ポルトガルvsスペイン 【将来への希望が見えたポルトガル。確実に優勝へと歩を進めるスペイン。】
試合 :EURO2012 準決勝
開催日:2012年6月27日
結果 :スペイン勝利
スコア:「0-0(2PK4)」
得点者:無し

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○ ポルトガル

FW:C・ロナウド ウーゴ・アルメイダ ナニ
MF:R・メイレレス モウチーニョ
MF:ミゲル・ベローゾ
DF:コエントラン ブルーノ・アウベス ペペ ジョアン・ペレイラ
GK:ルイパトリシオ

FW:C・ロナウド ネルソン・オリヴェイラ ヴァレーラ
MF:ナニ
MF:クストディオ モウチーニョ
DF:コエントラン ブルーノ・アウベス ペペ ジョアン・ペレイラ
GK:ルイパトリシオ

○ スペイン

FW:ネグレド
MF:イニエスタ シャビ シルバ
MF:シャビ・アロンソ ブスケツ
DF:ジョルディ・アルバ S・ラモス ピケ アルベロア
GK:カシージャス

FW:セスク
MF:ペドロ イニエスタ へスース・ナバス
MF:シャビ・アロンソ ブスケツ
DF:ジョルディ・アルバ S・ラモス ピケ アルベロア
GK:カシージャス


まずスペインですが、ネグレドだった理由は何でしょうか? ポルトガルがリトリートしてくるだろうと考えたのか? 最初は守備の設定位置を高くしてきても、しばらくすれば押し下げる事ができるだろうと考えたのか? それとも、ネグレドのポストプレーから、中盤の選手がDFラインの裏を取る、そういう攻撃が効果的だろうと考えたのか? しかし、その理由が何であるにしろ、この試合はポルトガルの守備が良かったと思います。

ポルトガルの高い連動性のあるハイプレスを掻い潜れなかったスペイン。それでも時間経過と伴に運動量が落ちて、ポルトガルのハイプレスが弱くなる。それを待っていたスペインだったと思うのですが、結局は120分間、ポルトガルは、ほぼハイプレスを維持しました。流石に延長戦の後半になってからは苦しかったと思いますが、それでも最後までよく維持し続けたと言えると思います。これは賞賛に値すると思います。

但し、スペインの攻撃にも問題が無かった訳ではなく、1つには、バイタルエリアのところを攻略できなかった事で、スペインにしてもバルセロナにしても、3ボランチ気味にバイタルエリアのところを守られて、そこを攻略できないと大きく攻撃の威力を失ってしまう、という事は大きな課題になっているかなと思います。そして、そうなってしまった場合には、サイドでも中央でも良いので、やはり相手のDFラインの裏で起点を作りたいですよね。

常に広がってサイドで起点を、という事になると、攻から守へ切り替わった時に、素早くプレスを仕掛けられず、カウンターのリスクが大きくなってしまうので、基本的にはイニエスタもシルバも中寄りでプレーしても良いのですが、しかし、相手のDFラインの前でボールを受ける、相手のDFラインの前でプレーする、という事だけではなく、相手のDFラインの裏でボールを受ける、そういうプレーの量も増やして欲しいと思います。

トップ下にいるシャビにしても、サイドへ流れたり、相手のDFラインの裏へ走ったり、あまりそういうプレーをする選手ではないので、F・トーレスを起用しないのであれば、やはりイニエスタとシルバに、もっとDFラインの裏を狙うプレーをして欲しいですね。もちろん、へスース・ナバスを起用すれば、この試合でもそうでしたが、確かにそういうプレーは生まれてきて、やはり攻撃が良くなるという事はあります。

従ってそこは、どう自分たちのサッカーと折り合いを付けるのか、スタイルへのこだわりを少し緩和させて柔軟性を持たせるのか、そこになってくると思います。F・トーレス、ヘスース・ナバス、シャビ・アロンソ、この3人の選手たちは、いわゆるバルサ的な攻撃スタイルとは異なる攻撃スタイルでプレーする選手たちなので、それもきちんと内包させたチームになる事。バルサ化に特化するよりも、スペイン代表はその方が良いかなと思います。

