香川真司の守備力は高いのか低いのか? ハーフナー・マイクの守備力は高いのか低いのか? 本田圭佑の守備力は高いのか低いのか? 中田英寿の守備力は高いのか低いのか?
○○選手は守備力が高いのか低いのか? よく水掛け論的な言い合いになると思うのだが、大きなポイントとなっているのは、効果、という事だと思う。例えば、香川とハーフナーを比べてみた時に、ファーストディフェンダーとして守備をしているのか? と問われれば、香川もハーフナーも「YES」という事になる。しかし、ファーストディフェンダーとして効果的な守備ができているのか? と問われれば、香川は「YES」で、ハーフナーは「No」である、というのが個人的な意見。ちなみに、ファーストディフェンスと言うと、それはFWがやる事である、と思っている人がいるかもしれないが、ファーストディフェンスは、トップ下やSHなどの2列目もやるべき事であるので、香川とハーフナーではポジションが違うから、というのは違う。

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では、なぜ香川のファーストディフェンスは効果的な場合が多く、なぜハーフナーのファーストディフェンスは効果的ではない場合が多いのか? 1つには、寄せるスピードが違う。やはり、寄せるスピードが遅ければ、当たり前の事ではあるが、相手に与える心理的なプレッシャーが弱くなる。そして、2つには、パスコースを塞ぐ上手さと間合いの取り方の上手さが違う。

香川の場合は、遠くの位置から寄せに行く場合でも、パスコースを塞ぎながら寄せに行く。相手のパスコースのルート上を通って寄せに行く、と表現しても良い。もちろん、全てのパスコースを塞ぐ事は不可能なので、横か縦か、どちらかは空けながら、という事にはなるが、例えば3つか4つぐらいパスコースがあったとしたら、その内の2つぐらいのコースを塞ぎながら寄せる。寄せながら、相手の動きを見て、蹴りそうな方に動くフェイクを入れながら寄せに行く、という動きをよく見る。それから、間合いというのは、寄せて行って止まった時に、近すぎればかわされて(入れ替わられて)しまうし、遠すぎればプレッシャーを与えられないので、相手に、かわそうとすれば取られてしまうかもしれない、パスを出そうとすれば寄せて来た選手に当ててしまうかもしれない、という感覚を与える事ができる適切な間合いというのがあって、香川はその間合いの取り方に優れている。

一方、ハーフナーの寄せ方というのは、パスコースを塞ぎながら寄せる、という事がほとんど無い。従って、寄せに行く途中でパスを出されてしまう、という事が多い。それから、寄せて行って止まった時にも、相手との間合いが近すぎたり遠すぎたりする事が多いので、簡単にかわされてしまったり、簡単にパスを出させてしまう事が多い。ちなみに、間合いという事に関して言うと、香川とハーフナーでは体格や身体能力の特徴に大きな違いがあるので、香川とハーフナーが取るべき相手との適切な間合い、というのは異なる。従って、この距離が適切な間合いである、という事を決める事はできないのだが、とにかく、相手に、かわそうとすれば取られてしまうかもしれない、パスを出そうとすれば寄せて来た選手に当ててしまうかもしれない、という感覚を与える事ができる適切な間合いというのはあって、ハーフナーはその間合いの取り方があまり良くない。

では、その結果として何が起こるのかと言えば、香川のファーストディフェンスからは、相手が他に選択肢が無くなって、とりあえず前にボールを蹴る、という回数が増え、ボランチやDFのところでマイボールにできる回数が増える。しかし、ハーフナーのファーストディフェンスからは、そういう事を起こせる回数が減る。従って、ファーストディフェンダーとして効果的な守備ができているのか? と問われれば、香川は「YES」で、ハーフナーは「No」である、という事になるのだが、ではなぜ、ハーフナーは守備で(も)貢献している、という評価をしてしまう人がいるのかと言えば、やっているとできているを見分ける事ができていない、効果的なのか効果的では無いのかを判断する事ができていない、からで、量だけではなく質を考える事が重要だと言える。

それから、○○選手は守備力が高いのか低いのか? という事に関しては、ポジションと役割によっても必要とされる守備能力の性質が異なる、という事も重要で、例えば、一番わかりやすのは、「4-2-3-1」であったら、後ろの「4-2」と前の「3-1」では必要とされる守備能力の性質が異なる、という事。ちなみに、冒頭のところで、ポジションが違うから、というのは違う、と書いたではないか、と思う人がいるかもしれないが、それは、ファーストディフェンスはFWにも2列目にも求められる事であるから、CFのハーフナーでもトップ下あるいはSHの香川でも同じである、という意味であって、全てのポジションで同じである、という意味ではない。

では、「4-2-3-1」で考えた場合に、後ろの「4-2」と前の「3-1」では、どのように必要とされる守備能力の性質が異なるのか? すごく簡単に言えば、後ろの「4-2」というのは受動的な守備能力が必要で、前の「3-1」というのは能動的な守備能力だけでも構わない、という事。例えば、なぜ本田や中田英寿はボランチに向かない、と個人的に判断するのかと言えば、彼らは、能動的な守備能力には優れているが、受動的な守備能力には優れていないから。能動的な守備能力というのは、ファーストディフェンスであったり、相手の背後などから近づいてボールを奪ったりする事で、本田や中田英寿というのはそういう守備能力が高い。しかし、受動的な守備というのは、待ち構えた状態でやる守備対応の事で、基本的には、相手の動きに合わせて動く、という事を繰り返さなければならず、フィジカルコンタクトの強さよりも粘り強さの方が必要であったり、攻撃をするプレイがずっとできなくても我慢できる性質のメンタリティが必要で、本田や中田英寿というのはそういう守備能力が低い。

もちろん、ボランチ(DFやGKもそうだと言えるが)というのは、守備をするだけのポジションではなく、攻撃でも貢献できる能力を求められるが、守備的なポジションであるのに守備力よりも攻撃力が高いというのはナンセンスで本末転倒であるし、日本の場合には、今の総合的な実力を考えると、特に脱アジアレベルの相手と戦う時には、どうしても押し込まれて守備をする時間というのが長くなってしまうし、真っ向勝負や得点の取り合いとなれば、どうしても得点数よりも失点数の方が多くなってしまうから、守備的なポジション(「4-2-3-1」ならば後ろの「4-2」)に守備力よりも攻撃力の高い選手を起用すると勝利から遠ざかってしまう。

従って、○○選手は守備力が高いのか低いのか? という事について、例えば本田と中田英寿であれば、攻撃的なポジションであれば(中田英寿の場合はサイドでの守備力はイマイチだったが)守備力は高いと言えるが、守備的なポジションであれば守備力は低い、という事になり、そういう要素を抜かして、○○選手の守備力が高いのか低いのかを論じるのは不毛だと言える。つまり、○○選手の守備力が高いのか低いのかを論じる時には、守備をしている量だけではなく、その守備が効いているのかどうかという質の部分であったり、起用されているポジションや役割で必要とされる性質の守備力を備えているかどうかであったり、そこも判断材料にしなければならない、という事。そうすれば、○○選手は守備力が高いのか低いのか? という事について、あまり間違わずに評価できるようになるのではないかと思う。





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【2014/10/23 11:45】 | 選手評価 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
<<香川真司が現在の本田のようになるためには? あるいは、以前のドルトムント時代の香川に戻るためには? 【 ガラタサライ vs ドルトムント 】 | ホーム | 乾貴士はモドリッチのような選手になるのが良いと思う。長谷部誠は既にフランクフルトの攻守の要となっていると言っても過言ではないがアンカー起用には向かない。 【 パーダーボルン vs フランクフルト 】>>
コメント
柴崎選手
いつも楽しく拝見させて頂いております。
ありがとうございます。

本文を読んで思ったのが、柴崎選手はボランチの選手?という事です。

柴崎選手は受動的な守備のイメージがあまりありません。

ジャマイカ戦でも香川選手につなぎの役目をさせて柴崎選手は高い位置をとり続けていましたし柴崎選手はトップ下の選手と考えた方が良いのでは?

となると香川選手と柴崎選手はポジショニンがかぶることになります。

逆に3ボランチに香川選手、柴崎選手を並べると攻撃的+攻撃的+アンカーになり、またボランチと最終ラインの間に巨大なスペースが生まれそう。
ブラジルW杯の二の舞になりそう。

どうなんでしょう?
【2014/10/26 01:34】 URL | みみお #-[ 編集] | page top↑
いつも楽しく拝見させてもらってます。
管理人さんの意見はコロンブスの卵的な理論が多いですね!
言われてみれば当たり前だなって思いますが言われないと分からないような、そんなサッカーの基礎的な部分で気付きを与えていただくことが拝見してて非常に多いです。
管理人さんのブログをずっと読んでいてサッカーを行う上での基礎と戦術的な相互補完と個人能力の三つでサッカーの優劣が成り立っているということがよくわかりました。ありがとうございます。

今後ともブログの更新頑張ってください!
【2014/10/24 00:26】 URL | #-[ 編集] | page top↑
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