Jリーグを飛び級して海外挑戦することの賛否を考えてみる
伊藤翔がグルノーブルへ移籍したり、平山がヘラクレスへ移籍したり、その他にもJリーグを無視して海外へ活躍の場を求める若いサッカー選手が増えていますが、果たしてそれは本人の為になるのでしょうか? 少し考えてみます。

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平山がJリーグを飛び級してヘラクレスへ移籍した時も「う〜ん・・・」という感じだったのですが、伊藤翔のグルノーブル移籍も「う〜ん・・・」という感じなのです。若者がより高いレベルの厳しい環境でサッカーをしようというのは歓迎すべきことだと思います。しかし、ひねくれたモノの見方をしてしまうと「ブランド・肩書き主義」のようにも見えてしまいます。伊藤はグルノーブルからアーセナルへ入団することを目的としているようですが、彼がそこまでアーセナルにこだわる理由は何でしょうか? 和製アンリと呼ばれているようですが、ユース日本代表でのプレーを見る限りでは普通の選手に見えました。少ない時間しか出場してないので、その潜在能力までは見抜くことはできませんが・・・。個人的には、平山もそうでしたが、まずはJリーグからスタートしてほしいと思うのです。過去には小倉なども若い時期にオランダリーグへ移籍して、そこそこの活躍をしましたが、その経験がその後のプレーのどの辺に反映されていたのか疑問があります。平山にしてもヘラクレスでの経験がU−21代表やFC東京でのプレーに反映されているようには見えません。
フランス2部リーグクラブで練習することと、Jリーグで試合に出場すること、どちらが良い経験になるのか、それはよく考えてみる必要があると思います。Jリーグの為とか代表の為とかそういうことではありません。その個人のサッカー選手にとってどちらが将来の為になるのか、そのことを考えてのことです。100回練習するよりも、1回の厳しい試合を経験することの方が、その選手を大きく成長させるような気がします。勝つことによって大きな賛美が得られ、負けることによって厳しい声が与えられる、これがその選手を成長させることになると思います。柳沢はイタリアでほとんど試合に出場できませんでした。何年間にも渡って実戦から遠ざかっていたことは柳沢のプレーの質を落したように感じます。今では鹿島でスタメンから外れています。

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結局、海外である程度の成功を残したと言える選手は、Jリーグでも実績を残しています。ヒデ、俊輔、小野、松井、高原。しかし、Jリーグで実績がありながら成功できなかった、できていない選手もいます。名波、柳沢、小笠原、大黒、城、西澤、武田、広山、鈴木、カズ・・・。だから海外移籍というのは全て歓迎すべきことではないと思います。10代や20代前半の若い選手であっても、よくよく考えなければならないと思います。
まずは国内リーグから。そこから一歩一歩ステップアップして、きちんと実績を残して、海外中堅リーグの1部リーグへ移籍して、そこで実績を残して、イタリアやスペインやドイツやプレミアなどの1部リーグへ移籍して、最後はビッククラブへ移籍する。それが最も堅実でありながら、最も真っ直ぐなエリートコースだと思います。飛び級は優秀な証ではあるけれども、途中にある大事な経験というものを消化しないで行ってしまいます。ワンダーボーイとかシンデレラボーイとか、そういうものを期待したり夢みたりしてはいけないと思います。半年でも1年でも、ある程度Jリーグで実績を残してから海外へ移籍しても無駄なことは無いと思います。

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若者が高いレベルや厳しい環境を自から選んで挑戦する姿は美しいものです。しかし、それはマスコミが作り上げた虚像と言えなくもありません。本当に厳しい環境を望むなら、ブラジルへ移籍した方が正解だと思います。今年世界ナンバーワンクラブに輝いたインテルナシオナルなどはベストだと思うのですがどうでしょうか? アーセナルだとかバルセロナだとか、そういうブランドに惹かれて移籍するのはよく考えなければならないと思います。サッカー選手ならば、まずは試合に出場すること。それが可能なクラブに所属すること。それが一番大事だと思います。ヒデがイタリアで成功した背景には、ペルージャと「試合に出場させる」という条件の契約を結んだことが大きかったように思います。経験を積むには試合に出場するのが一番、練習はあくまで練習、紅白試合はあくまで紅白試合です。大事なのは責任を背負った実戦経験をどれだけ積むか、ということだと思います。
ですから、試合に出場できない海外クラブへ移籍するなら、試合に出場できるJリーグクラブへ入団する方がベストなチョイスだと思います。それは若手選手であっても同じこと。伊藤翔の移籍が「ブランド・肩書き主義」によるものでないといいのですが・・・。まあ、余計なお世話でしょうね・・・。

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【2006/12/27 14:35】 | 選手評価 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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