ブラジルW杯総括。輝いた個の力。悲しみのブラジル。それぞれの国について。
【 ベストイレブン。 】

FW ミュラー
MF ネイマール ハメス・ロドリゲス メッシ ロッベン
MF マスチェラーノ
DF ロホ ガライ チアゴ・シウバ ラーム
GK ノイアー

個人的に思う、ブラジルW杯でのベストイレブンは、上記の11人。攻撃的なポジションの選手では、ハメス・ロドリゲス、ミュラー、ロッベン、メッシ、という4人はやはり選出したい。ネイマールに関しては、怪我によって最後はプレイできなかったが、それまでのパフォーマンスは素晴らしかったと思う。そして、ボランチは、マスチェラーノのパフォーマンスが突出していた。右SBはラームで、左SBは迷ったが、アルゼンチンのロホを選ぶ事にする。CBは、今大会は良い選手が多かったのだが、アルゼンチンのガライ、ブラジルのチアゴ・シウバ、という2人を選出。GKに関しては、やはり今大会は活躍した選手が多かったのだが、その中でもノイアーは別格だったと思う。

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FW アレクシス・サンチェス
MF ディ・マリア クロース ブライアン・ルイス カイト
MF シュバインシュタイガー ポグバ
DF フンメルス コンパニ ヴァラン
GK オチョア

ちなみに、更に11人を選ぶとしたら、上記の11人。チリの攻撃を牽引したアレクシス・サンチェス。33歳ながら豊富な運動量とポリバレント性の高さでオランダを支え続けたカイト。コスタリカの躍進の原動力となったブライアン・ルイス。ドイツとフランスの中盤を攻守において活性化させたクロースとポグバ。ケディラとポグバは迷ったが、ドイツばかりでもあれなので・・・。そして、マスチェラーノの次にボランチとして良いパフォーマンスだったシュバインシュタイガー。更には、怪我をしてしまったが、それまでのアルゼンチンを攻守において牽引していたディ・マリア。

CBは、3バックにして、ドイツのフンメルス、ベルギーのコンパニ、フランスのヴァラン、という3人。アルゼンチンのデミチェリス、オランダのデ・フライとフラール、チリのメデル、ウルグアイのゴディン、メキシコのマルケス、という選手たちも良かった。GKに関しても、ドイツのノイアーとメキシコのオチョアだけではなく、アルゼンチンのロメロ、ベルギーのクルトワ、アメリカのハワード、コスタリカのナバス、など、とても良いパフォーマンスを見せた選手が多かったと思う。そういう意味でも、個の力の輝きが目立った大会だった、と言えるのではないだろうか。


【 ブラジル。スペイン。イタリア。イングランド。 】

ドイツにスコア「1-7」で敗れたブラジル。オランダにスコア「1-5」で敗れたスペイン。やはりこの2試合は衝撃的だった。ブラジルは、3位決定戦でもオランダにスコア「0-3」で敗れて、ホームの大会で4位。ブラジル人にとっては、悲しみのブラジル大会となってしまった。ブラジルが強い時は守備が強い時。コンフェデレーションズカップでは、今回のブラジルはそういうチームになっているという印象だったが、思ったような試合展開にならないとパニックになってしまう、という傾向が以前からあったとは言え、ホーム開催のプレッシャーに潰されてしまった感じがした。

そして、前回大会である南アフリカW杯の優勝国であり、2012年のEUROの優勝国でもあるスペインが、まさかのグループステージでの敗退。疲労の蓄積、数人の選手の全盛期からの衰え、スペイン対策の進化、拘りすぎたポゼッションサッカー、フィットしなかったジエゴ・コスタ、不調だったカシージャス、など、原因は複合的だったと思うが、サッカーの難しさと怖さを強く感じさせたスペインのグループステージ敗退だった。但し、オランダとチリが良かった、という事も結果に大きかったと思うので、原因をしっかりと受け止めて改善すれば、低迷とまではならないような気がする。

