選手評価の基準
サッカー記事を書き続けていると、かならず論争になってしまうのが「選手の評価」という部分ですが、特に、その試合でどうだったのか? ということに関しては、人によって本当に様々、評価が分かれてきます。そこで、今回は、試合における「選手評価の基準」について考えてみたいと思います。

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○ 私は「2点以下落第」「6点以上合格」としている

試合における選手評価を「選手評価(10点満点)&短評」という形式で評価していますが、まずその点数の示すところは「2点以下落第」「6点以上合格」という基準で点数を付けています。昨日のマレーシア戦を例にすれば、

平山:3点:スタメン落ちが平山の為になる。
家長:5点:本田圭とポジションを入れ換えてほしい。
増田:4点:梶山とプレーゾーンが重なってしまうので、もっとストライカー的に動くと良いと思う。
本田:5点:攻守にもう少し。
水野:4点:守備で貢献(←これ、反町監督に対する嫌味です)
梶山:3点:スタミナ不足は深刻。機能性も低い。個人能力はあるので反町監督の起用方法が悪い。
青敏:4点:中途半端。
水本:5点:まあまあ。
青直:5点:ハンマーヘッドは凄い。
伊野:5点:だんだん最終ライン3バック中央に馴染んできたか?
林 :5点:あの失点が無ければ唯一の6点なんだけど・・・。
上田:4点:マーク外しちゃったね・・・。
李 :5点:点を取った。それ意外は無いけど・・・。
谷口:*点:評価すべきプレー無し。

となり、上記のように、落第点はいなかった訳ですが、平山、梶山、は限りなく落第点に近かったという判断となります。もし結果が引分けや負けだった場合は、梶山の評価点は2点となり、もし得点を決めていなかったなら、平山の評価点は2点となったと思います。では次に、なぜ平山と梶山の評価が低くなったのかを説明しつつ、評価基準について考えていきたいと思います。

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○ 評価は試合の意味や相手の実力によって判断すべし

オシムジャパンの2006年のインド戦、播戸がゴールを決めましたが、それに対するオシムの評価は冷ややかなものでした。なぜならば、あのインド戦はインドという完全格下相手でしたから、言い方は悪いですが、インド相手の試合で1点取ったとしても、その価値はスズメの涙程しかないわけです。「1点は1点だ」と強く主張する選手もいますが、残念ながら「1点は1点でもその価値に天と地ほどの差がある1点がある」というのが現実です。もしあの試合で播戸が存在価値を示したかったならば、最低でも3点は取る必要があったと思います。そして平山に対する評価点の話になるのですが、なぜインド戦の播戸のことを引き合いに出したのか言うと、それは、平山の香港戦の1点もマレーシア戦の1点も、この播戸の1点と同じだと言うことだからです。例えそれが2試合連続ゴールだとしても、平山が果たした役割は落第点ギリギリの超最低限の仕事であり、評価点としては3点となるわけです。ではなぜ1点取ることが最低限の仕事という評価になるのかと言うと、それは、香港やマレーシア相手に2点3点と失点するということは、現状の実力差を考えれば可能性は限りなく低いものであり、そうであるならば、1点取りさえすれば、引き分け以上はほぼ確定できるわけです。そして、2点取れば勝利の可能性は80%以上に上がり、3点取れば99%勝利できると考えらるわけです。ということは、平山は1点しか取らなかった、取れなかった、と評価するのが妥当であり、最低限の結果しか出せなかったということで、落第点ギリギリの3点という評価となるわけです。しかし、これがイランや韓国相手だったとなると当然評価は異なってきます。今度は格下相手の場合とは評価方法が異なるわけです。格上もしくは同等程度の対戦相手の場合は、例えそれが勝利に繋がらなかったとしても、その1点の価値は高いのであり、もし予選の韓国戦のアウェイで平山が1得点したとしたら、それが結果勝利に繋がらなかったとしても、5点は付けられることになります。もちろん、神の手、とかはダメですが(笑) 要するに何が言いたいのかと言うと、

「評価基準は対戦相手のレベルによって異なる」

ということなのです。最低限の仕事をした、という場合の最低限とは、評価で言うと標準の5点を下回るということであり、それが2試合連続であろうとも、相手が香港やマレーシアならば1得点は評価できない、評価してはならないと思います。それにプラスして平山はポストの役割をこなせず、裏へ飛び出すタイミングも悪く、FWとしての守備もあまりしませんから、3点という評価点となり、もし得点を決めていないなら−1点、引分けや負けだったなら−1点、公式戦ではなく親善試合だったら−1点、となるわけで、公式戦で1得点し勝ったから評価3点であり、相手が完全格下で1得点した以外の仕事は全くできていなかったので当然点数の上積みは無く、3点、という評価点になるわけです。

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○ 「個人としての評価」と「組織の中での機能性の評価」は分けるべし

これが梶山の評価が3点となった理由になります。梶山個人だけの評価としては4点ぐらいあげてもいいのですが、組織として梶山のボランチは2点ぐらいの機能性だったので、その間をとって3点となったわけです。ただそれを分けて点数評価すると簡略評価になりませんから、合わせた点数を評価点として付け、短評の方でそれを補っているわけです。つまり、マレーシア戦の梶山の評価と短評のように「梶山:3点:スタミナ不足は深刻。機能性も低い。個人能力はあるので反町監督の起用方法が悪い。」となるわけです。個人としては、梶山は何度も積極的にボールに絡んでいましたし、シュートも打っていましたから、これはプラス評価となります。しかし、効果的なシュートはありませんでしたし、前半途中で肩と口で激しく息をするほどスタミナを消耗していましたから、これはマイナス評価となります。従がって個人としては4点となります。そして、組織の中での機能性としては、マレーシア戦の試合評価の記事を読んでもらえればお分かり頂けるように、攻撃でも守備でもマイナス要素しかありませんでしたから、評価は2点となります。つまり、

「個人でどれだけできていたか? という部分評価と、組織の中で機能していたか? という部分の評価は、別に考えなければならない」

ということになります。どちらか一方だけの評価に偏ると、正当な評価から離れて、過大評価や過小評価になってしまうのではないかと思います。個人と組織、その両方の評価を考慮した評価が適正な評価になるのではないかと思います。

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○ まとめ

ということで上記のことをまとめると、「選手評価の基準」とは、

1 対戦相手のレベルを考慮する(格上、同等、格下、など)

2 試合の価値や位置付けを考慮する(親善試合、公式戦、H&A、勝点などの状況、大会の価値、などなど)

3 個人の評価と組織の中の機能性の評価を両方別々に考慮する


ということが必要ではないかと思います。ですから「2試合連続ゴールで平山活躍!!」などと評価するのは、内容も見ずに、ただ結果だけで評価してしまっている浅はかな評価で、先を見据える五輪代表と平山であるならば、香港やマレーシア相手に1点取っただけで「それなりに活躍してるんじゃないの?」と評価することは、少しおかしなことではないかと思います。

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【2007/03/16 07:00】 | サッカーの話題全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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