プレイバックジーコジャパン ⑪
ジーコジャパンが「世界とも互角に戦えるんじゃないか?」と勘違いさせてくれたコンフェデです(笑) メキシコ、ギリシャ、ブラジル、との3試合。このコンフェデ2005でのゴールはどれも印象的で、今でもハッキリと思い出せます。ドイツW杯でもこの大会ぐらいの内容を見せてくれたら、まだ予選敗退でも救われたんですけどね・・・。

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2005年6月17日 コンフェデレーションカップ 日本 VS メキシコ

「まだ世界で戦えるチームではない」とは中田英寿の言葉だが、果たしてアジア王者たる日本が世界レベルを相手にどこまで戦えるのか、それが試されるコンフェデレーションカップとなった。第一戦目は北中米カリブ王者のメキシコ。
前半30分までは最高のデキ。アグレッシブに攻撃を仕掛けてくるメキシコに対し日本は中盤でプレスをかけ何度もボール奪う。そして、小笠原から出たボールを加地が裏で受けるとセンタリング、柳沢が相手DFともつれながら流し込んだボールはメキシコゴールネットを揺らした。攻めにくるメキシコにカウンターが効果をあげてゴールを奪うことができた。しかし、良かったのは30分まで。30分以降は目に見えて日本選手のスタミナが切れてしまう。プレスが弱まり、ボランチ中田英寿が上がっても、その空いたスペースのカバーや中田英寿の戻りも遅れがちになる。そして、その空いたスペースでフリーになったメキシコ選手がミドルシュート。同点となるゴールを決めた。
後半になるとメキシコが日本のカウンターを警戒して攻守のバランスを整えてきた。それによって日本の攻撃はほとんど機能しなくなる。それに加え日本選手のスタミナの回復も無く、逆転ゴールを決められるのは時間の問題というような展開となる。一対一で勝てなくなった日本の隙をついてメキシコ選手が上げたクロスにFWが頭で合わせ、メキシコが逆転ゴールを決めた。後半、中村に代え稲本、小笠原に代え大黒、茶野に代え玉田を投入して同点ゴールを狙いにいくがゴールを奪うことはできなかった。初戦日本は1-2と逆転負けという結果に終わった。
どうやらまだ日本選手には最終予選の疲れが残っていたようだ。中村、アレックスにはいつもと比べてキレが無かったし、中田英寿、小笠原、福西、柳沢らも前半30分には完全にスタミナを失っていた。コンデションが良ければ勝てたか引き分けられた試合だっただけに悔しさが残る。確かにまだスピードやフィジカルではメキシコに劣る部分があることは否めないが、もし90分間走り続けられるスタミナがあるならば互角に戦えるのではと思わせる内容だった。次の対戦相手はギリシャだが、メキシコよりは日本にとって戦いやすい相手だと思うので、是非勝ってもらいたい。

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日本人選手評価短評(10点満点)

柳沢:6点:ゴールを決めたことは評価。しかし仕事量が少ない。
中村:5点:再三ボールを奪われるなどコンディション不良。
小笠:6点:ボールキープも良く攻撃の起点となっていた。
中田:5点:プレスはいいがそれ以外の場面では守備不安。攻撃的MFとしては効果的な仕事できず。また、最後諦めの態度が露骨すぎる。
福西:6点:ボランチとして安定ありだが、パートナーには守備的なボランチが欲しい。
三都:4点:持味のドリブル突破が通用せず。ボールを失う場面も多い。
加地:8点:過去最高のデキ。アシストも評価。個人技で突破しチャンスを演出。唯一スタミナ切れにならなかったことも評価大。
茶野:6点:アグレッシブな守備を評価。
田中:6点:やや精彩を欠くも安定感はある。
宮本:6点:安定感が増し成長が見られることを評価。
川口:6点:一度日本を救うスーパーセーブを見せた。
大黒:5点:まだこれからの選手。
玉田:5点:ドリブル突破で後半唯一のチャンスを作ったものの決めきれず。
稲本:4点:コンディションがまだまだ上がらずチームのリズムに乗れていない。

体格的には大差ないメキシコ選手となにが違うのか。それはズバリ「身体能力」だろう。特にスピードとフィジカルが日本選手を上回っている。しかし、身体能力が劣っているからと言って絶対勝てないということはない。テクニックでは互角以上に戦える。後は運動量で上回ればいい。日韓W杯で韓国がベスト4へ躍進した最大の要因は圧倒的な運動量で強豪国を圧倒したことにある。日韓W杯韓国代表は今試合の前半30分までの日本の運動量を90分間維持し続けた。最初、走り込みなど基礎体力を上げるような練習ばかりするヒディングに対し「こんなことは代表練習でやるべきことじゃない」と韓国選手から不満の声が上がったが、結果的にはそれが効をそうし大躍進につながった。日本もこの事例に見習うべきだと思う。

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2005年6月20日 コンフェデレーションカップ 日本 VS ギリシャ

ジーコはギリシャが4-3-3であることを考えて4-4-2へシステム変更してきた。それにともない、FWは柳沢と玉田のツートップ、中盤に小笠原、中村、中田英寿、福西、DFはアレックス、宮本、田中、加地、GK川口というメンバーでスタメンを組んできた。メキシコよりは戦い易い相手だという予想もあるが、果たして勝点3を奪えるだろうか?。
前半は日本ペース。やはり大味なサッカーをしてくるギリシャに対し日本は運動量と早いパス回しでボールを支配する。加地、玉田、柳沢などがギリシャディフェンスの裏をついてゴールを狙うチャンスが何度もあった。しかし、最後の精度を欠きボールはゴールの枠に飛ばない。想像以上にフリーな場面でのシュートが災いしてか全てのシュートが力み気味である。前半は日本がゴールチャンスを逃す展開で0-0で終えた。
後半になっても日本の優位は変らない。ジーコは点を奪いにいく。玉田に代え大黒、小笠原に代え遠藤を投入。そして歓喜の時は訪れた。ギリシャぺナルティーエリア付近でルーズになったボールを日本選手が細かくパスをつなぎ、最後は中村から大黒へ。大黒のシュートがやっとゴールネットを揺らした。その後はギリシャ選手の足が完全に止まり、そのまま日本が1-0で逃げ切った。
やはり戦前の予想通りギリシャのようなタイプのチームは日本にとって戦い易い。南米のようなスピードがあって足技の上手いチームは苦手だが・・・。メキシコ戦は日本選手の動きが鈍かったが、今回は90分動けていた。それとは対照的にブラジルに0-3と大敗したギリシャはそれを引きずったのか動きに精彩を欠いていた。今回のような試合展開で1点は少ない、もう2点ぐらいは取れたのではないかと思うのは欲を出し過ぎだろうか? 次試合はブラジルだけに予選突破は難しいが、アジア王者としての意地ぐらいは見せてほしいものである。

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日本人選手評価短評(10点満点)

柳沢:6点:動きは良かった。後はシュートをゴールへ入れるだけ。
玉田:6点:サイドや裏でボールを受けシュートまでもっていけるが決定力がほしい。
小笠:6点:目立った活躍は無かったが安定したパス回しができていた。
中村:6点:軽いプレーがやや目につくが決定的なアシストをきめた。
福西:7点:ヒデが抑え気味だったので持味を発揮。
中田:6点:危険なミスがやや目につくが、今回は自重気味に攻守のバランスをとったので安定していた。
加地:7点:好調をキープ。積極的なシュートも見られ評価は急上昇。
三都:6点:加地が好調なので反対サイドのアレックスはやや守備的ながらよく守った。
田中:6点:最後判断ミスからピンチを招いた場面は大きなマイナスだが、高さに勝る相手によく競り勝っていた。
宮本:6点:安定感が増し成長が見られることを評価。
川口:6点:あまり攻められる場面は無かったが安定していた。
大黒:9点:まさに値千金のゴール。フォワードの仕事は点を取ること。日本待望の点取屋に成長。
遠藤:評価判断できず。
中田:評価判断できず。

大型で運動量やテクニックに欠ける相手なら互角以上に戦えることは証明できた。しかし、テクニックとスピードを持つ選手が相手だと子供扱いされてしまう。これを克服するには世代を重ねるしかないのか・・・?

