総括。EURO2016。守備で主導権を握り、攻撃は決定力で勝負。守備力が高ければトライ&エラーの攻撃が可能になる。
ルーマニアには日本の現在地が感じられた。W杯のような舞台で戦った時の日本の印象を客観視したら、このような感じなのではないかと。数人の選手たちには、ある程度の個の力もあったが、最後の最後で得点を決める力、最後の最後で失点を防ぐ力、それを生み出すアベレージ的な個の力というのは、やはり少し不足していた。ルーマニアはきちんとした組織力を持って戦っていたが、0勝1分2敗、という結果でグループステージを敗退。他の国と比較した時に、特に顕著だったのはパワー不足だった。

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グループステージで敗退したルーマニア以外の国は、アルバニア、ロシア、ウクライナ、トルコ、チェコ、スウェーデン、オーストリア。それぞれを短評すれば、アルバニアはテクニックが少し足りず、ロシアとウクライナは大きく決定力を欠き、トルコは大会への入り方に失敗し、チェコとスウェーデンは試合を重ねても良くならず、オーストリアは迷ってしまったようだった。その中で、アルバニアだけは健闘したと言えるが、他の7つの国については、先に向けての良い兆しはあまり感じられなかった。

決勝トーナメントの1回戦で敗退したのは、スイス、クロアチア、北アイルランド、ハンガリー、スロバキア、スペイン、アイルランド、イングランド。それぞれを短評すれば、スイスは攻守共に良かったが決定力を欠き、クロアチアも決定力を欠き、北アイルランドは少し個の力が足りず、ハンガリーはクラインハイスラーの不在と作戦ミス、スロバキアは怪物ボアテングと復活のマリオ・ゴメスにやられ、アイルランドは監督の采配に少し問題が有り続けた。ただ、健闘が光った6つの国だったとは思う。

スペインについては、相手がイタリアだったから、という事もあったと思うが、やはり、どれだけの栄光を手にした戦い方であっても、戦力的な落ちやスペイン対策が進んで行く状況においては、その戦い方を現実的なものにチェンジする必要があったと思う。もちろん、モラタやアドゥリスのような、典型的なCFタイプの選手を起用し続けた、という変化はあったが、シルバ、セスク、イニエスタ、という選手たちの同時起用に固執し続けていた、という部分で、勝つ事よりもスタイルを優先したと思う。

そして、イングランドについては、CFのケインが不調で、しかも、そのケインを使い続けた、という事であったり、やはり個の力に依存し過ぎる戦い方しかできていなかった、という部分だったと思う。そういう意味では、準々決勝でウェールズに敗れたベルギーにも同じ事が言えて、DFのヴェルトンゲンとヴェルマーレンの欠場は確かに大きかったが、やはり、そもそものチーム作りや采配という部分で監督に疑問符が有り、結局、個の力に頼るだけのチーム作りだった、という共通点があったと思う。

準々決勝で敗退したベルギー以外の国は、ポーランド、イタリア、アイスランド。ポーランドについては、堅実に堅実に戦い、攻撃もレヴァンドフスキをデコイ役や起点役にした戦術は効果的だったのだが、やはり勝負事においては、どこかでリスクも負わないと、という部分だったと思う。そして、イタリアについては、やはり最後は個の力で勝ったドイツに敗れてしまったが、現状の戦力の最大限の力を発揮して(させて)戦えるチームであった、という美しさがあったと思う。ある意味では勝者だった。

アイスランドについては、今大会を盛り上げた最大の立役者だったとも言えるが、その組織力や個の力を見るに、決してサプライズではなく、小国でも育成やチーム作りを成功させれば、という事を証明してくれたと思う。組織力だけでもなく、個の力だけでもなく、守備一辺倒でもなく、それから、ロングスローという明確な武器も持ち、間違いなく実力通りの結果だったのではないだろうか。この先に強豪国の仲間入りができるかどうかはわからないが、今大会のアイスランドは確かに強かったと言える。

準決勝で敗退したのはウェールズとドイツ。やはりウェールズはラムジーの欠場が痛かった。ただ、ベイルとラムジーだけではなく、ロブソン=カヌ、アレン、レドリー、テイラー、ガンター、A・ウィリアムズ、など、多くの選手たちが、今大会で価値を高めたと思う。そして、ドイツについては、イタリア戦での消耗が痛かったと思う。フンメルスの欠場とボアテングの負傷交代は攻守にダメージを与え、マリオ・ゴメスの欠場は攻撃に大きなダメージを与えた。ただ、ラームの後継者には光明が見えた。

決勝はフランス対ポルトガル。脱皮を繰り返して成長する蛇のようなチームになっていたポルトガルが、C・ロナウドの早々の負傷交代も乗り越え、開催国のフランスから勝利を奪って優勝を果たした。やはり、グループステージを3分けの3位で通過し、決勝トーナメントも厳しくないブロックの方に入り、図らずも長い助走期間が取れた事によって、大会中にチームを作る事ができた、という事が大きかったと思う。また、次から次に伏兵が登場して活躍した、という、もっていた、要素もあったと思う。

フランスについても、ペイェが難しい開幕戦を勝利に導き、その後はグリーズマンが高い得点(決定)力を発揮し、そして、デシャン監督の修正采配も冴え、優勝は手にできなかったが、今回のEUROをターニングポイントとして、再び黄金期が訪れる可能性も感じられた。但し、そのためには、DFの選手たちに、もっと個の力の高い戦力が必要ではある。今大会は欠場していたCBのヴァランが、やはりDFの軸になっていくと思うが、そのパートナーとなるCBも然り、左右のSBの世代交代も然り。

決定力が重要なのは今更の事だが、中盤の守備力の重要性というのは、前回のEUROから続いているトレンドで、クラブチームでもレスターやアトレティコ・マドリードが躍進しているように、FWも組み入れながら、いかに中盤の守備力を高くするのか、という事が大きなポイントになってきている。もちろん、最終的にはDFとGKの守備力というのが重要ではあるが、中盤の守備力というのは攻撃力とも表裏一体であり、守備で主導権を握る、という事ができるチームが、やはり強さを発揮していた。





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