南米王者のコリンチャンスが欧州王者のチェルシーに競り勝ってCWC初優勝。その質の高さに酔いしれた決勝戦。
欧州王者チェルシー対南米王者コリンチャンスのCWC決勝戦。とてもクオリティの高い試合でした。チェルシーはバルセロナのような華麗なサッカーをする訳でもないし、コリンチャンスはサントスのような攻撃的なサッカーをする訳でもないし、しかし、お互いに勝負に徹した戦いの中で、それでもその堅守を打ち破って何度もチャンスを作り、どちらが勝利してもおかしくないような試合展開の中では、1つ1つのプレーに素晴らしい質がありました。

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やはり、守備がしっかりしていて、その上で、そのしっかりとした守備から、いかにして得点を奪うのか、そこの攻防に質があれば、スコアが「1-0」であっても面白いですよね。得点の多い少ないは面白さにあまり関係が無い。いくら得点数が多くても、その得点が攻守の質の高い攻防があった結果として生まれたものでなければ、あまり面白くは無い。この事は常に思ってきた事ではありますが、この試合を観て更にそれを強く実感しました。

そして、攻撃的ならば面白い、守備的ならば面白くない、という事も、やはりあまり無い。つまりは、勝負に強くこだわった中で、相手との力関係、相手の戦い方との関係、自軍の戦力状態の関係、その試合の環境や条件との関係、そういう事を全て考慮した結果として、攻撃的に戦うべきか守備的に戦うべきか、という事であり、そこにきちんとした質があるならば、どちらであっても面白いものだと思います。とにかく求められるべきは「質」という事ですね。

更には、組織的な質、という事も、やはり個の質に裏打ちされてこそである、という事も、この試合からは強く感じられたように思います。北中米カリブ海王者のモンテレイに対し、あそこまで個のレベルの差を見せつけたチェルシーの選手たち。しかし、そのチェルシーの選手たちに対し、コリンチャンスの選手たちは個の力で互角以上に戦えていました。ネームバリューでは劣っていても、やはり南米の選手たちは個の力が高いですね。

南アフリカW杯。日本代表が好成績を残せた要因は組織力の高さだと言われる事が多いと思いますが、やはり決してそれだけではなかった。長友はサイドにいる相手のエース級選手を個の力で封じ続けたし、中澤と闘莉王の空中戦の個の力は強豪国相手でも充分通用する強さを発揮し続けたし、その他の選手しても、それ以前までの日本代表と比べて、最も個の力の高さを見せたのが南アフリカW杯での日本代表だった。そしてそれは、なでしこジャパンにも同じ事が言えると思います。

スコア「1-0」で南米王者のコリンチャンスが勝利。この結果に関しては、「FIFAクラブワールドカップジャパン2012開幕」、というエントリーの中で、「もしかしたら前回と比べて(南米が)優勝できる可能性は高いのかなと思っています」、と書いたように、ざっくりとした予想の範囲内ではありましたので、それほど個人的には驚いてはいませんが、しかし、予想以上だったのは何かと言えば、それは両チームの質の高さでした。

1対1での球際の強さ、パスの正確性、トラップの正確性、ドリブルの強さと巧さと速さ、そして、守備から攻撃に切り替わった時の迫力、一人ひとりの選手の守備の強さと巧さ、GKの能力の高さ、そのクオリティの高さをこれだけ見せつけられると、まだまだ日本がそのレベルに達するのは近く無いなと感じてしまいました。この試合の中に日本人選手が入っていた場合の事を想像すると、かなり期待よりもまだ不安の方を強く感じてしまいました。

という事で、2012年のクラブW杯は、欧州王者のチェルシーをスコア「1-0」で敗った南米王者のコリンチャンスが優勝。クラブ世界一の栄冠に輝く。という結果で閉幕しました。ちなみに、第3位は北中米カリブ海王者のモンテレイ、第4位はアフリカ王者のアルアハリ、第5位は開催国枠で出場したサンフレッチェ広島、第6位はアジア王者の蔚山現代、第7位はオセアニア王者のオークランド・シティ、という最終結果となりました。

来年からの2年間はモロッコでの開催が決まっているCWC。つまりは、ACLで優勝しないと、Jリーグのクラブは来年からの2年間はCWCへ出場できない事になる。来季のACLへの出場権を獲得しているのは、現時点では、サンフレッチェ広島、ベガルタ仙台、浦和レッズ、という3つのクラブ。そして、そこに天皇杯を優勝したクラブを加えた4つのクラブが来季のACLを戦う事になる。とにかく、アジア王者にならなければ世界への挑戦権すら得られない訳ですから、来季こそはJのクラブにアジア王者となって欲しいと思います。




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【2012/12/17 12:55】 | Jリーグ2012 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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