スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
モイズ解任によるカタルシスとメランコリック。
マンチェスター・ユナイテッドは来季のCL出場の望みが完全になくなった4月22日にデービッド・モイズ監督の解任を発表した。今季の残り試合はライアン・ギグスが暫定監督として指揮を執るらしい。今季から名将アレックス・ファーガソン監督の後任として、6年という長期契約を結んでマンチェスター・ユナイテッドを指揮してきたデービッド・モイズだが、結局は1シーズンを全うできずに去る事となった。プレミアリーグでは現時点で7位、キャピタル・ワン・カップは準決勝で敗退、FAカップは3回戦で敗退、CLはベスト8で敗退、そして、いくつかの不名誉もしくは面白い記録と結果を残し、デービッド・モイズはマンチェスター・ユナイテッドを離れる。

記事を読む前に、
サッカー人気blogランキング
にほんブログ村 サッカーブログ
サッカー FC2 Blog Ranking
上記3ヶ所への応援クリックを宜しくお願い致します。

■ モイズ最大の敗因は信頼を失った事。

あれだけの輝かしい栄光に満ちた監督から引き継いだのであるから、ある程度の困難が訪れる事は想定内だったと思うが、残念ながらモイズにはその困難さを乗り越えるだけの能力が無かった。世代交代に失敗していた、あるいは、世代交代の道半ばであった、というファーガソンからの負の遺産が困難な事の一つであり、それについては同情の余地がある。しかし、モイズを擁護できる要素があったとすればその事ぐらいで、やはり結果よりもチーム作りや選手起用や采配という部分に納得できない要素が多く有りすぎた。そして、その事によって、結果よりも選手たちやサポーターも含めた関係者たちから信頼を失ってしまった事が、モイズの最大の敗因だったと思う。


■ 目に見える結果だけを重視してしまった選手起用。

選手起用のプライオリティが間違っている事を何度も指摘してきた。その時点でのベストな11人を選んでも良い結果が得られない試合もある。得点やアシストという数字はその選手の真の価値や重要性を必ずしも示してはいない。むしろ目に見える結果だけを重視すると個はセルフィッシュなプレイをしがちになる。むしろ目に見える結果だけを重視すると個は結果が出せない焦燥感によってプレイの質を落とす場合もある。目に見える数字は出せなくても良いプレイはできたという手応えを感じている選手は、監督がそこを評価してくれていないと感じれば大きな不満と失望を抱く。目に見える結果だけを重視した選手起用で常勝チームが作れるならば監督の仕事というのは簡単。それどころかそうであるならば監督という存在自体が不必要になると言える。


■ どのように守りどのように攻めるのかに綿密さが無かった。

決定力が無かった。運が無かった。経験不足だった。確かにそういう要素が強かった試合もあったと思う。守備に関してはファーガソンからの負の遺産という困難さもあった。しかし、そこにモイズという監督による効果的で組織的な攻守の構築力や修正力が欠け続けてきた事も事実で、攻守どちらにおいても個のパフォーマンスだけに依存してきた感は否めない。もちろん、個を活かすための組織である、組織作り(チーム作り)の基礎は個の能力からである、という部分では間違っていなかったが、やはりそれを成熟させ完成させ常に威力のあるものにするためには綿密なコンセンサスとプランニングが必要で、残念ながら最初から最後までモイズにはそれが無かったと言える。


■ 古典的なイングランドサッカーの是非を提示したモイズ。

モイズの古巣であるエヴァートンとの試合での敗戦が引導だった。香川とマタを同時起用して60%を越えるポゼッション率だったマンチェスター・ユナイテッドは負けた。しかしこの試合は古典的なイングランドサッカーがトレンドたるサッカーに勝利した試合ではない。古典的なイングランドサッカーは不滅だが、その優位性は下がり限定的になっている。ある意味ではモイズがそれを明確に示してきたと言っても構わないと思う。スピードとパワーだけのフットボールでは、サイド攻撃至上主義のフットボールでは、もはや欧州や世界の頂点には立てない。ファーガソンも模索したトレンドたるサッカーへの挑戦は、モイズにはより困難なものだったが、マンチェスター・ユナイテッドが古豪にならないためにはモイズの失敗を繰り返さない事が必要だと思う。


