ドイツから学ぶべきは短所を補う事の重要性。
例えば、多くの人がドイツを褒めてるけど、ドイツの守備というのはGKノイアーの存在がとても大きくて、あの守備方法を他の国が真似しても、ノイアーのようなプレイができる、飛び抜けた能力を持つGKが存在しなければ、逆にザル守備化してしまう可能性の方が高い。つまり、アルゼンチンの攻撃は戦術メッシだったが、ドイツの守備は戦術ノイアーだった、という事であり、結局は、飛び抜けた個の力を持つ選手を有しているチームが、ロッベンが存在していたオランダ然り、ネイマールが存在していたブラジル然り、ベスト4以上に勝ち残った、という事は、やはり偶然ではない。

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それから、ドイツが現在の強さに辿り着いた経緯を考えてみた場合、まずやった事は、全体のテクニック(オンザボールでの技術)を向上させる、という事だったが、なぜかと言えば、それがドイツに不足していた一番の要素だったから。ゾーンディフェンス、ブロックを作る守備、ハイプレス、など、守備戦術が進化して、どんどんスペースと時間が限られていくなかで、テクニック(オンザボールでの技術)が不足していると勝てなくなってしまった。そして、ここが重要なのだが、このドイツの強化策というのは、ドイツ人選手の長所を伸ばしたのではなく、短所を補った、という事。

実際のところ、そういう強化策がスタートしてから2014年になるまでの間には、ドイツの選手は軟弱になった、もっと昔のように徹底的にフィジカルを鍛えるべきだ、という論調が出ていた時もあって、要するにそれは、らしさを追求するべきだ、短所を補うよりも長所を伸ばすべきだ、という考え方であるのだが、結果的に言えばそういう考え方は間違っていた事になる。もちろん、100%間違っていた、という事ではなくて、DF(特にCB)などは、かつてと比べて強度が落ちていて、もう少しDF(特にCB)などは強度を上げないと、ノイアーがいなくなった時に厳しくなると思う。

但し、長所を伸ばすのではなく、短所を補う強化策が、ドイツを復権させたのは間違い無く、ではこれを日本に置き換えた場合にはどうなるのかと言えば、全盛期を過ぎたドログバにフィジカルでやられているようでは勝てないし、ギリシャのようなチームを相手にした時にはドリブルでの突破力やミドルシュートの威力を持っていないと勝てないし、いくら強かったからとは言ってもコロンビアに大量失点してしまうような守備力では勝てないし、要するに、そういう短所を補う強化策をやるべきである、という事になると思う。単純に言えば、ドイツと真逆の強化策を、という事になる。

もちろん、勘違いしないで欲しいのは、これは、長所を捨てろ、長所を伸ばすな、という事を言っているのではない。要するに、重要なのは、長所は残しつつ、いかに短所を補うのか、という事であり、長所を伸ばす事だけに偏ってはいけない、という事。香川がドイツに渡った時に活躍できた要因は、それまでよりもフィジカルを上げ、苦手だったヘディングなどを克服したから。岡崎が最近になってパフォーマンスを上げたのは、テクニック(オンザボールでの技術)を向上させたから。長友がインテルまで到達したのは、攻撃力ではなく、課題だった守備力を向上させる事ができたから。

本田がこれまで以上にパフォーマンスを上げるには、クイックネスを上げる必要がある。走力というスピードではなく、シュートやパスやドリブルやフェイントをする時のモーションスピード、動き出す時の最初の動作の速さ(初速、反応速度)。メッシも最初から今のようなフィジカルの強さを持っていたわけではない。メッシのフィジカルは後から鍛えられたもの。C・ロナウドも、最初はフィジカルが弱いと言われていたし、ヘディングが下手な選手だったが、今は全く違う。クローゼは昔はヘディングしかなかったが今は違う。2010年ぐらいまでのラームは守備力に難があった。

シュバインシュタイガーは元々は2列目の選手だったが今はアンカーを高いレベルでこなしている。ノイアーの守備範囲が飛躍的に広くなったのはバイエルン・ミュンヘンでプレイするようになってから。グアルディオラがバイエルン・ミュンヘンの監督になってから。つまり、個にしても組織にしても、長所だけを伸ばす、という事だけでは限界が訪れてしまい、短所を補わないと、レベルの高いステージでは活躍できないない、という事。そして、更には、飛び抜けた個の存在無くして、世界の上位に入る事は、とても困難である、という事。結局、それがセオリーである、と強く思う。




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【2014/07/17 11:45】 | ブラジルW杯 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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コメント
今日も面白かったです、ありがとうございます。

セオリーってのは将棋でいう棋譜や詰将棋みたいなものですかね?ちょっと違うかもしれませんが( ̄◇ ̄;)

各シュチュエーションによっての基本的な守り方や攻め方(=相手の嫌がる動き)を知っているいないは全然違いますよねぇ(゚o゚;;

そういう意味ではメッシは凄い!特に動かず個人であれだけの決定機を作るんですから!

しかし、あのアイデアについていけたのはディマリアだけだったのが惜しかった気がします。

守備ではマスチェラーノやノイアーもえーっ!Σ(・□・;)っていう動きをしてましたね。

セオリーを極めたらスペシャルになるって事はこういう意味なんですかね?

昔でいうインザーギとかシャビ、イニエスタらインテリジェンスが高いと呼ばれる選手はある種のセオリーを極めているのでしょう!

今回のWカップではチームとしての各ポジションとしてのセオリーのレベルが最も高いドイツが優勝したってことでしょうね!

前回のスペインも前々回のイタリアもそう思います(=゚ω゚)ノ

日本にはファンハールみたいなセオリーを極めた監督が排出されるんでしょうか?選手なら数年後、数十年後には出てきそうですが…。

封建的な土壌では先ずモウリーニョ(選手経験が無い)は生まれないでしょうねΣ(・□・;)

モウリーニョぐらいのキャラクターなら日本サッカーにセオリーを植え付け、代表だけでなく日本サッカー会の短所を無くしてくれそうですが…( ̄◇ ̄;)日本の諸葛亮孔明はまだまだ先の気がします!

マガトなら鬼特訓でフィジカルアップさせてくれそう!もしかしたら推したらなってくれるかも(゚o゚;;

話はかわりますが、アメリカはSNSで代表をアピールし国民を巻き込んで盛り上げていたとか…。今回下馬評以上の成果の一因だと思います。

ドイツはケルン体育大学と対戦相手を分析したとか…。

サッカーだけでなく色々な分野を巻き込んで、代表更に日本サッカー全体のレベルアップをしていけたら未来は明るいでしょうね(^∇^)

【2014/07/18 02:08】 URL | カンナ #-[ 編集] | page top↑
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