決勝トーナメント編。佐々木則夫監督の采配にも注目しながら、なでしこジャパンの戦いを振り返る。
決勝トーナメント1回戦、準々決勝の相手はドイツでした。ドイツはW杯2連覇中で、しかも、今大会のホスト国でもありましたから、私も含めて、なでしこジャパンはここで敗退する、と思った人が多かったのではないでしょうか。更には、今まで日本はドイツに一度も勝った事がない、という事もありました。

記事を読む前に、
◎ サッカー人気blogランキング ◎
○ にほんブログ村 サッカーブログ ○
○ サッカー FC2 Blog Ranking ○
上記3ヶ所への応援クリックを宜しくお願い致します。

そして実際、かなり苦しい試合となりましたが、イングランド戦での敗戦で学び得た事、やらなければならない3つの事、それを選手が確実に120分間やり通した事によって、なんとドイツを破る事に成功しました。延長後半3分、澤からの絶妙なワンタッチパスを受けた丸山が劇的なゴール、という事でした。

そして、この試合の佐々木監督の采配という事で言うと、ポイントになったのは、後半開始から永里に代えて丸山を使った、という事ですね。今まで丸山は後半の途中から使う事が多く、どちらかと言えば後半の途中から入って流れを変える、もしくは、チームとして終盤の運動量を保つために出場させる、という起用方法でしたが、この試合では後半のスタートから使ってきました。

この後の決勝戦、アメリカ戦でもそれがよく表れていたのですが、佐々木監督というのは、FWのパフォーマンスという事をすごく注意深く見ていて、これはちょっとダメだな、と思ったら交代の決断が早い、という事があって、また、シビアとも言える決断で躊躇無く交代させる、という事があって、それがとても効を奏していたなと思います。

グループステージの3試合、全てでスタメン起用してきた永里でしたが、このドイツ戦では前半で交代させ、その後のスウェーデン戦とアメリカ戦ではスタメンから外してきました。すっかり、面白くて温和でフレンドリー、というイメージが出来上がってしまっている佐々木監督ですが、選手起用というのは少しそのイメージとは異なる、という感じがします。

また、この試合、後半21分から岩淵を使ったのですが、延長後半12分にはその岩淵に代えて宇津木を入れていますし、更には、ちょっと今の岩淵の実力では強豪国相手には厳しい、とドイツ戦で判断すると、スウェーデン戦では起用せず、アメリカ戦では最後の時間消費のための交代要員として使うなど、そんなところにも選手起用の判断の厳しさというのは感じられていました。

そして、次のスウェーデン戦ですが、個人的には、ドイツ戦で活躍したという事もありましたし、丸山をスタメンで使ってくるのかな、と思いましたが、意外にもスタメンで起用してきたのは川澄でした。結果的にこれは大当たりとなる訳ですが、ここはぜひ佐々木監督にその真意を尋ねてみたいところだなと思っています。

川澄はここまでの試合でずっと途中出場で使われてきましたが、それほどインパクトのあるプレーを見せていたという事でもなく、丸山は切り札として使いたかったからなのか、相手の戦い方を考えた時に丸山よりも川澄の方が良いと考えたからなのか、それとも、運動量という部分を考えたからなのか、その答えを聞いてみたいなと思いますね。

そしてこのスウェーデン戦は、前半10分に澤のパスミスから先制点を奪われてしまいましたが、前半19分には同点に追い付き、後半15分には澤のゴールで逆転に成功、更にその4分後の後半19分には再び川澄がゴールを奪って、なでしこジャパンがスコア「3-1」としました。

そしてその後は、世界を驚かせた華麗なパス回しで相手を圧倒すると、そのままスコア「3-1」で勝利する事になりましたが、何よりも大きかったと思うのは、ドイツを破ったという自信、だったように思います。先制点を奪われても動揺する事はほとんど無く、やれるという自信に溢れていました。

結局、そういう選手たちの様子、それが目に見えて感じられていたからこそ、もしかしたら優勝できるのではないか、相手が世界ナンバーワンの実力を持つアメリカであっても、今まで一回も勝った事が無くても、今回は勝てるのではないか、そう思えた人が多かったのではないかと思います。そしてそれは、本当にその通りになりました。

決勝のアメリカ戦。スタメンは、安藤、川澄、宮間、大野、澤、阪口、鮫島、近賀、熊谷、岩清水、海堀、スウェーデン戦と全く同じメンバーでした。そしてこの試合でポイントとなったのは、後半21分、大野に代えて丸山、安藤に代えて永里、という交代采配だったように思います。

今大会、大野は全ての試合でスタメン出場しましたが、90分間フルでプレーした試合は一度もありませんでした。また、ちょっとパフォーマンスがいまいちだと思えば、安藤もすぐに代えてきました。更には、スタメンからは外しましたが、スウェーデン戦で使ってみてプレーが良くなった、意識が変わってチームのためにプレーできるようになった、と判断したら、アメリカ戦でも永里を使ってきました。

このあたりの佐々木監督の選手起用を見ていると、とても選手起用の上手い監督だな、選手のパフォーマンスの良し悪しを的確に判断してくる監督だな、という感じが強くしました。そして選手起用に関しては甘さを持たない、シビアな面を強く持っているような監督だな、という感じが強くしました。丸山、岩淵、宇津木、このあたりの選手の使い方にもそれを強く感じました。

と言う事で、後半24分、アメリカに先制されてしまいましたが、交代采配が的中して後半36分に宮間のゴールで同点に追い付くと、その後、延長前半14分には2点目を決められてしまいましたが、延長後半12分には澤のゴールで再び同点に追い付く脅威の粘りを見せたなでしこジャパンが、PK戦を制して世界一に輝きました。

強豪国と戦うための方法を見つけた監督と選手。運動量とパフォーマンスという事にシビアな采配を貫き通してきた佐々木則夫監督。ドイツ戦での勝利で世界一になれるという自信を手にした選手たち。次の目標はロンドンオリンピックでの金メダル。まずは厳しいアジア予選を勝ち抜き、そして、再び彼女たちが世界一の栄冠に輝く事を期待したいと思います。




このブログは皆様の応援で継続されています。
記事の内容が「興味深い、賛同できる」と思いましたら、


◎ サッカー人気ブログランキング ◎

○ にほんブログ村 サッカーブログ ○

○ サッカー FC2 Blog Ranking ○

上記3ヶ所への応援クリックを宜しくお願い致します。


関連記事
【2011/07/22 11:45】 | なでしこジャパン | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<鹿島復活の鍵は前線や中盤での守備力。柏はセットプレーの時の守備が気になる。【柏レイソルvs鹿島アントラーズ】 | ホーム | グループステージ編。佐々木則夫監督の采配にも注目しながら、なでしこジャパンの戦いを振り返る。>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://kodahima.blog71.fc2.com/tb.php/1905-a2b92119
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |