦悩も報われて、これからの更なる成長の糧になるでしょうね。
【2011/07/16 17:42】 URL | 少佐 #-[ 編集] | page top↑
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