「4-3-1-2」と「4-3-2-1」の違い。「4-3-2-1」と「4-1-2-3」の違い。
イングランドのプレミアリーグやオランダのエールディビジは、イングランドのプレミアリーグは変化を模索するようにもなってきているが、それでもやはり伝統的なオーソドックスな戦術やシステムというのが主流で、そこまで戦術志向ではないと言える。ドイツのブンデスリーガは、多くのクラブが攻撃的である方に舵を切るようになっていて、また、テクニックの方に比重を傾けるようになっているが、やはり戦術志向が伝統的に一番強いのはイタリアのセリエで、とりあえず今回は「4-3-1-2」と「4-3-2-1」の違いと「4-3-2-1」と「4-1-2-3」の違いについて書いてみたいと思う。

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【 「4-3-1-2」と「4-3-2-1」の違い 】

最も判りやすい違いは守り方というかプレスのかけ方。前が「1-2」の場合は、相手が4バックだったら、2トップが相手のCBとSBにプレスをかけ、トップ下の選手は主に相手のボランチにプレスをかけ、要するに、トップ下の選手は基本的には相手のSBに対応しない。従って、前の3枚が3トップ的な横並びで相手のDFラインに対してプレスをかけた場合には、2トップがウイングの位置になってトップ下がCFの位置になる事が多い。

では、前が「2-1」の場合はどうかと言うと、相手が4バックだったら、基本的には、「2」の右にいる選手が相手の左SBにプレスをかけ、「2」の左にいる選手が相手の右SBにプレスをかけ、1トップが相手のCBにプレスをかける。但し、「2」の選手は相手のボランチもケアしなければならないので、そこが「4-1-2-3」や「4-3-2(ワイド)ー1」との違いでもある。むしろ、「4-3-2-1」の場合は「2」の選手があまり相手のSBへと行き過ぎない方が良いし、そうではないと「4-3-2-1」とは異なってくる。

という事で、それならスペツィア戦のACミランは「4-3-1-2」と「4-3-2-1」のどちらだったのか、という事に関して言えば、基本的には、本田が相手の左SBへプレスをかけ、ロビーニョが相手の右SBにプレスをかけ、という守り方というかプレスのかけ方をしていたから、やはりスペツィア戦のACミランは「4-3-2-1」。もちろん、流れの中で「4-3-1-2」的になる事もあるが、基本的にはどちらだったのかと言えば「4-3-2-1」だった、という事になる。

例えば、岡崎、本田、香川、という3人が前の3枚だった場合、その3人だからと言って必ずしも「4-3-2-1」であるとは限らない。例えばもし、岡崎が相手の左CBと左SBにプレスをかけ、香川が相手の右CBと右SBにプレスをかけ、本田が相手のボランチにプレスをかけ、という守り方というかプレスのかけ方を基本としてやっていた場合には、それは岡崎と香川が2トップで本田がトップ下という「4-3-1-2」であると言える。つまり、どういう選手を起用しているかで「1-2」か「2-1」かが決まるわけではない、という事。

判りにくいのは、変則的な形をやっていた場合で、例えば、パッツィーニが中央最前線、ロビーニョが左、本田が中央トップ下、という感じで、右には基本的には誰もいない、というような形をやっていた場合だが、しかしこの場合は変則的な「1-2」であると表現しても変則的な「2-1」であると表現しても、どちらでも構わない。これは、左肩上がり(下がり)もしくは右肩上がり(下がり)のシステムを変則的な3バックと表現しても変則的な4バックと表現しても構わないのと同じ。


【 「4-3-2-1」と「4-1-2-3」の違い 】

すごく単純な話をすれば、ウイングがいるのかいないのか、という事になるのだが、要するに、左右のサイドの高い位置に固定的に選手がいれば「4-1-2-3」という事になって、ウイングの選手は基本的には相手のボランチには対応しない。従って、3トップの場合は相手のボランチには中央の選手が対応しなければならないから「4-1-2-3」や「4-2-1-3」という形になる。もしウイングかなと思われた選手が相手のボランチに対応するような守り方をしていたらそれは「4-3-2-1」であると言える。

そして、実は、ACミランもそうだと言えると思うが、イタリア代表でもそうなのだが、守備的な戦い方ではなく、もっと攻撃的な戦い方を、という事で、「4-3-2-1」を「4-1-2-3」にしよう、という流れがイタリアのサッカー界では数年前からあって、ところがやはりイタリアの選手は「4-3-2-1」という形の方に馴染んでいる選手が多いから、特に前の3と後ろの7の関係が、「4-3-2-1」の感覚で「4-1-2-3」をやっているので、なかなか上手く行かない、という状態に陥っているところがある。

で、そこを解決するために、中盤の枚数を増やした3バックにして、つまり、「3-4-2-1」や「3-5(3ボランチ)ー1-1」(これは「3-4-3」の変則と言える)でやったりもしているのだが、それでもやはり5バック気味になる事が多くなって攻撃的には戦えなかったり(但しこちらの場合はある程度の結果を出せている)、逆に強引に攻撃的な戦い方をして守備がザルになってしまう事が多くなったり、という状態になっている。イタリアのサッカーは今、そのジレンマと戦っていると言っても構わないと思う。

という事で、実は、やはりイタリア人のザッケローニが監督である日本代表もそのジレンマの中に巻き込まれていて、前述したような事はそのまま現在の日本代表にも当て嵌る事が分かると思う。但し、日本代表の場合には、日本の選手は特に守備的な戦い方や「4-3-2-1」というシステムに馴染んでいるわけではないから、それとザックは「4-2-3-1」(あるいは「4-2-1-3」もしくは「4-4-1-1」)をベースとしてやっているから、そこは一致しないので上手く行っているところがある。

これからは、長友だけではなく本田もセリエAでプレイするようになって、イングランドのプレミアやドイツのブンデスだけではなく、イタリアのセリエAのサッカーを目にする日本人も増えると思うが、イタリア(セリエ)のサッカーには2つの大きな特徴があって、それは、戦術(システム)的志向が強い、縦に速い、という事になるが、やはりそこを理解できないとセリエのサッカーは楽しめないかなと思う。特に戦術(システム)に関しては正しく理解していないと本田や長友を正しく評価できなくなるかなと思う。




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【2014/01/19 11:45】 | システム・戦術論 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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