組織、個人、戦術、全てで京都を上回って、FC東京が快勝と言える勝利を見せた。【FC東京vs京都サンガ】
試合 :天皇杯 決勝
開催日:2012年1月1日
結果 :FC東京勝利
スコア:「4-2」
得点者:中山博貴 今野泰幸 森重真人 ルーカス×2 久保裕也

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○ FC東京

FW:ルーカス
MF:谷澤達也 羽生直剛 石川直宏
MF:梶山陽平 高橋秀人
DF:椋原健太 今野泰幸 森重真人 徳永悠平
GK:権田修一

FW:ロベルト・セザー
MF:ルーカス 鈴木達也 中村北斗
MF:梶山陽平 高橋秀人
DF:椋原健太 今野泰幸 森重真人 徳永悠平
GK:権田修一
 
○ 京都サンガ

FW:ドゥトラ 宮吉拓実
MF:中山博貴 中村充孝 工藤浩平
MF:チョン・ウヨン
DF:福村貴幸 森下俊 安藤淳 加藤弘堅
GK:水谷雄一

FW:久保裕也 宮吉拓実
MF:駒井善成 中山博貴 工藤浩平
MF:チョン・ウヨン
DF:福村貴幸 森下俊 安藤淳 下畠翔吾
GK:水谷雄一


前半の途中までは、互角の内容だったように思います。FC東京は、ルーカスの起点力と石川の縦への速さを使った、堅守カウンターのサッカー。一方、京都サンガは、前の5人によるハイプレス、そこでボールを奪ってからのショートカウンター、というサッカーですね。そのお互いの志向しているサッカーというのが両者共に発揮できていて、その中で、まず得点を取ったのは京都の方でした。

高い位置でボールを奪い、そこからドゥトラがドリブルで仕掛け、そのこぼれ球を中山が相手GKを良く見て冷静にシュート。これが決まって京都が先制しました。ところが、その2分後の後半15分、ショートコーナーから今野がヘディングシュートを決めて、すぐにFC東京が同点ゴール。お互いの志向しているサッカーをやり合いながら1点づつを奪い合った、そういう前半の15分までの展開でした。

しかし、その後は、だんたんとFC東京の方がペースを握っていきます。その1つの理由が、FC東京のSBの動きですね。最初は、後ろの「4-2」のところでボールを回し、そこから縦へ、という事をやろうとしていましたが、京都の前の「3-2」のハイプレスに引っ掛かってしまって、思うようには前へ良いパスを配給できていませんでした。

ところが、途中からは、SBである徳永もしくは椋原が、ビルドアップの時に、京都の前の「3-2」の裏にあたるスペース、1ボランチであるチョン・ウヨンの横にあるスペース、そこに早いタイミングで入ってボールを受ける事によって、京都のハイプレスをかわす事ができるようになり、それからはFC東京のペースになっていました。

SBがサイドを上がるのではなく、もう少し中寄りのところを上がる。そして、石川や谷澤というSHの選手が、サイドの高い位置に張る。京都のシステムの穴を突き、FC東京のポゼッション力を高める、とても効果的な作戦だったように思います(もちろん、SHが中でプレーした時にはSBが外をオーバーラップする)。これに対して、京都の方がどう修正をかけて対応するのか、そこを見ていましたが、残念ながら最後まで放置してしまったかな、という感じでした。

そしてそこからは、FC東京の選手の個の力が勝負を決めてしまったかなと思います。前半36分に森重の素晴らしいFKで逆転すると、前半42分にはルーカスが追加点を決めて、スコア「3-1」。前半でFC東京が2点のリード、という展開になりました。それで、FC東京の3点目なのですが、今回の天皇杯は4回戦から観てきましたが、GKのゴールキックからショートカウンターで失点、というシーンを何回か見ました。

やはり、そういうシーンが何回もあるという事を考えると、GKのキックの質であったり、競り合う選手の空中戦の強さであったり、または、後方の選手のパスを繋ぐ能力であったり、そういう事にもよるのかなとは思いますが、できれば、きちんとGKからボールを繋いでビルドアップ、という事をやった方が良いのかな、という事を思います。やはり、そういう事がきちんとできるチームの方が強いかな、と思いますね。

という事で後半は、前掛りになる京都に対して、FC東京はルーカスだけを最前線に残してのカウンター攻撃を仕掛け、後半21分には、そのルーカスが再び決めてFC東京が4点目。後半26分には、途中交代で入っていた久保が、CKからヘディングで決めて京都が1点を返しましたが、そのまま試合はスコア「4-2」で終了。来季からJ1に復帰するFC東京が天皇杯で優勝。という結果になりました。

FC東京の方は、最初は互角の戦いになってしまって、そこで失点もしてしまいましたが、そこからすぐに同点に追い付けた事。その後の修正が良かった事。そして、その後は森重やルーカスの個人技で得点を重ねられた事。特にルーカスですね。更には、ルーカスは、不慣れなポジションをやっていた加藤と安藤のところを意図的に狙っていましたし、また、守勢になり過ぎて押し込まれてしまったら、ルーカスを中盤の左サイドに移動させて、そこで「ため」を作らせる事で押し上げられるようにしたりと、組織、個人、戦術、全てで京都を上回って、快勝と言える勝利を見せたかなと思います。

一方、京都の方は、まずはFC東京の修正に対する対応ですね。個人的には、一度しっかり「4-4」の守備ブロックを作る、という事をやった方が良かったかなと思います。監督の指示でも良いし、選手の判断でも良いのですが、とにかくそれができる柔軟性や判断力というのが欲しかったかなと思います。後は、やはり守備陣の個の能力ですね。ルーカスに思うようにやられてしまっていたので、個のところであれだけやられてしまうと、ちょっと厳しかったなと思います。

そして、最後に、今回の天皇杯が、FC東京は来季にJ1へ復帰するとは言え、その戦力がJ1クラスと言えるものだったとは言え、結果的に、J2同士の決勝戦だったという事も、少し考えなければならないなぁと思っています。「やはり決定力という事からは逃れられない。そして、Jリーグという団体はもっと努力を。【柏レイソルvsアルサッド】」。このエントリーでも書いた通りですね。

ナビスコ杯を若手のための大会にするべきという事。かなり前に書きました。もしくは、シーズン前に開催する短期大会にするのも良いのではないか、という事も書きました。それから、天皇杯については、元日決勝という伝統があるのは分かるのですが、シーズン移行と共に、開催日程を変更するべきなのではないかなと思っています。CWCという大会があり、そこにJのクラブが参戦する、という事も考えれば、その必要性は高くなってきたように思います。

私は、試合数や大会数というのは、現状よりも減らさなくて良いと思っています。カテゴリーごとのクラブ数もそうですね。それよりも、過密日程は、大会方式や日程の変更をする事で、もう少し緩和できると思いますから、まずはそちらでやるべきだと思いますし、また、やはり夏場の試合を減らす事で選手の負担を軽減する、という事はやるべきではないかなと思っています。

それと、主力選手と控え選手、主力選手と育成選手、そこの試合数の格差、真剣勝負の試合でプレーする機会の格差、やはりそこを是正する事ですよね。その格差を全く同じにするというのは不可能ですし、そういう結果平等はやってはいけないとは思いますが、育成がきちんと行われていなければ未来は明るくないし、機会の平等というものが無ければ育成はきちんと行えないし、また、環境を整える事は、世界と戦う上で重要な事だと思いますから、ちょっとJリーグというものが、そういう事に後手を踏んでいるのではないか、という事を最近は強く思います。




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