1999年 キリンカップ ペルー戦
とにかく勝てば優勝、引分けになればペルーやベルギーが優勝という状況。さらに、6月末にコパ・アメリカに参加することが決まっており、そこで再びペルーと対戦するので、それを占う前哨戦ともなった。結果は0-0のドロー。日本は3位で終えた。

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トルシエは前試合よりスタメンを変更してきた。1トップからロペスと柳沢の2トップに変更。藤田を右ウイングに回し、伊東を名波とのダブルボランチとして起用してきた。さらに3バックの左を服部に代へ、服部、森岡、秋田という3バックに、そしてGKを川口から楢崎に変更した。また、コパ・アメリカに出場できないということで、最初の予定では中田英寿を使わないつもりだったが、勝たなければ優勝できないということで、急遽中田をスタメン出場させた。
前半立ち上がりこそは右ウイングで起用した藤田が機能して日本が優勢に試合を進めたが、次第に個人技で勝るペルーが主導権を握る展開となる。日本は攻守のバランスを崩さず、ペルーはカウンター主体の戦い方だったので、前半はどちらも決定的なシーンは少なかった。しかし、後半20分過ぎに
なると日本選手の運動量が激減、中盤でのプレスが効かなくなり、残り25分はペルーの攻勢が続いた。だが、99%決まってもおかしくないペルーのシュートが、楢崎の好セーブと、日本の奇跡的な幸運があって、ゴールを決められることはなかった。もしそれらが全て入っていたら3~4点差で負けていたことだろう。
28度以上の暑さでペルーも同じく疲労していたのだが、選手たちの「巧さ」というものが日本と違った。日本はスタミナ切れでプレス力を失うと失速したが、ペルーは巧みなボールキープでポゼッションし、日本を攻めた。この差は大きいと言わざるえない。コパ・アメリカで再び戦うことになるが、勝利は遠そうだ。

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日本代表選手評価(10点満点)

ロペ:3点:ボールが収まらない。
柳沢:3点:出だしは良かったがそこまで・・・。
中田:4点:一発のスルーパスを狙い過ぎるし、パスを出したあと再びそこに動き出すプレーがない。ボールキープから奪われてしまうシーンも多い。要所要所で素晴らしいパスやドリブル、守備などを見せたが、もう少し。
相馬:4点:う~ん・・・。
藤田:4点:前半最初は良かったが、それ以後は消えた。
伊東:4点:右サイドよりは動き易い印象だが、守備に追われた。
名波:3点:組み立てがないと起用している意味もない。
秋田:3点:存在感が感じられない。
服部:4点:良い動きを見せていたと思うが・・・。
森岡:4点:カバーリングでは良い所を見せたが、DFラインの統率という点ではいまいち。
楢崎:6点:好セーブ連発。安定感もあり。
斎藤:4点:攻守にまあまあのデキ。
三浦:5点:初代表なので今後に期待。しかし右はどうか?
奥 :3点:持味のドリブル出ず。

まずトルシエサッカーの話しだが、今だハッキリとした特徴が見えてこない。「攻撃的な3バックディフェンス」とトルシエは言っているが、全体的には守備的に見える。3バック+ダブルボランチが台形にゾーンを作って、基本的にポジションを崩さないので、5人で守り、サイドの2人が攻守に動き、前の3人が攻撃するというスタイルに感じた。引分けでは優勝できない状況で、最後までこの攻守のバランスを崩さなかったのは疑問がある。守備の5人の内、誰か1人でもリスクを背負って攻撃に出ないと攻撃の厚みが出ない。常に少ない人数での攻撃を強いられる状況では、今の日本代表の個人力では厳しいと思う。キリンカップ2試合で無得点。無失点とは言え、イライラだけが残った大会となった。
次に選手個々についてだが、まずヒデも名波も一発のスルーパスで点を取ろうと狙い過ぎる。パスを出したら出しっぱなしで、その後再び自分がボールを受けて攻撃参加し得点を奪おうという姿勢がない。パスを出した後その場に立ち止まっていてはいけない。それだと、ただでさえ攻撃の人数が少ないのに、さらに攻撃の枚数が少なくなってしまう。また、全体的にスタミナが不足している。トルシエは「フィジカルが強く闘志の強い選手」を選んでいる傾向があるが、前半からガンガンにプレスをかけていくこのサッカーは少々厳しいものがある。前線のボールキープ力も弱いし、なかなか先が心配なトルシエジャパンである。

2007年1月10日 後記

中田ヒデがボールを奪われるシーンが多いんですよね・・・。この試合は今から7年前ぐらいになりますが、ヒデの成長のピークはここにあったのかなと思います。ドイツW杯と比べても変わっているようには見えない。運動量的にはこの当時よりドイツW杯時代の方があるような気がしますが・・・。ヒデも進化しきれなかった選手なのかもしれません。しかし、ボールキープ力はこの当時の選手より、今の選手の方が確実に上ですね。決定力に関しては変わっていませんが・・・。オシムとトルシエは似ていると言われることもありますが、オシムは全員攻撃全員守備の「トータルフットボール」、トルシエは「ポジションの役割重視のバランスサッカー」、というように感じました。全く似ても似つかない別物ですね。オシムは攻撃的ですが、トルシエは守備的だと思います。

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【2007/01/10 01:44】 | トルシエジャパン試合 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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