なぜ本田が最前線の中央から動かなかった事が効果的ではなかったのか? なぜ本田が下がったりサイドへ動く事が効果的だったのか?
試合 :2014年ワールドカップ アジア最終予選 第4戦
開催日:2012年9月11日
結果 :日本代表勝利
スコア:「1-0」
得点者:前田遼一

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この試合で、前田と本田が、どういう動きをすれば良かったのかと言うと、上図のように、3と4の列のサイドのスペース、そこに前田と本田が行けば良かった、という事ですね。もちろん、前田と本田、どちらが左でも右でもOKです。これで、前田か本田か、どちらかフリーになっている選手の方へ、CBのところから縦パスを入れる、という事ですね。

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そして、おそらくは、ボランチの1枚が本田をマンマークしていましたので、上図のような形になり、前田がフリーになる、という事が多くなるか、

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相手のもう1枚のボランチ、もしくは、CBの1枚が前田に付いてくれば、上図のどちらかの形となり、その生まれたバイタルエリアやゴール前のスペースに向かって、走ってパスを受けたり、そのスペースに向かってドリブルしたり、という事で、これが、スペースを作りスペースを活かす、という事ですよね。

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これで、清武と岡崎が3と4の列のところに下がる事でボールを受けられた、それが起点となっていた、というのは前回のエントリーで書いた通りですが、但しこれだと、サイドを崩してセンタリングを上げたとしても、イラクの中央のところにはスペースが生まれていませんから、それだと多くの場合は跳ね返されてしまいますよね。

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つまり、こうやって本田がボランチの一枚をサイドに引き出すのが第一段階。

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そして、前田も下がって、そこでボールを収めるのが第二段階。

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そうすると、前田をフリーしてはやばい、という事で、相手のもう1枚のボランチもしくはCBの1枚が、ボールホルダーである前田に付く、という事になって、上図のどちらかの状態になり、これが第三段階。

こういう大きな動き、下がったりサイドへ流れたり、それで相手を動かす事によって、相手のマークにズレや遅れを生じさせて、尚且つ、ゴール前やバイタルエリアという、最も重要なエリアにスペースを作り出す。これが、攻撃を組み立てる、相手の守備を崩す、相手の守備にギャップを作る、という事ですね。

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ちなみに、こんな感じで、前田と本田ではなく、長谷部もしくは遠藤が、3と4の列のサイドに行けば良かった、とか言っている人もいたので、いちおう書いておきますが、これでは全く相手の中央のところにスペースを生み出せないばかりか、むしろ長谷部がそこに行ったら、長谷部が相手のマークも引き連れて、そこを詰まらせてしまいますよね。更には、この状態から長谷部が前田や本田にパスを入れて、そこでボールを奪われたら、一気にカウンターのピンチになってしまいますよね。

また、本田と前田が相手のCBやボランチを引き付けて、4の列の中央のところにスペースを作っても、全く意味はありません。それに、本田が最前線にいた場合には、ボランチの選手は本田のマークをCBの選手に受け渡していましたから、それでバイタルエリアにスペースが生まれる、という事もありませんでした。

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もし長谷部を3と4の列のサイドのスペースへ行かせるならば、上図のように、その場合には、本田がボランチの位置まで下がってくる、そうすれば相手のバイタルエリアにスペースが生まれ、そこから前田も3と4の列のサイドのスペースへ動けば・・・、というのは、最初に書いた流れと同じですね。

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もう1つには、こうやって、遠藤と長谷部が下がる事で、まずは5の中央のところにスペースを作り、これは実際にやっていたと思いますが、そこで本田がボランチの位置まで下がれば、

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中盤の2~4の列に、すごいスペースが空く事になるので、そこを前田でも清武でも岡崎でも、長友でも駒野でも、そのスペースを使えば良い。

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もちろん、こういう形でも良いですね。こうすれば、前田、清武、岡崎、という3人が、2~4の列の中央のスペースを使える、という事になります。

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しかし、これでは意味が無くて、これが前半によくあった形ですが、全く相手の「4-2」は崩れていないし、パスを入れるところは岡崎と清武のサイドのところしかない。

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また、これで日本の「4-2」が押し上げたとしても、ただ単に相手が「4-4-2」のまま下がるだけで、むしろ相手にリトリートさせてしまうだけになり、逆にもっと崩すのが難くなってしまう。

要するに、どちらにしても、本田は相手のマークを引き連れて下がったりサイドへ行かなければならず、最前線の中央で引き付けてても意味は無い、という事です。

従って、もし、「本田が最前線の中央に相手を引き付けていて、それが効果的だった」、という評価をしている人がいたならば、その人は残念ながら、きちんと試合を見る事ができていなかった、という事になると思います。もしくは、その人は、あまりサッカーというものが理解できていない、という事になると思います。

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ちなみに、相手が「4-1-4-1」になった事で、こうやって本田と前田がフリーになれる事が多くなり、それで攻撃が良くなりました。それで、ここから本田がゴール前に入って行く事で、2つの大きなチャンスが生まれた訳ですね。

なんで後半は、本田がゴール前でフリーになっていたのか。それは、相手の中央のゴール前やバイタルエリアを守る選手が1枚減った、1ボランチになった事で、その選手は本田が下がったりサイドへ行ったりしても、それに付いて行く事はできなくなりますから、マークが外れた状態で本田がゴール前へ入れるようになった、という事ですね。




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【2012/09/13 11:55】 | ザックジャパン考察 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
ちょっとわかりにくいです。。。

図の描き方をもう少し絵で書いたりすることで読者もわかりやすいと思います。
【2012/09/14 01:16】 URL | おち #CJxO0rRw[ 編集] | page top↑
なるほど。
本田がフリーになったのは
相手が1ボランチになったからなんですね。

素人から見たら全然分かりませんでした。。
素晴らしい解説ですね^^
【2012/09/13 22:35】 URL | ジョニー #-[ 編集] | page top↑
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