最新のFCバルセロナとレアル・マドリードを分析
過密日程と怪我人の多さに苦しむFCバルセロナ。そして、銀河系軍団の終焉を迎えたレアル・マドリード。FCバルセロナは首位、レアル・マドリードは3位と結果は残しているが、内容的には苦しい感じが否めない。今回はそんな悩めるスペインの2大ビッククラブの最新状況を分析してみたいと思います。

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レアル・マドリード

○ 「どうやって?」が無い

スター選手がチームを去り、組織的で連携力のあるサッカーを模索中のカペッロレアルだが、攻撃にも守備にも統一意識というものが感じられない。カンナバーロが加わりセンターバックの弱さというものは解消されたかのように思われるが、それが守備の強さというものには繋がっていない。「どうやって守るのか?」そして「どうやって攻めるのか?」そういうものが確立されていないと、見ていて魅力的なサッカーとはならない。レジェス、ラウル、イグアイン、ロビーニョ、ファンニステルローイ、という攻撃的なタレントをどう組み合わせればベストな攻撃ができるようになるのか、それをカペッロは手探りで探っているが、なかなか答えは見出せていない。だから3位という順位にも関わらず、サンチャゴベルナベウはいつもブーイングで溢れている。個々の選手はレアルという重責を担いながら精一杯頑張っているが、楽しいサッカーができないことに苦しんでいる感じだ。カペッロという監督はローマ時代を見ていても、どちらかと言えばシステムや戦術などより「ポジションごとの機能性や選手の組み合わせ」を重視してチームを強くする監督。それはレアルのようなクラブに合っていると言えなくもないが、バルセロナが組織でも個人でも美しいサッカーをしているだけに、その牙城を崩すのは困難なことのように感じられてしまう。「攻撃の起点をどこに置くのか?」「そしてそれはどの選手なのか?」「カウンターサッカーをするのかポゼッションサッカーをするのか?」「ディフェンスゾーンをどこに置くのか?」その全てがあやふやでバラバラになってしまっている。個人と組織、どちらがより重要ということはない。組織を機能させるのは個人力であり、個人力を活かすのは組織である。「どうやって攻めるのか?」そして「どうやって守るのか?」これをしっかりチームに浸透させておかないと、レアル・マドリードがジーコジャパンになってしまう。

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○ やはり補強できていないボランチ(ピボーテ)

上記に記したように、全体的な連携が不足しているレアル・マドリードだが、その中でも特に改善されていないのがボランチ(スペイン語ではピボ-テ)。ガゴ、ディアラ、グティ、などをボランチとして起用しているが、守備的な役割を高いレベルで担えている選手はいない。ロベルト・カルロスやシシ-ニョが怪我から戻ってきてもボランチを埋める選手はいない。エメルソンという選手がいるはずだが、今はベンチを温めている。現代サッカーにおいて守備的な役割をこなせるボランチの存在がいかに大きいか感じざるをえない。守備はもちろんのこと攻撃でもその存在が大きな意味を持っている。近年のレアル・マドリードというチームは反面教師として「守備的ボランチの重要性」というものを強く実感させてくれるクラブだ。

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FCバルセロナ

○ ストライカーの不在

エトーがやっと復帰したが、そのエト-が怪我で長期離脱し、ラーションがチームを去ったことで、ストライカーが不在となってしまったことが、バルセロナの攻撃を弱らせている。グジョンセンはポストプレイヤー、サビオラはドリブラー、センターフォワードにストライカーが消えてしまったことでライカールトは四苦八苦している。日本代表も威力のあるストライカーがいないことで長年苦しんでいるが、やはり攻撃の軸はFWであることを実感させられる。デコが中盤を作り、ロナウジーニョがチャンスを作っても、最後決める選手がいなければ攻撃は完結しない。そしてそれをどうにか解消しようとするあまり美しい攻撃が崩れてしまっているのがバルセロナの現状だ。特にロナウジーニョがそれを考え過ぎる為に足が止まってしまっており、センターフォワードを任されているサビオラも、右サイドに入るジュリもイニエスタも動きが緩慢になってしまっている。エト-が復帰したことでこの悪循環から抜け出すことができるだろうか? 期待したい。

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○ サイドバックにも迷い

世界クラブ選手権トヨタカップの時に、ゲスト解説をしていた明石家さんまさんが「ザンブロッタのおっちょこちょいが攻撃参加しなければ・・・」と言っていましたが、まさにそのザンブロッタという存在がライカールトに迷いをもたらしている。ザンブロッタが入る前の4枚DFラインはどちらかと言えば守備重視で、守備的MF1枚とDFライン4枚がラインコントロールを確実に守備をしていたが、ザンブロッタが入ったことでそれが少し崩れている。しかし、それはザンブロッタが勝手に(おっちょこちょいで?)攻撃参加してしまうのではなく、ライカールトが意図してやっていることでもある。ライカールトとしては、4バックをする時、どちらかのサイドバックが攻撃参加して、3バック的に守ることを目指しているような節がある。つまり、より攻撃的なサッカーを目指しているようなのである。そこでライカールトが迷っているのが、ザンブロッタを(攻撃的なサイドバックを)左右のどちらに置くかということ。これは本当に悩んでいるようで、試合毎にザンブロッタを右に左にと変えている。しかし、このライカールトの試み、サイドバックの1枚を攻撃的にしようという試みは、バルセロナの守備に不安定さこそもたらしているものの、攻撃的なプラスはもたらしていないように思う。過ぎたるは及ばざるが如し、蛇足、という言葉があるように、これ以上バルセロナが攻撃的なサッカーを目指すことはマイナスに作用するのではないかと思う。

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以上、スペインの2大クラブ、FCバルセロナとレアル・マドリードの近況を分析してみました。贅沢な悩みではあっても悩みはあるのです。求められるレベルの違いというのもあるのでしょう。しかし、レベルの差はあれ、Jリーグクラブでも日本代表でも「機能しない組織の原因は同じ」と言うことができます。きっと何かの参考になるのではないかと思います。

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【2007/02/06 23:56】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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