過去を語る事は未来を語る事。日本のサッカー界に必要な事は?
アギーレジャパンの発足が間近に迫ってきた。Jリーグはシーズンの真っ最中で、欧州各国のリーグもそろそろスタートする。しかし、どこか今の日本のサッカー界というのは、薄い曇り空の状態にあると言うのか、なんとなく先へと進もうとはしているが、その具体性というのが視界不良で、走る方向性を見失ってしまっているようにも感じられる。もしかしたらそれは、ハビエル・アギーレが示してくれるかもしれないが、今回はその前に個人的に思う事を書いてみたいと思う。

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【 前半 24:42 】

      ゴール
       ●


      ●
     ⑱↓   ←● ←●
    ●→           ②
    ⑨         ←●
           ●④
●      ●→  ↓
            ←●
          ⑰。 ⑬

内田(②)のスローインから大久保(⑬)を経由して長谷部(⑰)にボールが渡ったシーン。長谷部が選べた選択肢は3つ。上記の位置からファーへと動いた大迫(⑱)へのパス。上記の位置から右側にあるスペースと動いた岡崎(⑨)へのパス。そして、DFラインの裏へと走らせる内田へのパス。という事で、長谷部はファーへと動いた大迫へのパスを選択するのだが、大迫と相手DFが空中戦で競り合い、しかし、どちらもボールには触れられずに流れてしまう。おそらく、この時の最善の選択肢は、DFラインの裏へと走らせる内田へのパス。その理由は2つ。1つには、矢印はギリシャの選手の視線の方向を示しているが、誰も内田を見ていないから。2つには、相手のCBの1枚が大迫をケアするために一人だけ下がっているので、右から左上へとダイアゴナルに内田がゴール前へと走れば、オフサイドにならない可能性が高いから。しかし、なぜ長谷部がその選択肢を選ばなかったのかと言えば、それは選べなかったからで、なぜかと言えば、内田が動き出していないから。


【 前半 26:56 】

          ゴール
           ●



      ⑨● ● ●
        ⑱
   ●           ●    ②
           ●
⑤   ●④⑬     ●


     ●       ⑰。

このシーンで長谷部(⑰)が選んだのは、左上のスペースへのパスで、本田(④)もしくは大久保(⑬)へのパス。そして、本田へとボールが渡り、本田からすぐ横にいた大久保へとパスが出て、そこで囲まれて潰されてしまったがファールとなってFKを獲得した、というシーンだったのだが、もし長谷部が右上方向(内田へと向かうような感じで)ドリブルしていれば、長谷部に2人が引き付けられて内田(②)が完全にフリーとなるか、内田の一番近くにいる相手選手が内田に付けば長谷部がそのままドリブルで縦に仕掛けられるスペースが生まれるか、という状況になった可能性が高い。


【 前半 33:38 】

       ●

     ●  ⑱●

     ④


      ●       ●


●⑤。         ⑬

 ⑨

長友(⑤)が中盤でボールをインターセプトしてカウンター攻撃というシーン。
ここから長友が中央へ向かってドリブルしてボールを運ぶのだが、

     ●  ● ●
         ⑱
     ④
      ●    ⑬●


      ●⑤。

大久保(⑬)が外へではなく中へ入ってきたので局面が狭くなってしまう。
しかし、大久保がそのまま左サイドまで抜けて行ったので、

     ●  ● ●
          ⑱→

⑨      ⑬  ●
       ●

   ④    ●⑤。
         ●      ↑
                ②

大迫(⑱)が矢印方向へと動いて長友からのパスを受けるのだが、相手DFの追いて来られて前もしくは中央方向を向けず、長い距離をオーバラップしてきた内田にパスを出したところで、2対1の状況になっていたのにも関わらずクリアされてしまう。もし大迫が上図の2番目の段階のところで右サイドへと大きく開くように動いていれば、大迫をケアしていたギリシャのCBがその段階でサイドまで追いて来る可能性は低いし、またその時に前もしくは中央方向を向いて長友からのパスを受ければ、そのまま大迫が仕掛ける、更には、内田へのパスを出しやすくなった可能性が高い。


【 前半 39:01 】
          ゴール
           ●

      ⑬     ⑨  ⑱
        ⑰ ●  ●
       ⑮ ●
  22   ●   ●
        ●   ●     ④
               ●

             ×


                ●
                ⑤。
    ⑯           ↓


           ②

日本のCKがクリアされ、長友(⑤)がクリアボールに追い付いたシーン。山口(⑯)と内田(②)が後ろに残っており、そこにパスを出せば何の問題も無かったどころか、そこからまた攻撃に繋げられたシーンだったと思うのだが、長友は↓方向を向いたまま、そこに味方がいるかどうかも確認せず、×で示したところへボールを蹴ってしまう。そして、そこでボールを奪われて一気にカウンターを受け、結局はギリシャにシュートまで撃たれてしまい、失点してもおかしくなかった。


【 後半 22:18 】


     ●  ● ⑨
 ●           ●
                ●
                 ④   ②
⑩                  ●
    ●   ⑬      ●


            ●    ⑯


            ⑦。

ギリシャ戦での最大のチャンスシーン。大久保(⑬)がぽっかりと空いたバイタルエリアでフリーとなっている。そこに遠藤(⑦)からのパスが出て、前を向いて仕掛けた大久保はギリシャの戻りが速くて前を塞がれてしまうのだが、左から中央へと入ってきた香川(⑩)が大久保とスイッチし、

            ●
     ●    ● ⑨ ●
   ●  ●   ④        ②

      ⑬  ● ●      ●

          ⑩。

上図のような状態となって、DFラインの裏へと走った内田(②)へ香川がパスを出す。そして、その香川からのパスを内田がワンタッチでゴール前へと折り返し、それを大久保がシュート、という事になる。シンプルな攻撃だが、バイタルエリアを使う、DFラインの背後を狙う、起点となった選手がゴール前へと動く、など、そういう事ができていればチャンスは作れる、というシーンだった。


【 日本のサッカー界に必要な事は? 】

具体的な例としてギリシャ戦から5つのシーンをピックアップしたが、これからの日本のサッカー界に必要な事は、こういう細かい部分への指摘だと思う。スタイルの確立であるとか、哲学であるとか、そういう事への言及も重要な事だが、それを両輪の片方の車輪だとすれば、もう片方の車輪は、1つ1つのシーンの1つ1つのプレイ(判断)への言及で、それを日本のサッカー界に蓄積させていく事が、トータル的な個の能力の強化、という事に繋がっていくのではないだろうか。

同じようなシーン(相手が同じような状態)でも、なぜ、できている時とできていない時があるのか。もっとドリブルをするべき、とは言っても、具体的にそれはどういうシーンでなのか。FWを主導的にした攻撃とは、具体的に、どういうシーンでどうFWが動く事なのか。失点に繋がるようなミスを減らすためには、いったいどういうプレイ(判断の誤り)を減らさなければならないのか。そういう事を具体的に蓄積させていくことが、とても重要になってくると思う。





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