2012年のEUROでは準優勝したイタリアだが、カテナチオからの脱却、ドイツと同じようなパスサッカーとハイプレスの導入、という事について、あまり上手く進んでいない印象がある。結局は、それを実現するための人材が不足している、育っていない、という事だと思う。そして、イングランドについては、ウルグアイとイタリアが同組となり、コスタリカが予想外の強さを見せたので、組み合わせに恵まれなかった、と言えなくもないが、古典的なイングランドサッカーをやるだけでは厳しいとか、代表へのモチベーションがあまり高くないとか、根本的な問題を抱えていると思う。


【 コスタリカ。アルジェリア。アメリカ。チリ。メキシコ。ベルギー。 】

豊富な運動量。全員守備。アグレッシブな戦い方。堅守。コスタリカとアルジェリアとベルギーは躍進し、アメリカとチリとメキシコは安定した強さと成績を残した。しかし、それぞれが、ドイツ、オランダ、ブラジル、という強豪国を相手に善戦したとは言え、やはり力の差は大きくあったように感じた。結局、こういう国が壁を破って更に強くなるためには、ベスト4に進出した国のような個の力を揃えなければならないと思うし、それでベスト8やベスト4へと多く進出して、そこでの経験を多く積まなければならないのだと思う。つまり、ステージアップして戦い続ける、という事が必要なのだと思う。


【 フランス。コロンビア。ナイジェリア。ギリシャ。スイス。ウルグアイ。 】

ウルグアイは、フォルランの全盛期が過ぎ、スアレスが噛み付きでW杯から去り、それが大きな痛手となってしまったと思う。しかし、世代交代をきちんとすれば、強さは保ち続けられるのではないだろうか。今大会はコロンビアの良さが目立った。ファルカオは不在だったが、ファルカオやハメス・ロドリゲスのような卓越した個が再び出てくるようになり、各ポジションに一定水準以上の能力を持つ選手を揃え、かつてのような特殊なサッカーをやめて普通のサッカーをするようになった事が、コロンビアを表舞台へと戻させたと思う。次のW杯でも期待できる筆頭国であると感じた。

フランスは、低迷期から脱出できた、と言えるような気がする。但し、リベリという選手は存在しているが(今大会は不在だった)、プラティニやジダンのようなスペシャルな選手の輩出というのが、やはりベスト4以上に進出する鍵になると思う。ナイジェリアは、決定力のあるアタッカーが欲しいところで、そういう選手がいればもっと躍進できると思う。スイスについては、攻守に良い選手が揃っている、という印象だったが、もう1つ2つ、大きく躍進するためには何かが足りていないような印象だった。そして、ギリシャに関しては、その手堅さとタフさは賞賛に値すると毎回思う。


【 辛酸を嘗めたアジア勢。 】

日本。韓国。オーストラリア。イラン。アジア勢はどの国もグループステージを突破できなかった。但し、相対的にアジアの国の力が落ちた、という事よりも、アジアの国に対して、無警戒であったり、なめて戦ってきたり、そういう事を他の地域の国がしなくなった、という事もあるような気がする。コートジボワールはきちんと日本対策をしてきたし、退場者が出て、そうしなければならなかった、という事もあるが、ギリシャは日本に対しても、引き分けでも良しとするような戦い方をしてきたし、コロンビアも後半からは主力選手を2人出して、結局はしっかりと勝ちにきた。

当然、そうなってくれば、少しぐらい強くなっていたとしても、以前よりも苦しい戦いになってしまうし、戦い方を間違えればやられてしまう確率は上がるし、こちらも対策をしっかりと実行できなければ勝てる確率は下がってしまう。相手が、無警戒であったり、なめて戦ってきたり、という時には、相手が云々よりも自分たちの力を発揮できるかどうか、という事になるが、そうではなくなったならば、きちんと駆け引きをして戦わなければならなくなるし、そのためには戦い方に幅や柔軟性を持っていなければならないし、まずは守備力を高くしておかないと厳しくなると言える。


