攻撃的ボランチの2つのタイプ、そして、加地亮の適性はボランチ、という話
多くの場合、攻撃的ボランチは縦に攻撃参加する場合が多いのですが、実はもう1つ異なる方法で攻撃参加するタイプの攻撃的ボランチも存在します。それは「サイドへ回り込んで攻撃参加するタイプ」の攻撃的ボランチの存在です。 

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現在主流となっているのは縦へ攻撃参加してパスやミドルシュートなどを狙う攻撃的ボランチですが、サイドへ攻撃参加するタイプの攻撃的ボランチにも魅力があります。その最も機能した姿を見たのが鹿島アントラーズ時代のジョルジ−ニョ。ジョルジ−ニョは本来右サイドバックの選手ですが、彼がボランチに入り、ビスマルクがボールキープしている間にボランチ位置の中央から大きく右サイドへ回り込んで攻撃参加するプレーはとても攻撃的な効果が高いものがありました。また、ユベントス時代のダービッツも同じように左サイドへ回り込んで得意のドリブルで突破するプレーを見せており、それがユベントスの攻撃に良いアクセントを加えていました。
サイドに起点を作ることが多くなった現在では、「4−3−3」や「4−5−1」のシステムを採用するチームが多く、必然的に中央でゴールを狙う選手が少なくなっているので、どうしても攻撃的ボランチには中央やPA内で勝負できるタイプの選手、日本人選手で言えば稲本や福西といったタイプの選手か、遠藤や中村憲剛のようなタイプの選手が起用されます。しかし、攻撃にバリエーションを増やすという意味では、サイドへ回ることのできる攻撃的ボランチというのも必要ではないかと思います。
例えば日本代表で考えた場合、加地亮などを攻撃的ボランチで起用するのも有りではないかと考えています。サイドの選手がそのままサイドをオーバーラップするというのは、考えてみれば単調で相手にその攻撃を読まれやすいとも言えます。しかし、基本的に中央に位置するボランチの選手がサイドへ攻撃参加することは、自然とダイアゴナルに動くことになり、相手にマークをつかませないという意味では、とても効果的な動きと言えるのではないでしょうか。加地は運動量が豊富でプレスディフェンスの尖兵としても活躍できるはずなので、加地のボランチ適性は高いのではないかと思っています。
バルセロナの攻撃は魅力的ですが、1つ欠けているものがあるとすれば、それはデコ、シャビ、イニエスタという選手たちがサイドへは攻撃参加しないということです。もしバルセロナにそれが加わったならば、攻撃に関しては完璧と言えるのではないでしょうか。ですから、デコを左サイドに入れたならば、右にはシャビやイニエスタのようなタイプの選手ではなく、運動量やスピード、そしてサイド攻撃に持味があるような選手を起用することで、さらに攻撃に威力が増すのではないかと思います。例えばザンブロッタなどを中盤の右で起用してみるのも面白いのではないかと考えています。
攻撃において、意外性やバリエーションというのは、創造性や自由(柔軟性)ということとは異なり、組織的に作り出せるものです。日本の場合はこのような手法を用いた方が攻撃の威力を高められるような気がします。「サイドへ攻撃参加するタイプのボランチ」「加地亮のボランチ起用」これが良いアクセントになるのではないかと思います。

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【2007/02/01 14:23】 | 選手評価 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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