トルシエのフラット3を機能させた中田浩二。手本となるオフザボールの動きを残した柳沢敦。
中田浩二と柳沢敦の引退が発表された。
両選手共に、鹿島アントラーズの黄金期を支えた選手であり、
日本代表でも活躍してくれた選手である。
それから、中田浩二はマルセイユとバーゼル、
柳沢敦はサンプドリアとメッシーナ、
そして、京都サンガとベガルタ仙台でもプレイした。

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中田浩二 「トルシエのフラット3を機能させた万能型選手」

全国高校サッカー選手権の雪の決勝戦は、今でも思い出す事ができる。その当時の中田浩二は、テクニシャン、という印象だった。182センチという身長がありながら、足元の技術に優れる左利きのボランチ。中田浩二のインパクトはとても強かった。そして、1999年のワールドユース。フィリップ・トルシエに率いられたチームは、その大会で準優勝という結果を出すのだが、その時に3バックの左CBとして活躍を見せたのが中田浩二だった。個人的には、足元の技術に優れる左利きのボランチ、という印象が強かったので、CBというポジションではどうなのか、と思っていたのだが、その心配は杞憂に終わったと言える。

但し、フィリップ・トルシエと言えばフラット3が代名詞であるが、中田浩二と言えばフラット3での左CBである、という印象も強く、中田浩二の選手としての成功は、トルシエのフラット3と共にある、と言っても過言ではなかったと思う。実際のところ、プロになってからの中田浩二というのは、高校時代のテクニシャンという印象ではなかった。もちろん、ボランチとしても中田浩二は優秀な選手の一人ではあったが、プロになってからの中田浩二には、足元のテクニックという部分で物足りなさがあった。そしてそれが、中田浩二が日本代表ではボランチとして活躍できなかった、大きな理由の1つであったと思っている。

しかし、フラット3の左CBにおいては、中田浩二のユーティリティー性というのが最大限に活かされた。ボランチとしてはテクニック不足、SBとしてはスピード不足、4バックのCBとしては強度不足、という感じだったが、しかしそれは、そこのポジションでプレイする他の日本代表選手と比べれば、という事であり、総合的な能力評価で言えば、テクニック、スピード、強度、というのは50点から70点ぐらいの高さを持っていて、その、特別高い能力は無いが全てにおいて平均点以上の能力を持っている、という事が、フラット3の左CBにはピッタリだった。むしろ、フラット3は、中田浩二の存在ありきだったと言える。



柳沢敦 「手本となるオフザボールの動きを残したFW」

良い意味でも悪い意味でも、柳沢敦は日本人FWらしい日本人FWだったと思う。優れたオフザボールの動き、優れたFWとしてのボールを引き出す動き、という能力を持っていた一方で、決定力に欠け、シュートへの積極性に欠け、そこを批判される事も多かった。しかし、FWとしてのボールを引き出すオフザボールの動き、というのは本当に秀逸で、その能力に関しては、歴代の日本代表のFWの中でも1位や2位を争う高さであったと思う。そして、その能力の高さがあったからこそ、トルシエ、ジーコ、と長く、日本代表の主力FWとして起用され続けたと言える。2トップの1枚として起用するには最適の選手だったと思う。

では、柳沢敦の優れたオフザボールの動きとは、どのようなものだったのか? その基礎となっていたのが、プルアウェイ、と呼ばれる動きで、要するに、相手のDFから離れる動き、という事であるが、「U」の字を描くように動く事で、つまり、「U」の字の上の2点をA点とB点としたら、A点もしくはB点から「U」の字を描くようにA点もしくはB点へと移動する、という動きであり、ただ直線的に下がったり横へ移動するよりも、相手のDFから離れる動きとしては効果が高い。中山雅史も、晩年の大活躍した時期には、この「U」の字型に動くプルアウェイの動きを多用していたが、もちろん現在でも通用する動きである。

そして、柳沢敦について思う事は、今の時代に全盛期であったら・・・、という事。現在のFWというのは、得点を狙っているだけの典型的なストライカーというのは重用されなくなっており、守備もそうだが、起点となるプレイもできる、という事が重要になってきているし、また、起点となるプレイについても、フィジカルの強さだけで起点となるプレイをする、というのは難しくなっていて、起点となるためには、高い足元のテクニックも必要とされるようになっている。ゼロトップの出現はその象徴だと言える。従って、そういう意味では、現在のトレンドの1トップとして、柳沢敦というのはピッタリくるのではないだろうか。






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【2014/12/05 11:45】 | 選手評価 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
<<フォルランとセレッソ大阪。一番の失敗はJリーグで何をしてもらいたかったのかという事をフォルランにきちんと理解させていなかったからなのではないか。 | ホーム | 大迫勇也は後半24分から出場しSHとしてプレイ。高原や岡崎と境遇が重なる。現在の境遇が続くようであれば他のチームへと移籍した方が良いと思う。 【 レヴァークーゼン vs ケルン 】>>
コメント
チャンスで外すのはそれだけオフザボールが長けていてチャンスメイクまでは出来ていたって事ですね。使い続けられる理由がやっとわかった気がします。
両者共に良い指導者として頑張ってほしいです!
【2014/12/05 12:21】 URL | y #-[ 編集] | page top↑
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