変化する選手のタイプ 伊東輝悦
選手の適性から適正ポジションを考えたりしているこのブログですが、その適性や選手のタイプが時間を経て変化する選手もいるわけです。そういう選手は意外と少なくないわけですが、伊東輝悦もそういう選手の1人になります。

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若い頃は「清水のマラドーナ」と言われるくらい攻撃的な要素を持った選手でした。アトランタ五輪代表時代、豊富な運動量とキレのあるドリブルでボランチから攻撃参加する姿はとても魅力的でした。アトランタ五輪のブラジル五輪代表戦で勝利の得点を決めた伊東輝悦の姿は多くのサッカーファンの脳裏に焼き付いていると思います。その後もトルシエジャパンなどにも選ばれ、そこでも攻撃的なボランチや右ウイングとして活躍しました。清水エスパルスでも長い間、攻撃的ボランチとしてチームを支えてきました。
しかし、長谷川健太監督になり、伊東輝悦は攻撃的なボランチから守備的なボランチへと変貌しました。最初は適性を欠くのでは? と心配しましたが、2006シーズンを見る限りでは全く問題はありませんでした。枝村匠馬という若い有能な攻撃的ボランチが出現したことで、伊東輝悦はチームに欠けていた守備的ボランチへと担う役割を変更したことになります。攻撃参加せず、DFラインの前のスペースを埋め、献身的に守備をしなければならない守備的ボランチというポジションは、地味ですが、ここが機能しているかどうかで、そのチームの守備力は大きく変わってきます。むしろ攻撃的ボランチよりも担うべき役割と責任、重要性は高いと言えます。若い頃は攻撃的な選手だった選手が、ベテランになり守備的な役割を担うようになることは少なからずあることですが、これは華麗なる転身とも言えなくありません。
このように選手のタイプは、本人の身体の状態、チームの状態によって変わっていけるものです。重要なのはその本人がどういうビジョンを持ってセルフプロデュースできるのか、という意識の問題にあるわけですね。ですから選手のタイプや適性というのは、選手生活の最初から最後まで変わらない、ということはないわけです。また、極端な話をしてしまえば、途中で変わる必要もある、とも言えます。特に身体能力の低下やキレを失った攻撃的な選手などは、その必要性に迫られることが多いのではないかと思います。そういう意味では、伊東輝悦は上手く転身できた選手だと言えます。

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【2007/01/31 10:15】 | 選手評価 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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