イラン戦後の本田と清武と岡崎のコメントから、前半と後半、距離感、カウンターとセットプレイ、という事について。
「結局、相手が落ちてから、若干スペースでき、何かをちょっとクリエイトできるような回数が増えたという展開なので、シリア戦と全く同じ課題が残りましたね。(本田圭佑)」

前半が悪くて後半が良くなるという流れは、実は悪い事ではない。もちろん、前半も後半も良い方が良いのは当然だが、実力が互角であった場合、あるいは、フィジカル・コンディションが同じであった場合、前半が良いチームには大雑把に2つの傾向があって、1つには、前半が良いチームはハイペースである、という事。そして、2つには、前半が良いチームは戦術的な要素で上回っている、という事。従って、1つ目の理由であった場合には、90分間ハイペースでやりきってしまうチームもあるが、大概は後半になったらペースがマイナスに転じるので、前半を引き分けや1失点ぐらいで乗り切れば勝てる可能性は高く残る。

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そして、2つ目の理由であった場合には、前半を引き分けや1失点ぐらいで乗り切る事ができれば、更には、後半からはこちらが戦術的な要素で上回るように修正できれば、やはり勝てる可能性というのは高く残る。もちろん、前半の途中でこちらが戦術的な要素で上回るように修正できれば、それが最善なのは言うまでもない。例えば、引き分けという結果ではあったが、イラン戦というのは1のパターンに該当し、1のパターンの要素もあったが、勝利を収めたシリア戦というのは2のパターンに該当する。従って、前半が悪くて後半が良くなるという流れは、その逆の流れであるよりは良くて、実は良い流れにあるとも言える。


「イランがしっかりとブロックを作ってきたので、難しい場面はありました。相手のプレッシャーもありましたし、選手の距離感が遠かったのかなと思いました。(清武弘嗣)」

シリア戦では、前半は距離感が遠かったので悪かった、後半からは2列目のサイドの高い位置の選手が中央寄りでプレイする事により距離感が近くなって良くなった、という事を言っていた選手が多かったのだが、実はシリアの後半から良くなった理由をそう考えるのは危険で、なぜならば、距離感を近くしたとしても、球離れを良くする、つまり、1タッチや2タッチ以内でプレイでする、という事をやらなかったら、もしくは、それができなかったら意味が無いから。そして、実際イラン戦というのは、逆に距離感が近すぎたので、球離れを良くする、つまり、1タッチや2タッチ以内でプレイでする、という事ができなかった。

むしろイラン戦というのは、どちらかの2列目のサイドの選手はサイドに開いて待っていた方が良くて、なぜならば、その方が1タッチや2タッチ以内でサイドチェンジする、つまり、球離れを良くする、という事ができた、あるいは、そうやろうとすればやれたから。そして、守備に関しても、距離感が近ければ、ボールを奪われた後にすぐに複数で取り返しに行ける、というメリットはあるが、逆に言えば、複数で取り返しに行って取り返せなかった時には、一気にピンチになる、というデメリットもあって、特に相手がイランのようにサイド攻撃が主体でサイド攻撃に威力を持っている場合には、そのデメリットに陥りやすい。

やはり相手がイランのようにサイド攻撃が主体でサイド攻撃に威力を持っている場合には、横幅をしっかり守る、という事で必要で、特に日本の場合には中央の守りに強さが無いから、クロスを上げさせないようにする、クオリティの高いクロスを上げさせないようにする、という事が必要であり、横幅を5枚で守っているならば良いが、横幅を4枚で守っている場合には、サイドがあまりにも絞り過ぎていると、相手の攻撃に対応できなくなってしまう。実際、南アフリカW杯直前までの岡田ジャパンであったり、ザックジャパンの守備の弱点というのもそこにあった。従って、距離感が近ければ良いと考えるのは危険だと言える。


「具体的な課題で言えば、前半の相手が元気な時に自分たちがいかに相手を制するかというか、守っていても虎視眈々とゴールを狙えるような、そういうバリエーションが必要なのかなと思います。(岡崎慎司)」

相手が元気な時には、それをいかに制するのかを考えるよりも、その時をいかにやり過ごすのか、その時をいかに耐えきるのか、という考え方をした方が良い。その理由は本田のところで説明した通りで、もちろん、相手が元気な時にもそれを制する事ができれば最善なのは当然であるが、そうするためには、相手よりも個の力が高い、という事が最低条件として必要であり、残念ながら今の日本というのは、アジアの強豪国や欧州やアフリカや南米の中堅国や強豪国を相手にした時には、その条件というのは満たせない。従って、それでも勝つには、あるいは、それでも引き分けるには、という事を考えなければならないと言える。

そして、「守っていても虎視眈々とゴールを狙えるような、そういうバリエーションが必要」、と岡崎が言っているが、それはつまり、カウンターとセットプレイ、という事になる。だからこそ、実際にはザックもそうだったし、アギーレもそうだったのだが、ハリルホジッチは縦に速い攻撃を求めるのであり、また、ハリルホジッチが、もっとファールを獲れ、とオーダーするのもそういう事。そしてそれは、日本の基本となるサッカーがポゼッションであろうとショートパス主体のサッカーであろうと関係なくて、勝てるチームになるためには、強いチームになるためには、やはりそれができるようになる必要がある、という事。





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【2015/10/17 11:45】 | ハリルジャパン考察 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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コメント
代表戦の論評いつも楽しみにしております。
イラン戦で攻撃がうまくいかなかったのは、
主にディフェンスラインとボランチに問題があったように思います。

本田のコメントでいえば、シリア戦後の
「サイドに開いても何もできないから距離を近くとって」
という発言を見てびっくりしました。
カットインやワンツーなどで一時的に近いポジションをとるのはいいのですが、
本田は近いポジションで足を止め、スペースを潰しているケースが多いように思います。
敵マークも密集しますので、要求されるパスの精度も跳ね上がります。

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【2015/10/17 13:14】 URL | ぐら #-[ 編集] | page top↑
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