【 また次のW杯へ向けての4年間がスタートする。 】

終わりは始まりでもある。とにかく大切のは同じ失敗を繰り返さない事。誤りは勇気をもって正して前へと進む事。グループステージを突破できるかできないか、とても厳しいグループに入ってしまった場合は別だが、そうではない場合には、いつまでも、グループステージを突破できる可能性は3番目か4番目、と予想されるところで立ち止まってはいられない。なるべく早くステージアップを果たし、なるべく多くベスト16やベスト8での戦いを経験しないと、停滞期ならばまだしも低迷期に入ってしまいかねない。ベスト4や優勝などがどんどん遠ざかってしまう。まずは結果を出さないと強い相手と戦えない。ステージアップしないと多くの価値や質の高い経験は得られない。




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【2014/07/15 12:15】 | ブラジルW杯 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
<<ドイツから学ぶべきは短所を補う事の重要性。 | ホーム | 夢を見るのではなく、できる事を最大限にやったアルゼンチン。育成強化を成功させ、黄金期を復活させたドイツ。>>
コメント
育成に力を入れているドイツが優勝したことにより、

Wカップというものが選手や監督などの人材の発表会という

印象が大変強くなりました。

各国の統括をして頂いてありがとうございます。

元々その予定でしたか?大変面白かったです。

日本も選手だけに限らず、

監督の育成にも力を入れていく必要性を感じています。

速攻性を望むなら外様でもいいんでしょうが、

将来的には国内リーグから排出してほしいです。

人材を枯渇させずに発掘・育成・発展し続ける事が

列強国に繋がると書かれてましたね!

ドイツが一番バランスが取れており、

その努力をしたかもしれませんね!

その他の国は選手層が薄い・やや薄いもしくは

監督が生かし切れていなかったとも言えるかもしれません。

ザッケローニは次回に繋がるサッカーをしたと思います。

日本の長所・短所が全て曝け出していたのでは?

このコラムにも書かれていた通り、

アジアに対して油断がなくなってきたので、

これから更に発展し続ける事が重要。

各々の国で今回の結果を受け止め、

次回どこが進化又は退化していくのかが今から楽しみです。

ノイアーはGKの概念を変える存在になったと思います!

トッティやメッシのゼロトップみたいに!
【2014/07/16 23:16】 URL | カンナ #-[ 編集] | page top↑
No title
W杯の一か月が過ぎ去ってしまい、なんとも寂しい気持でいっぱいです。守備が非常にもろい日本代表を見続けていたせいか、W杯で素晴らしい守備組織の国々、個人個人の守備の強さにただただ感嘆の思いでした。特にマスチェラーノが統率するアルゼンチンの守備陣の素晴らしさに、胸が熱くなりました。日本の敗退が決まり、日本では選手や監督への批判がありましたが(もちろんそれぞれに問題点があったとは思いますが)、一番の問題は日本サッカー協会にあるのではないでしょうか。日本はプロ化してまだ20年、強豪と言われる国々も何度も失敗を繰り返し成長してきたわけで、日本は2006, 2014と失敗した!と咎める気持ちにはなりません。がしかし、体格的に劣り、経験の浅い日本が、中堅国の仲間入りをしたり、強豪国に近づくためには、失敗からしっかり学び他の国々よりも頭脳的に賢くやっていくしかありません。日本サッカー協会は、まだ経験が浅くアマチュア的人材の組織なのかもしれませんが、長期的なビジョンのもと行動するのは監督でも選手でもないのですから、少しでも賢く正しい選択の出来る組織になって欲しいと思います。ドイツは、体格、資金、頭脳など全てに恵まれている上、ドイツサッカー界全体で改革に取り組んできた話を聞くと、なんとも凄い国だなぁと匙を投げたくなりますが。。。少し前に、監督は焦って決めるべきではないとおっしゃっていましたが、どのタイミングで、どのような監督が必要だとお考えですか?この4年間の総括・検証もせず、次の監督を選ぶのは間違いだと思いますが、なかなか良い監督は日本に来たがらない、W杯後には良い監督は残っていない状況で、原さんがW杯前から動くというのはしかたないのかなぁと思ったり。。。Jリーグを知っている監督や日本人監督にすべき!W杯経験者の方が良い!ザックのピークは2年前だから、2年で監督変えるべき!とかいろいろ聞きますが、どう思われますか?
【2014/07/16 14:15】 URL | Nana #-[ 編集] | page top↑
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