岡崎の1つ1つのプレーについて細かく考察してみる。岡崎慎司は先発出場し後半22分までプレー。酒井高徳は先発フル出場もオウンゴール。 【 シュツットガルト vs グロイター・フルト 】
試合 :ブンデスリーガ 第32節
開催日:2013年5月4日
結果 :グロイター・フルト勝利
スコア:「0-2」
得点者:OG アゼミ

記事を読む前に、
サッカー人気blogランキング
にほんブログ村 サッカーブログ
サッカー FC2 Blog Ranking
上記3ヶ所への応援クリックを宜しくお願い致します。

【 シュツットガルト 】

FW:ハルニク 岡崎慎司
MF:トラオレ ボカ ゲントナー マキシム
DF:モリナロ ロペス リュディガー 酒井高徳
GK:ウルライヒ


岡崎は「4-4-2」の2トップの1枚としてのスタメン出場でした。ロングフィードに対してサイドへ走ったり、最前線でポストプレーをしたり、中盤まで下がってパスの配給役となったり、右サイドからショートパスの連携でPA内へ入ったり、クロスに対してゴール前へ飛び込んだり、もちろん、いつものように守備も献身的にやっていました。つまり、動き方としては悪くなかったのですが、しかし、どうしても連携の部分でタイミングや意図が合わない、パスやドリブルやシュートというプレーが効果的にならない、という状態で、シュツットガルトでの今季の岡崎はずっとそんな感じですね。

そこで、岡崎の1つ1つのプレーについて細かく考察してみたいと思うのですが、まずはロングボールをDFラインの裏やサイドへ走って受けるプレーについて。岡崎はそういうロングフィードに対して、フィフティフィフティのボールをマイボールにしてしまう力がある。そして、なぜそういう力があるのかと言えば、相手よりも先に身体を入れ、相手よりも先にボールに触る事ができるから、という事ですね。動き出しの速さと競り合いを嫌がらないプレースタイルによってそれを可能にしている。だから本来であれば、岡崎は、サイドではなくFWでも活躍できるし、1トップのCFとしても活躍できる能力を持っている。

しかし、岡崎がその能力を発揮するためには条件があって、それは、ロングボールが遠藤などが出すような柔らかい質のパスである事と、ロングボールを岡崎が走り出すタイミングに合わせて出してもらう事と、その2つですね。岡崎はそれほど足の速い選手ではないので、強めの速いロングボールだと追い付けない事が多いし、また、ボールコントロールに卓越しているようなテクニック系の選手でもないので、強めの速いロングボールだと追い付いてもコントロールできない事が多い。そして、同様の理由から、動き出しのタイミングが同じであったり半歩でも遅れてしまうと、つまり、ロングボールが出されてから走り出すようなタイミングだとマイボールにできない事が多い。

ハッキリ言って、シュツットガルトの選手たちは、岡崎のそういう部分をまだ理解していないところがあって、意図として岡崎にそういうプレーをさせる狙いは持っていたとしても、多くの場合でロングボールが強く速すぎるしタイミングが1テンポや半テンポ遅い。シュツットガルトは縦にイケイケのサッカーをやっていて、それがイビセヴィッチやトラオレやハルニクにピタリとハマれば高い攻撃力を発揮するが、しかし、その速さによってタイミングがブレ出すとダメになってしまう。そして、そういう時には、岡崎のような選手に合わせて、少し縦へのスピードを遅らせるというのか、1テンポや半テンポの緩急をそこに作れば、という事があり、そこがポイントになっていると思う。

次は岡崎の最前線でのポストプレー。岡崎はそこまで空中戦に弱い選手ではない、とは言っても、やはり174センチという身長で180センチを超えるDFを相手に空中戦で競り勝つのは難しい。従って、岡崎への楔のパスはグラウンダーでのパスであるべきなのだが、しかし、その時の岡崎のボールの受け方に少し問題を感じる。それはどういう事なのかと言えば、受ける時の動きが直線的でありすぎるのと、受けた時に必ずボールを1回足元に収めようとしてしまう事と、その2つ。直線的な動きだと、例え相手とボールの間に身体をしっかり入れていたとしても、相手が勢いをもってぶつかってくればバランスを崩してしまうし、また、相手の方が足のリーチが長い事が多いので、身体を入れていたとしても足を伸ばされてボールに触られてしまう。