■ モイズ解任によるカタルシスとメランコリック。

モイズが解任となった事でカタルシスは起こると思う。マンチェスター・ユナイテッドと香川を取り巻く環境が正常化されるかもしれない。しかし、マイナスがゼロ地点に戻っただけで、まだプラスになったわけではない。次の監督の選択を間違えればというメランコリックは消えない。特に香川についてはそのメランコリックは消えない。モイズが解任となった事で起こるカタルシスで来季のマンチェスター・ユナイテッドと香川に希望を持ち過ぎるのは危険だと思う。今は遊び疲れて気だるくなった夏の夕暮れを味わっている。心地よさと同時に不安もまた感じられている。W杯というインパクトのある大会を挟める事は幸いだが、ベクトルはまだ定まっていない。




このブログは皆様の応援で継続されています。
記事の内容が「興味深い、賛同できる」と思いましたら、

サッカー人気ブログランキング
にほんブログ村 サッカーブログ
サッカー FC2 Blog Ranking

上記3ヶ所への応援クリックを宜しくお願い致します。


注意:このブログのエントリー内容を盗用し、少しだけ言葉や内容を変えて自分のブログを書く、という行為はやめてください。また、そういうブログのエントリーを支持したり転載したりする行為も同罪です。


【2014/04/23 11:45】 | 海外日本人選手 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
<<デービッド・モイズ監督の下での香川真司はどうだったのか? | ホーム | ちょっと気になった事があったのでエヴァートン戦のマンチェスター・ユナイテッドと香川真司についてもう一度。>>
コメント
No title
香川の軌跡を眺めてきましたが、批評している側よりも本人は本当に苦労が絶えなかっただろうと思う。

イングランドという香川には不遇な面で全く異なる環境、モイズという監督、マタを始めとするチームメイトとの共存、 前回ニューカッスル戦やバイエルン戦などでは不遇・課題を乗り越えて、また輝き始めたかのように見えた矢先。

しかし本当にサッカー選手というのは、サラリーマンのような我慢と苦渋に満ちた世界だなと、同情したくなってしまう。

しかし、それで腐ってしまう人間・スポーツ選手は結局それまでだということ。香川が本物であれば、ここからでもさらに、どんな監督・どんなチームに行くことになっても輝きを見せてくれるであろうと信じます。
【2014/04/24 02:04】 URL | T #-[ 編集] | page top↑
No title
> あれだけの輝かしい栄光に満ちた監督から引き継いだのであるから、ある程度の困難が訪れる事は想定内だった

もう少し具体的に考えるべきではないでしょうか。
「ある程度の困難」とはなんでしょう。
名将との比較にシーズンにわたって苦しむことなどでしょうか? 成功しなければならないという強迫観念に苦しむことでしょうか? あるいは、長年にわたる「名将」による「名将」のためのチームを、その「名将」の地位に代替された新監督が、チームをあらたに機能させねばならない困難さ、でしょうか。

とりあえず「困難」は多種多様にある。ジャーナリズムやファンからの圧力。これは一般化できる。有力なクラブの新監督であればみなそれにさらされる。ファーガソンの成功との比較は類例がない? たしかにそうだ。にしても質的には同じ「困難」さだと思う。

ただひとつ一般化できない「困難」さが、このチームにはあったと思う。先にも上げましたが、ファーガソンが長年にわたって持続的に組織し管理し方向付けてきたチームである、ということ。ファーガソンによるチームであり、ファーガソンの「ための」チームである、ということ。これは一般化しえない特有の事情だった可能性があると思う。
選手交代の妙のなさ、勝者のメンタリティの減衰、ホームでの弱さ、そんなものを一々あげてもしょうがない。新監督がしなければならなかったのは「ファーガソンはもういない」ということをチームに知らしめることだった。それが新監督にはできなかった。ぼくはこの困難さはだれが新監督になっても克服できない可能性があった、と考える。チームのアクチュアルなメリットを継承しようとすれば失敗し、あらたなオートマティズムを構築しようとしても齟齬をきたす。結局、チームを掌握しきれない状態でシーズンが過ぎていく。

マンユナイテッドの陥った苦境に対し、他国リーグを含めたプロコーチらの発するコメントは同情的なものが多かったように思う。これはマナーとしてそうしてるのでなく本音だと思われる。彼らはチームが機能しない状態に陥ること、コーチが掌握できない状態にまで崩れうることを経験的に知ってるのだと思う。
【2014/04/23 16:25】 URL | cretin #E9O.r7EA[ 編集] | page top↑
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://kodahima.blog71.fc2.com/tb.php/2813-0569f337
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。