軽率だったマリノスの戦い方。大迫がザックに猛アピール中。 【 鹿島アントラーズ vs 横浜・F・マリノス 】
試合 :J1リーグ 第22節
開催日:2013年8月24日
結果 :鹿島アントラーズ勝利
スコア:「2-1」
得点者:マルキーニョス 大迫勇也×2

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【 鹿島アントラーズ 】

FW 大迫勇也
MF 中村充孝 土居聖真 遠藤康
MF 柴崎岳 小笠原満男
DF 前野貴徳 山村和也 青木剛 西大伍
GK 曽ヶ端準

FW 大迫勇也
MF ジュニーニョ 本山雅志 柴崎岳
MF 小笠原満男 梅鉢貴秀
DF 前野貴徳 山村和也 青木剛 西大伍
GK 曽ヶ端準

【 横浜・F・マリノス 】

FW マルキーニョス
MF 齋藤学 中村俊輔 兵藤慎剛
MF 小椋祥平 中町公祐
DF ドゥトラ 中澤佑二 栗原勇蔵 小林祐三
GK 榎本哲也

FW 藤田祥史 ファビオ マルキーニョス
MF 中村俊輔 奈良輪雄太
MF 中町公祐
DF ドゥトラ 中澤佑二 栗原勇蔵 小林祐三
GK 榎本哲也


前半でマリノスは3つの決定的なピンチを作った。その内の2つは左サイドを突破されたもので、小林と中町のスーパークリアが無ければ確実に2失点していた。守備力の高いマリノスではあるが、サイド、特にドゥトラの左サイドは守備のウイークポイントとなっている。そして、もう1つのピンチはカウンターからで、CB2枚とボランチ1枚、その3枚を残して7枚が前に上がっている状態からボールを奪われ、小椋が前にボールを取りに行くが奪えず、栗原も前に出て守備をしようとしたが間に合わず、後方からのパスを受けた大迫と中澤が1対1となり、中澤はかわされてしまったがGK榎本のファインセーブで防ぐ、というシーンだった。

そして、後半24分の失点シーンもこのパターンとほぼ同じ。右SBの小林が高い位置へと上がり、栗原は右サイドへ出て前にパスを入れる。左SBのドゥトラも左サイドに開いている。つまり、最終ラインの中央には中澤が1枚という状況。また、この時に2ボランチの中町と小椋はバイタルエリアに位置していた本山をフリーにしていた。という事で、栗原からの縦パスを受けた兵藤がボールを収められず、そのこぼれ球が小笠原に渡ると、小笠原→本山→大迫、と中央で縦パスが繋がって、最後は大迫がファーストタッチで中澤をかわしてシュートを決めた。

更に2失点目もこのパターンとほぼ同じ。栗原がマルキーニョスに縦パスを入れたが跳ね返され、小椋と小笠原がヘディングで競り合ってボールは本山に渡り、その本山に対して栗原がアタックに行くが間に合わず、またしても本山からのパスを受けた大迫が中澤と1対1の状況に。ちなみに、この時に中町は前に上がっており、それによってまた本山がフリーとなっていた。つまり結局は、確かにマリノスの1点目はハイプレスからのショートカウンターではあったが、それに味をしめてマリノスは前がかりになり過ぎていたと言える。前半19分に先制点を奪ってからは少し引いたが、それでも攻撃の時には全体的に前に体重がかかり過ぎていたと言える。

前へ前へと守備をする意識が高いのは素晴らしい事だが、それも状況によりけりで、特にカウンターを受けた時には後ろの選手が無理にボールを奪いに行くのは危険だ。そこでかわされてしまった時点で決定的なピンチになる可能性が高い。そうするよりも、カウンターを受けた時には、少ない人数での守備となった時には、相手の攻撃を遅らせようとする守備、相手の攻撃をサイドへと追いやるような守備、そういう守備対応をして味方の多くが戻ってくるまでの時間を稼ぐ、という事をやらなければならない。中澤と栗原ならば1対1になっても大丈夫だろう、という考え方はしない方が良い。

また、後半になってからが特にそうだったが、疲労が蓄積してきてハイプレスが効かなくなったら、やはり守備の設定位置を下げるのがセオリーだ。前半は相手のボランチである小笠原と柴崎にもプレスがかかっていたが、後半に入ってからはそこにプレスがかからなくなっていた。ちなみに、その原因は、マリノスがリードしている状況なので引いたから、ではない。中盤の選手の運動量が下がったからだ。特に攻から守への切り替えが遅くなってた。もしマリノスが引いたのであれば、2失点したシーンのように、後ろに中澤が1枚となって大迫と1対1となる、というシーンが生まれるはずはない。疲労が蓄積してプレスが効かなくなっていたのに、あくまでもハイプレス&ハイラインの戦い方、攻撃の時に多くの人数をかける戦い方、それをやり続けようとしたのが原因だ。

もちろん、ハイプレス&ハイラインの戦い方、攻撃の時に多くの人数をかける戦い方、それが悪いという事では全くない。しかし、そこには状況や相手によっての判断が必要だ。先制点を奪ってから前半の終了までは少し引いたが、その時に作ったピンチの原因は左サイドでの守備力に問題があったからで、引いて守るようにしたからではない。それから、1点のビハインドとなったアントラーズは戦い方を変えてはいなかった。つまり、堅守カウンターの戦い方をまだ続けていて、相手がそうである状況で1点をリードしているマリノスが攻撃に人数を多くかけるような戦い方をする必要性は低いと言える。自ら相手にカウンターのチャンスを与えているようなものだ。

2点目を奪って早く楽になりたい。追加点を奪って早く試合を決定付けたい。その気持ちは理解できるが、重要な試合であればあるほど我慢強く戦う事が必要だ。実力的に互角か相手の方が上である試合ならば忍耐強く戦う事が必要だ。ホームの鹿島アントラーズは強い。マリノスは現在首位ではあるが圧倒的に強いとは言えない。確かに大迫の2つのゴールは素晴らしかった。確かに後半からジュニーニョと本山を入れたトニーニョ・セレーゾの交代采配も功を奏した。しかし、一方では、この試合のマリノスの戦い方は軽率だったとも言える。我慢強さや忍耐強さを欠いた戦い方だったとも言える。マリノスが優勝するためには、もっともっと我慢強く忍耐強く戦えるようになる必要があるだろう。

そして、鹿島アントラーズについては、大迫のパフォーマンスが高く得点力が高くなっている事がチームを救っていると言える。従って、大迫のパフォーマンスが現在の高さのまま継続され、1試合の失点を1失点までに抑える事ができるようになれば、この先には順調に勝点を積み重ねてACL圏内に食い込む事もできるのではないかと思う。若手を軸としながら、ベテラン選手をどう有効活用するのか、そこに浮沈の鍵があるのではないだろうか。ベテラン選手たちにかつてのような輝きは無いが、しかし、ピンポイントではクオリティの高いプレーを発揮してチームを良い結果へと導けるように感じる。そしてそれは、ザックジャパンでもそうなのではないだろうか、という事も最近は感じている。



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【2013/08/25 11:45】 | Jリーグ2013 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<長友佑都が「3-5-1-1」の中盤の左サイドで先発フル出場し先制点を決める。中盤の中へと絞った時の攻守におけるプレーの質を高める事ができれば理想的。 【 インテル vs ジェノア 】 | ホーム | 哲学の問題ではなくセオリーの問題だ。結果論ではなく確率論だ。様式美ではなく機能美を選択するべきだろう。>>
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