従って、これは岡崎に限らず、フィジカルに劣っていたり足のリーチの長さに劣っている日本人選手には総じて言える事だと思うのだが、とにかくボールを受ける時にはダイアゴナル(斜め)の動きの中で受けた方が良い。もしくは、ボール受ける動きの前に、先に少し横へズレる動きでも良い。そうすれば相手の対応する動きに横や斜めの動きが含まれてくるので、それでぶつかってくる勢いを直線的な時よりも弱められるし、また、まともにぶつかられる事を避ける事もできるし、更には、その横や斜めの距離ぶんだけ足のリーチの長さを消せる、という事で、よりポストプレーができやすくなるのではないかと思う。日本人選手の身体能力的な特性である、アジリティの高さと短い距離でのスピードの速さ、つまりはそれを活かすべき、という事ですね。

そして、もう1つには、受けた時に必ずボールを1回足元に収めようとしてしまうと、その時間のぶんだけ相手に寄せられてしまい、フィジカルでの競り合いになればやはり不利な勝負になってしまうので、受けた瞬間から止まらずにドリブルし(動き)ながら「ため」を作るというポストプレーをする、という事ですね。そのドリブルは突破のためのドリブルではないので、スピードは少しゆっくりでも良く、しかし、スペースがあるぶんだけはなるべく大きく動き、とにかくきちんとボールをコントロールする事だけを考える。日本人選手の多くの「ため」を作るは、静止した状態でボールをキープし続ける、という発想になりがちなのですが、やはりそれでは難しいと思います。

次は中盤へ下がってのパス配給。岡崎は2列目の役割はこなせていない、という事を以前にも書きましたが、やはりその主な原因はパスに必要とされる総合的な能力が低い事。精度のあるパスを出せない、という事はもちろんなのですが、しかし、パス配給には、視野の広さ、相手を引き寄せてからパスを出せる技術力、という能力も必要とされていて、ハッキリ言ってそこは岡崎がトレーニングで高めるしかないと思います。パスを受ける前から周囲の状況を確認し、パスを受けてからどこにパスを出すのかというイメージをきちんと描いておく。それから、何人かの選手に寄せられてもそれをかわし(抜かなくてもズレて小さなパスコースを作るだけも良い)てパスを出すという技術力を身に付ける。やはりそういう能力を高めないとパス配給の能力は上がらないかなと思います。

次はクロスに対して飛び込む時のプレー。多くの世界屈指と言えるようなストライカーは、例えばファン・ペルシなどもそうですが、クロスに合わせる前に1つフェイクの動きを入れる事が多い。つまり、ニアへ行くフェイクを入れてから大きくファーへ動く、ファーへ行くフェイクを入れてから大きくニアへ動く、前に突っ込むと見せかけて止まったりバックステップする、そういう動きですね。それからもう1つには、例えばラウルなどがその典型ですが、クロスの速さやコースを先読み(予測)して、それはクロスを上げるところの局面の状態から瞬時に判断し読み取る事になりますが、そうする事で自身の動きを微調整してピンポイントでクロスと合うようにする、という事ですね。

しかし、まだ岡崎の場合には、ゴール前に飛び込む動きが直線的で単調(素直)なところがありますし、また、クロスが放たれてからそれに合わせようという動きをしているところがあるので、それだと、多くの場合で、速いクロスボールに対して間に合わなかったり、ニアやファーに走っても付いてこられてしまったり、また、それが頭であっても足であっても、シュートを打つ時に無理な体勢になってしまって、シュートが枠に飛ばなかったりヘロヘロシュートになってしまたり、という事になってしまう。ゴール前での冷静さ、それによってGKやDFにシュートをぶち当てない、という事もそうなのですが、その前には、シュツットガルトは日本代表でのように、後は決めるだけという質と優しさのあるパスを岡崎に出してくれるわけではないので、そういう後は決めるだけという状況を岡崎の力で作り出さなければならず、そのためには前述したような動きが必要だと思います。


このブログは皆様の応援で継続されています。
記事の内容が「興味深い、賛同できる」と思いましたら、

サッカー人気ブログランキング
にほんブログ村 サッカーブログ
サッカー FC2 Blog Ranking

上記3ヶ所への応援クリックを宜しくお願い致します。


関連記事
【2013/05/07 11:45】 | 海外日本人選手 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<長谷部誠は右SBとして先発フル出場。後半20分にダイビングヘッドで同点弾を決める。プレーにアグレッシブさが見られるようになってきた。【 ハンブルガーSV vs ヴォルフスブルク 】 | ホーム | バルセロナはメッシを活かすチームではなくメッシが活かすチームであること。ザックジャパンは香川を活かすチームではなく香川が活かすチームであること。>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://kodahima.blog71.fc2.com/tb.php/2511-a7ee38ec
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |