ジーコジャパン選手の総括と評価 ①
ジーコジャパンの総括は前後半に分けて既に記載しましたので、ここでは「ジーコジャパンの選手の総括」をしたいと思います。個々の選手のジーコジャパンでの評価を記載したいと思います。
なお、ここで総括する選手の中にはW杯メンバーに選ばれなかった選手も含まれています。採点方法はジーコジャパン全試合の評価点を平均し点数化してコメントを記載するようにします。評価点は100点満点です。点数の上位順で記載していきます。合格点60~100点。ソコソコ50~59点。赤点0~49点。

中村俊輔:62点

ジーコジャパンの攻撃の中心であり、特にセットプレーでの得点原でもあった。中村が活躍すれば必ず素晴らしい試合となった。その中村がW杯オーストラリア戦、1点目を決めたところで終わってしまったのが最後までジーコジャパンには響いた。戦前からコンディション不良気味で、さらに猛暑とフィジカルに強いオーストラリアに潰されたことで、完全に精神的にも肉体的にも戦意喪失状態となってしまった。残り2試合もキレが戻ることなく日韓W杯でメンバーから外された悔しさを晴らすことはできなかった。中村の不調がジーコジャパンの不調に直接つながるぐらいジーコジャパンでの貢献度は高かったと評価できる。

福西崇史:60点

ジーコジャパンの中盤を支えた攻守の要と呼べる活躍だったと思う。最初は稲本の控え的な存在だったが、すぐに不動のレギュラーになった。守備ではボランチとしてフィジカルの強い守備を見せ、攻撃になれば得意のヘディングやゴール感覚の良さを見せていた。ただ、彼のパートナーには攻撃的な選手を組まされることが多く、中田英寿や小野と組んだ時には動き難さを見せていた。反面、遠藤や稲本といったボランチでの経験が長く、ボランチというポジションを得意としている選手と組んだ時には素晴らしい動きを見せていた。最終的にコンビとなった中田英寿との連携は最後まで悪いままで、そういう意味では残念だった。

川口能活:60点

川口はとにかく大舞台での活躍が目立った。特にアジアカップとW杯では神懸り的なスーパーセーブを連発した。しかし、アジアカップでは優勝したものの、W杯では彼のスーパーセーブが報われることは無かった。ただ、凡ミスもあり、好不調の波の激しさも顕著で、そういうことを考慮すると合格点ギリギリだと思う。ただ、GKとしてはまだこれからとも言えるので、W杯で1勝をあげられるのは2010年になるかもしれない。

高原直泰:58点

とにかくバッシングのまとになりやすい日本人FWだが、どの選手も「得点力」という部分を除外して評価すれば、それほど悪くないというのが私の分析です。もちろん「得点力」が無いFWには魅力が無いのも絶対確かですが・・・。その最も日本人らしいFWとして活躍した(変な言い回しだなぁ・・・)のが高原だったと思います。前線でのポストプレーは機能していたことが多かったし、数少ないですけど、ゴールを奪う時の鮮やかさは一番だったと思います。

大黒将志:56点

ジーコジャパンの救世主と言えば「神様!仏様!大黒様!」。Jリーグで日本人得点王という結果を出して召集されたという経緯も良かったと思います。大黒は「ゴールへの意識の高さ」「シュートモーションの早さ」「動きの質の高さ」という良さが際立っていました。しかし、過去の貢献度を重視するジーコだったので、高原、柳沢、玉田といったメンバーよりもスタートが遅れた、召集されるのが遅かったというのが不運だったと思います。スーパーサブ的存在として留まり、なかなか起用されないので、スタメン出場でのチャンスが少なく活かしきれなかった感じでした。もし彼が日本に欠けている点取屋的なFWとして成長させられていれば、もう少し違った日本代表になったのでは・・・と思います。