今のスペインの攻撃で最も威力を持っているのは、左サイドのイニエスタとジョルディ・アルバのコンビ。少しそこに頼り過ぎているのかな、という事は感じますが、しかし、それでも威力を発揮し続けているので問題無い。但し、その威力を更に高めるためには、右サイドでの威力も欲しいので、特に右サイドでも縦へ仕掛ける威力が欲しいので、そのためにどの方法を選択するのか、そこが悩みどころかなと思います。

つまり、シルバにそういう動きをさせるのか、それとも、シルバではなくヘスース・ナバスを使うのか、更には、セスクやペドロを起用する方法もあると思いますし、F・トーレスを起用し、主に右サイドへ流れさせるようにして、その裏を狙わせる、という方法もあると思いますし、また、右SBにS・ラモス、という方法もあるのかなとは思います。成熟しているチームをもう1つランクアップさせる、そのチャレンジは見てみたいですね。

そして、残念ながらここで敗退となってしまったポルトガルについては、スペインを破って決勝に進出していたとしても納得できる、そういう内容のサッカーをするようになっていましたので、胸を張れるベスト4になったのではないかと思います。それはやはり、一言で言えば、個としても組織としても、大人のサッカーができるようになった、という事で、この路線が継続されれば、2014年のW杯でも期待できそうな気がします。

この試合のC・ロナウドも、我慢して味方からの質のあるパスを待っていました。しかし、相手がスペインだったのでチェコ戦のようには行かず、結局は我慢しきれずに、自分で強引にドリブルで仕掛ける、というプレーを終盤にはするようになってしまっていましたが、そうなってしまうとあまり効果的な攻撃にはならないですよね。確かに、ファールをもらってFK、という事ではチャンスを作っていましたが、そこにあまり将来への可能性は感じませんでした。

やはりそこに、ポルトガルの1つの課題があるかなと思っていて、ナニ、R・メイレレス、モウチーニョ、今大会のような強い守備意識を持ちつつ、守備でもしっかりプレーしつつ、いかに攻撃でも威力を発揮するのか。個としても組織としてもそうですし、相手がスペインのような強いチームでもそれができるようになる、という事が、明確に見えている将来への道なのかなと思います。また、CFにもう少しパフォーマンスの高い選手を、という事もそうですね。

という事で、試合の方は、スコア「0-0」のままPK戦にまでもつれ込み、そのPK戦を制したスペインが勝利、決勝進出、という結果になりました。個人的には、苦しんだように見えても、やはりスペインにはまだ余力があったように感じました。そしてそれが、結局は、PK戦での勝利、という結果をもたらしたのかなと思います。但し、改善した方が良いと思われるような部分はあるので、そこだけが少し心配なところですね。




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コメント
ネグレドの意図
更新お疲れ様です。
いつも興味深く拝読しております。

今大会のスペインにこれまで大きな失策というのはなくて、的をしぼらせないデルボスケのプランはかなり成功していると思っていました。
しかし、この試合のネグレドの意図というのは全く予想外、かつ、かなり厳しい状況を自ら招いたように見えました。初めての実戦起用ということで、中盤からのネグレドへのつなぎ方にかなり戸惑いが見えていました。4-3-3に慣れているバルサの選手が、サイドの高い位置にパスを出したはいいが、そこには誰もいない…。ここ二年でここまでポゼッションに苦労したスペインは初めてみたように思います。
あえてのリアクションサッカーで少しでも連戦の疲労を緩和しようとしたのか?脱バルサ化の布石なのか?その割には前の試合で素晴らしかったシャビアロンソが全く輝けませんでしたが…いずれにせよ、三連覇のかかったトーナメントの準決勝でやることか?!と。結局、ほとんど機能しないまま、50分我慢して従来の型に戻しましたが、未だにタヌキに化かされた気分ですね。セルヒオラモスのパネンカにも笑ったけど、狸親父も相当のクレイジーさを見せてれたとおもいます。ほとんど博徒。
【2012/06/28 21:49】 URL | goom #-[ 編集] | page top↑
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