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2005年6月23日 コンフェデレーションカップ 日本 VS ブラジル

ブラジルがメキシコに敗れたため、得失点差の関係からブラジルに勝たなければ予選突破が望めないという状況での最終セレソン戦となった。当初ブラジルは、ロナウジーニョ、カカ、アドリアーノらを起用せず戦力をダウンさせてくるという噂があったが、蓋を開けてみれば、その3選手全員が先発してきた。日本はギリシャ戦と全く同じ先発メンバーで挑む。
前半カウンターパンチをあびせたのは日本だった。加地が裏へ抜け出しゴールネットを揺らした。しかし、無情にもオフサイドの判定。疑惑のオフサイドとなった。その後はブラジルペース。日本も素早いパス回しで見所のある攻撃を見せていたがゴールにはつながらない。そしてブラジルが素早い攻撃から、ロナウジーニョ、ロビーニョとつないで先制点をあげた。
しかし、その後中村が素晴らしいシュートを見せる。中村が放ったミドルシュートはワールドクラスのスーパーシュートだった。無回転で放たれた豪快なシュートはブラジルのプライドを打ち砕く素晴らしいシュートだった。日本は1-1の同点に追いつく。
だが、ブラジルはやはりブラジル。日本のプレスを簡単に掻い潜り最後はロナウジーニョが勝ち越しゴールを決めた。1-2となる。残り時間、ブラジルはセーフティーな試合運びでそのまま前半を終えた。
後半になるとジーコはメンバーを入れ替え勝ちを狙いにいく。玉田に代え大黒、小笠原に代え中田浩二を投入。中田英寿を攻撃的MFにした。再び立ち上がりは日本がチャンスを作る。大黒がドリブルで切れ込み柳沢へ。しかしシュートはGKに阻まれる。さらに、大黒が裏でボールを受けると中へ折り返す。中村が左足で合わせるもブラジルDFにクリアされ得点ならず。前後半で2~3点は入っててもおかしくないチャンスがあったが運悪くゴールは決まらなかった。
後半20分頃からブラジルは勝ち逃げ体制に入る。守備的な選手を入れて逃げ切る体制だ。日本もそんなブラジルに攻め手を欠く展開となり、後半40分が過ぎ、負けが濃厚となってくる。しかし、中田英寿がゴール前でファールを受けFKのチャンス。キッカーは中村。中村の放ったシュートがゴールポストを叩くと、そのこぼれ球を大黒が押し込んだ。2-2の同点。
最後、加地からあがったクロスがファーサイドへ。大黒が頭であわせたが、残念ながらブラジルGKに阻まれ奇跡の逆転ゴールはならなかった。しかし、予選突破はならなかったものの、日本は殊勲とも言える引分けでコンフェデ大会を終えた。
数年前の日本ならば手も足も出ず負けていたが今回は違った。小気味良いダイレクトパスをつないでブラジルゴールを何度も脅かした。やはり決定力がないのでゴールは決められないが、攻撃を組み立てるところまではできた。あとは個人の決定力だけである。
やはりテクニックやスピード、試合運びの巧さなどはブラジルに一日の長があるが、日本も互角に戦えたと評価できるだろう。後はこの経験を大切に自信へと変えてジーコジャパンがさらなる成長をしてくれることを願うのみである。

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日本人選手評価短評(10点満点)

柳沢:5点:ポストプレーもシュートもいまいち。
玉田:5点:ドリブルでチャンスを作るも荒削りなプレーが目立った。
小笠:5点:ブラジルのような相手にはもっと素早いプレーと判断が必要。
中村:8点:素晴らしいミドルシュート。ゴールの意識も高く攻撃の中心として大活躍。
福西:8点:中盤で正確なボールコントロールとフィジカルの強さから攻守に大活躍。
中田:6点:ボランチとして攻撃では機能していたが守備では簡単にスペースを空ける場面が目立った。
加地:8点:積極的な攻撃参加と一対一でも個人技で抜けるなど大成長。フィジカルの強さとスタミナも評価大。
三都:4点:頑張っていたが攻守に中途半端でやや不調
田中:5点:ブラジル相手では仕方ないところか。
宮本:5点:ブラジル相手では仕方ないところか。
川口:6点:2失点もスーパーセーブでピンチを救う。
大黒:8点:クレバーで抜群の動き出しで攻撃の軸に。ゴールも決め大活躍。
中田:5点:まあまあ。
鈴木:3点:全く仕事できず。

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