柳沢 敦:55点

悪い悪いと酷評されるFW陣が3人上位に並んでしまいました・・・。結局評価してみると「得点力が無い」という部分以外の総合的な能力では、日本人FWもソコソコ良いのだということがわかります。柳沢にしても「ボールを呼び込む動き」というのは高評価できるわけです。う~ん、これが日本人FWに頭を悩ます監督の苦悩というところでしょう。「得点力さえあれば是非ともスタメン起用したい。得点力さえあればね。得点力が・・・」という外国人枠で日本人FWを抱える監督さんの苦悩が目に浮かぶようです。まあ、もう少し得点力があればなぁ、と思うのはFWだけでなく、中田英寿や中村や小野などの日本人MFにも共通して言えることなのですが。柳沢も予選での北朝鮮戦やコンフェデでのメキシコ戦のようにゴールを入れさえすれば評価は急上昇するわけです。その結果の55点ですね。

中澤祐二:55点

貧弱なジーコジャパンの最終ラインで唯一「世界と戦える?か?」という活躍をしていたのが中澤だと思う。しかし、アジア相手ならば勝てても、世界相手だと苦しいという現実を突きつけられた感じだ。高さという面ではソコソコ通用していたかなと思うが、競り合いや足下でのボール扱いでは厳しいものがあった。アジアレベルを脱し切れないということで55点。それからDFとしてはもう少し「気迫」というか「迫力」が前面に出てくれるといいなぁ、という感じです。

加地 亮:54点

加地はジーコによって育てられたと言っても過言ではないと思う。最初はとても日本代表レベルの選手ではなかったが、選手層が薄いという事情もあり、起用され続けたことで飛躍的に成長できた。コンフェデのメキシコ戦から一変したと思う。豊富な運動量と攻守のバランスの良さがジーコジャパンを縁の下で支えていたと思う。ただ、センタリングの精度の低さは如何ともし難く、なかなか高評価はできない。

小野伸二:54点

とにかく欧州遠征での動きが最高だった。そのままの状態でW杯まできていれば、中田英寿ではなく小野だった可能性もある。また、柳沢の代りに小野という、いわゆる「3-6-1」というジーコジャパンになっていた可能性もある。ある意味ジーコジャパンのキーマンだったと言えるかもしれない。それはオーストラリア戦でジーコがあの場面で柳沢に代え小野を投入したことからもわかる。ジーコの信頼はあの瞬間までは高かったはずだ。しかし、やはり「健康な馬こそ名馬」ということで、度重なる怪我は大きなマイナスだろうと思う。それを考えれば54点でも高評価の方だと思います。

中田英寿:53点

この評価には疑問をもつ人もいるかも知れませんが、とにかく連携が悪かった。ジーコジャパンでヒデのアシストというのがまるで記憶にない。多くの人が「運動量が豊富だった」と評価するが、恒常的にそうであったわけでなく、彼の運動力も試合によって波があったと個人的には分析している。さらに、ボランチとして前に行くアグレッシブな守備や運動量は良かったが、戻ってくる運動量やカバーリングといった守備面では不出来だったと言わざるえないと思う。ボランチとしては守備力に、攻撃的MFとしては得点力や突破力に難があり、攻守に中途半端な試合が多かった。それは最後まで変らなかったと思う。ボディバランスの良さは日本人選手の中では抜群だが、それだけでは高評価できない・・・。

宮本恒靖:53点

ジーコジャパンのDFラインの統率者として欠かせない存在だったが、安定感には欠けていたと思う。足下の技術も未熟。3バックの中央ならばまだしも、4バックになると、高さや競り合いでの弱さが顕著になってしまいボロボロだったとも言える。まあ、再三「3バック」でやりたいとジーコに直訴していたにもかかわらず「4バック」をやらされたという一面もありますが・・・。W杯直前には「サイドへのカバーリング」「セーフティーファースト」という意識が強くなり向上も見られたが、やはり世界と戦うには能力不足だという感は否めない。また、守備でけでなく、ロングフィードという攻めの武器も欲しいところだ。


続きは次回
【2006/07/08 00:40】 | ジーコジャパン考察 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<ジーコジャパン選手の総括 ② | ホーム | 準決勝 フランスVSポルトガル>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://kodahima.blog71.fc2.com/tb.php/23-11da134f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |