プレイバックジーコジャパン ⑫
コンフェデレーションカップを戦ったジーコジャパンはすぐに東アジア選手権に出場する。W杯予選、コンフェデと厳しい試合をこなしてきたジーコジャパンにとって、この東アジア選手権はモチベーションの上がらない大会となった。

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2005年7月31日 東アジア選手権 日本 VS 北朝鮮

前回は惜しくも準優勝に終わり、第二大会目となる東アジア選手権初優勝を狙う日本の初戦は北朝鮮。日本は国内組だけのメンバーで挑む。注目は、巻、田中達也、阿部、今野、村井、という新しい顔。対する北朝鮮は最終予選メンバーから大幅に入れ替わり全く別のチームとなっていた。
前半から日本選手のミスが目立つ。中澤やアレックスが普段ではやらないような単純なミスをしていた。他の選手たちも全体的に動きが緩慢で、疲労とモチベーション不足が強く感じられた。そんな中前半に北朝鮮が先制ゴールを決める。日本DFのクリアミスが二度三度と続ききっちり決められた。後半から田中誠に代え本山を投入。4-4-2で同点から逆転を狙うが、日本選手の動きは鈍いままだった。守りをかためる北朝鮮に対して、巻や田中達也を投入するなど、ジーコも攻撃的な采配を揮ったが、北朝鮮GKの好セーブもあり、結局0-1のまま試合を終えた。
どうしても北朝鮮相手、というよりアジア相手では日本選手のモチベーションが上がらない。最終予選というプレッシャーがあるならまだしもである。コンフェデレーションカップで欧州や南米の強豪国と戦ってきた選手にとって、いまいちモチベーションが上がらないのは理解できてしまう。そもそも、アジアカップというアジアナンバーワンを決める大会があるのに、東アジアだけに限定したこの大会の意義がどこにあるのかも疑問である。それはおそらく韓国にしても同様だろう。それに比べ、北朝鮮や中国の鼻息は荒い。このモチベーションの差はもはやどうにもならないと思う。もし日本代表選手のモチベーションを上げる方法があるとすならば、それは新戦力だけで代表を組むことだろう。巻、田中達也、阿部、今野、村井、茂庭、土肥、などをスタメン起用すればモチベーションが復活する可能性はある。

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日本人選手評価短評(10点満点)

大黒:4点:いつものゴールを狙う積極性を欠いた。
玉田:3点:判断悪いボールキープやドリブルが目立った。
小笠:4点:マークされ仕事できず。
遠藤:4点:無難なパス回しに終始し活躍の場面無し。
福西:4点:コンディション不良で動き鈍い。
三都:3点:単純なトラップミスなどを連発。研究されて最近は動きを読まれている。
加地:4点:コンフェデでの大活躍はどうした???
中澤:3点:珍しく集中力欠き不安定。コンディション不良か?
田中:4点:安定していたが失点を防ぐにいたらず。
宮本:4点:安定していたが失点を防ぐにいたらず。
川口:5点:安定していたが失点を防ぐにいたらず。
巻  :4点:ターゲットマンとしては使えそうだが・・・。
田中:4点:引いて守られる展開で持味発揮できず。
本山:4点:惜しいシュート場面もあったが仕事量は少なかった。

先日、プレシーズンマッチでレアル・マドリードが東京ヴェルディ1969に0-3で破れたり、マンチェスターUが鹿島アントラーズに1-2で破れたりしていたが、どんなに選手の能力が高くても、モチベーションが低かったり、油断していたり、綺麗なサッカーを見せようとすると、このような結果が待っていることを見せられた。今回の北朝鮮戦の日本選手たちがまさに同じだった。東アジア選手権の大会としての権威の低さ、リーグ戦から強豪クラブとのプレシーズンマッチを戦ったことでの疲労、北朝鮮に対する油断、綺麗なサッカーを見せようと思うあまり連発するスループレイなど、日本が勝てなかった理由はいくつもある。いかなる試合でも、どんな相手でも全力で戦うというのは理想だが、選手も人間である以上現実はそう上手くモチベーションをコントロールできないものである。

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2005年8月3日 東アジア選手権 日本 VS 中国

北朝鮮戦で敗れたジーコジャパンはスタメン総入れ替えという手段にでた。モチベーションやコンディションの上がらない今までのスタメン選手から控え選手にスタメンを総入れ替えして中国戦を戦う。スタメンは、巻、田中達也、本山、村井、駒野、今野、阿部、茂庭、茶野、坪井、楢崎。果たしてこの采配は効をそうするのだろうか?新戦力はどうのなのか?注目の試合である。
前半は日本ペース。駒野、村井がサイドを積極的にオーバーラップしチャンスを作る。巻と田中達也も良い動きで何度かチャンスを作った。しかし、ツキに見放されたかのようにゴールが決まらない。巻と今野が惜しいゴールチャンスを作ったがゴールは決まらなかった。決めるべきところで決まらないと、相手にペースが流れてしまうのはサッカーの定流と言ってもよい。1点目は右からのセンタリングを頭で決められ、2点目もセットプレーから頭で決められた。前半で日本は0-2ビハインドという苦しい展開となった。
後半になっても日本ペースは変らないが、中国は守りをかためてきたため、なかなかチャンスを作れないでいた。しかし、後半13分田中達也がゴール右でファールを受けてFKのチャンス。阿部が直接狙ったボールはゴールキーパーに弾かれたが、茂庭がつめて1-2とした。そして、巻に代え大黒、本山に代え玉田、村井に代えアレックスを投入して逆転を狙いにいく。しかしなかなかゴールマウスはこじ開けられない。しかし、後半42分、茶野が縦へ入れたボールが田中達也へ渡り、田中達也が大黒へ出したパスはカットされたが、そのボールは再び田中達也のもとへ。そして狙いすましたシュートはゴール右角へ吸込まれた。2-2の同点となった。しかし、執拗な中国の時間稼ぎがあったにもかかわらず、ロスタイムは3分と短く、そのまま引分けで試合を終えた。
さて、ジーコのスタメン総入れ替えという采配が結果としては残らなかったが、対策としては良かったと思う。やはり、急遽組まれたメンバーだったのでコンビネーション不足が目立ったことは否めない。しかし、私個人としては最善策であったと評価したい。

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日本人選手評価短評(10点満点)

巻  :4点:ゴールさえ決まれば・・・。
田中:6点:2得点に絡む活躍。いちおう合格点と言えるだろう。
本山:4点:裏への飛び出しなど期待されたシャドウストライカーの役割果たせず。
村井:4点:決定的なセンタリングもあったが総合的に仕事量が少ない。
駒野:4点:前半こそ良かったものの後半は仕事できず。
阿部:5点:FKはさすがだが、ボランチとしては展開力と運動量が必要。
今野:4点:持味であるダイナモ的な役割にはもう少し。
茂庭:4点:得点を決めたが雑なプレーも。
茶野:4点:中央であまり統率できず。
坪井:3点:どうして日本代表なのか???
楢崎:4点:2点目は防いでほしかった。
大黒:3点:存在感なし。
玉田:3点:相変わらず出来悪い。
三都:3点:仕事できず。

急遽組まれたメンバーだけに、新戦力は個人技でどこまでできるかが問われた。いちおう合格と言えるのは、田中達也と阿部だろう。他の選手も光るものはあったと思うが、代表に生き残るのにはもう少しアピールが必要だったのではないだろうか。しかし、いつものスタメン選手たちの動きも相変わらず良くない。ここは次の韓国戦も今日のメンバーがスタメンで戦ってほしいと思う。

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2005年8月7日 東アジア選手権 日本 VS 韓国

中国に引分けたものの優勝の可能性が消えたジーコジャパンは韓国戦も中国戦と同じメンバーで戦う。しかし、田中達也は怪我で離脱したため、代わりに玉田がスタメン出場した。アジア王者として是非とも1勝くらいはしておきたい日本と、同様にまだ勝星のない韓国が、1勝をかけて対決する。
試合展開としては90分終始変らなかった。日韓共に一進一退を繰り返すものの決定力不足が顕著で、後半40分過ぎまで0-0で進む。しかし、アウェーの地で勝利のゴールを決めたのは日本だった。コーナーキックから中澤が意地のゴールを決めて1-0と勝利した。この結果日本は準優勝で東アジア大会を終えた。優勝は中国。韓国は最下位に終わった。
さて、この東アジア大会を振り返ってみると、W杯出場を決めた日本と韓国のモチベーションが低かったというのが第一印象だろう。日韓共に海外組は召集されなかったが、日本はジーコの決断でモチベーションとコンディションの高い国内組新戦力(またはW予選で出場機会の少なかった選手)を主力起用したことで、なんとか準優勝で終えることができた。初戦北朝鮮戦からこうしていれば優勝できたかもしれないが、それは結果論であるから言っても仕方ない。それよりも、日本代表の戦力の底上げができたと思えば、収穫は多かった大会だったと言えると思う。

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日本人選手評価短評(10点満点)

巻  :4点:国際舞台でのゴールは遠かった。
玉田:3点:判断力やポジショニングなどが悪い。
本山:4点:守られる相手にどう工夫して得点を奪うかが課題。
村井:4点:初代表だけにソコソコか。
駒野:4点:加地とタイプ的には似ているので控えとして合格か?
阿部:4点:ボランチよりも最終ライン(リベロ)向きか?
今野:4点:豊富な運動量を活かす経験が必要。
茂庭:4点:特に無し。
茶野:4点:特に無し。
坪井:3点:特に無し。
土肥:4点:韓国FWのミスにも助けられたが無失点は評価。
大黒:3点:存在感なし。
小笠:4点:攻撃のリズムを変えたが決定的な仕事は無し。
中澤:5点:値千金のゴール。

その他国評価

韓国:とにかく決定力不足。海外組と国内組の差が大きいのか?
中国:モチベーションが高く、フィジカルを活かしたプレー(ラフプレーも多かった)で優勝したが、日本や韓国よりも実力上位とは言えない。
北朝:W杯予選とは大幅にメンバーを入れ替えたが強くなったという感はない。

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【2007/01/10 19:38】 | ジーコジャパン試合 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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