スペインvsイタリア 【今大会で初めて100%を出したスペイン。カテナチオから新たなスタイルを手に入れようとしているイタリア。】
試合 :EURO2012 決勝
開催日:2012年7月1日
結果 :スペイン勝利
スコア:「4-0」
得点者:シルバ ジョルディ・アルバ トーレス マタ

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○ スペイン

FW:セスク
MF:イニエスタ シャビ シルバ
MF:シャビ・アロンソ ブスケツ
DF:ジョルディ・アルバ S・ラモス ピケ アルベロア
GK:カシージャス

FW:トーレス
MF:マタ シャビ ペドロ
MF:シャビ・アロンソ ブスケツ
DF:ジョルディ・アルバ S・ラモス ピケ アルベロア
GK:カシージャス

○ イタリア

FW:カッサーノ バロテッリ
MF:モントリーボ
MF:デ・ロッシ ピルロ マルキジオ
DF:キエッリーニ ボヌッチ バルザッリ アバテ
GK:ブッフォン

FW:ディ・ナターレ バロテッリ
MF:モッタ
MF:デ・ロッシ ピルロ マルキジオ
DF:バルザレッティ ボヌッチ バルザッリ アバテ
GK:ブッフォン

FW:ディ・ナターレ バロテッリ
MF:
MF:デ・ロッシ ピルロ マルキジオ
DF:バルザレッティ ボヌッチ バルザッリ アバテ
GK:ブッフォン


右サイドを縦に行くのは誰か? 右サイドで相手のDFラインの裏を狙うのは誰か? そこが今大会のスペインの攻撃のポイントになってきた訳ですが、最後の最後にデルボスケが出した答えは、CFのセスクにその役割を担わせる事でした。シルバが右から中央へ、イニエスタも左から中央へ、そして、左サイドの高い位置へは左SBのジョルディ・アルバ、右サイドの高い位置へはCFのセスク。

つまり、バルセロナと重ね合わせれば、セスク=サンチェス、左右は異なりますが、イニエスタ=メッシ、ジョルディ・アルバ=アウヴェス、アルベロア=アビダル、という事ですね。そして、おそらく、もう1つ考えていた形が、CFにトーレス、右SHにペドロ、という事での、右サイドを縦に行くのは誰か? 右サイドで相手のDFラインの裏を狙うのは誰か? という事だったのかなと思います。

先制点は、セスクとシルバが入れ替わって、セスクが右サイドを突破し、中央でシルバが決める、という形。2点目は、サイドから中央、ダイアゴナルな動き+ロングランニングでDFラインの裏へ抜け出したジョルディ・アルバ、という形。この、ポジションの流動性がある攻撃、サイドから中央へとゴール前へ入って行く攻撃、これにスペインと対戦するチームは上手く対応しないと、やはりこういう結果になってしまうかなと思います。

それから、もう1つには、この試合のスペインの戦い方は、どちらかと言えばカウンター狙いでした。イタリアは、リトリートしない、ハイプレスの守備をしてくる、ならばそのハイプレスを、卓越した個人技と素早くリズミカルなパスワークで掻い潜って、掻い潜ったら一気にゴール前へ。イタリアが1人少なくなる前までは、ポゼッション率でイタリアの方が上回っていた。ここにも大きなポイントが1つあったと思います。

更には、今大会ここまでずっと、スペインは余裕を持って戦ってきた。パワーをセーブし、余力を残して決勝まで勝ち進んで来た。苦しんだように見えた試合でも、それはスペインが60~80%ぐらいの力で戦っていたからで、決して調子が悪かった訳ではない。確かにこの決勝戦は、日程的にイタリアの方が不利だった、という事もありましたが、それだけが理由だったとは思えない、スペインのパフォーマンスの高さだったと思います。

もちろん、力をセーブして戦う、というのは、それによって足元をすくわれるリスク、という事は絶対的に有るわけですが、しかし、どのような大会であっても、優勝するには実力と運、というのが必要で、力をセーブして決勝まで進めるかどうか、その勝負に勝ったスペインが優勝した、決勝で圧倒的な強さを見せてイタリアに勝った、というのは、まさにデルボスケとスペインの戦略勝ちだったかなと思います。

ちなみに、スペインのこの試合での守備に関して言うと、ピルロとデ・ロッシに対してはセスクとシャビがケアしていました。ドイツのようにSHの1枚がそれをやるのではなく、セントラルの2枚がそれをやる事によって、やはりバランスは崩れませんでした。従って守備の時のスペインは「4-4-1-1」のようになっていました。セスクとシャビがピルロとデ・ロッシにハイプレスを仕掛ける事で、そこからの質のあるパス配給を邪魔する。

また、バロテッリには主にピケが対応して封じ、その他の選手たちに対しては、「4-4」による守備ブロックでのゾーンディフェンスで守る。そして、そこでボールを奪ってから、卓越した個人技と素早くリズミカルなパスワークで、イタリアの守備を掻い潜ってカウンター。相手のストロングポイントを消しつつ、自分たちのストロングポイントも出せる。ポゼッションもカウンターもできる。それが完成度と成熟度のスペインですね。

そして、一方のイタリアについては、ピークが準決勝に来てしまった、という事が1つにはあったかなと思います。右肩上がりにチームは良くなって行き、勢いと老練さを合わせ持つようなチームにはなっていたと思うのですが、それを上回るスペインというチームの完成度と成熟度。また、ピークを上手く決勝に持って来たスペインの戦略。更には、そこにモッタが負傷でピッチを去り、一人少なくなってしまうという不運まで起きた。

個人的には、前半でスコア「0-2」となってしまった時点で、イタリアの勝利というは、既に限りなく低くなってしまったかなと思いましたので、モッタの負傷によって一人少なくなってしまった、というのは、そうならなければ「0-4」という大敗にはならなかっただろう、という事だけなのですが、そういう様々な事まで含めて、イタリアの今大会のピークは準決勝だったのかなと思っています。

但し、EURO2012は、イタリアというチームが、最も今大会を盛り上げたチームだった、という事は、まず間違い無いかなと思います。特に、バロテッリ、カッサーノ、ピルロ、デ・ロッシ、ブッフォン、この5人の選手は、今大会の殊勲賞だったかなと思います。カテナチオから新たなスタイルを手に入れようとしているイタリア。最後は、完成度と成熟度に勝るスペインに敗れてしまいましたが、2014年のW杯に向けては、大きな手応えを得られた大会になったかなと思います。

という事で、今回のEURO2012大会は、やはりと言っても良いとは思いますが、スペインの優勝という事で幕を閉じました。スペインは史上初のEURO連覇。そして、2008年のEURO、2010年のW杯、2012年のEURO、連続して3つの大きな大会で優勝、という事で、この4年間というのは、まさにスペインの時代だったかなと思います。それがまだ続くのかどうか、今後も注目して行きたいですね。




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