今回の解任劇というのは、まさにその不毛な水掛け論に日本のサッカーを放り込んでしまった、という事に他ならない。
2018年のW杯の二ヶ月前に、もう次の2022年のW杯へ向けて、という感じに切り替わってしまった日本代表であるが、もちろん、協会としては、そういうつもりはない、今回の監督交代は直近のW杯のためである、と主張するとは思うが、大局的には、もはや切り替わってしまったと言える。当然、それでも日本はW杯という価値の高い大会に参加するのであるから、監督や選手が誰であろうと、戦い方がどうであろうと、しっかりとその試合は見届けるが、ブラジルW杯後からの4年間としての、または、ハリルジャパンの約3年間としての集大成的な意味が失われた事については、強く残念に思う。





このブログは皆様の応援で継続されています。
記事を読む前に、
人気ブログランキング
にほんブログ村 サッカーブログ
サッカー FC2 Blog Ranking
上記3ヶ所への応援クリックを宜しくお願い致します。
日本というのは、まだまだサッカーの発展途上国なので、様々に多様なアプローチから可能性を探らなければならないし、結果がどうであれ、そういうトライアル&エラーの経験を積み重ねる、という事が、必要であるし重要であると言える。そういう意味では、結果は惨敗ではあったが、選手の自主性を重んじたジーコジャパンも、自分たちのサッカーに拘ったザックジャパンも、それはそれで意味もあったし価値もあった。結局は、最後までやり続けてみなければ、要するに、その戦い方でW杯を戦ってみなければ、どれだけ断定的な言で主張したとしても、全ては推測の域を出ず、不毛な水掛け論になる。

個人的には、物事を建設的に前へと進めるためには、そうなってしまう事を避ける、という事が重要であると思っていて、今回の解任劇というのは、まさにその不毛な水掛け論に日本のサッカーを放り込んでしまった、という事に他ならず、そして、その結果は、日本サッカー界の一致団結を失わせるものであり、また、日本サッカー界の不誠実さを世界に晒した事にもなり、そこから物事が良い方向へと進むとは思えない。エラーにも、悪いエラーと悪くないエラーがあり、スクラップするにしても、きちんと前よりも良くできる手法や材料が準備されていなければ、無駄に壊した、という事になってしまう。

それから、外国人監督が日本で成功するためのポイントとして、海外でやってきたものを、少し日本人仕様にアレンジする必要がある、という事は確かにある、と以前の記事で書いたが、当然、その逆も然りであり、日本が世界の中で成功するためには、日本らしいものを、少し世界仕様にアレンジする必要がある、という事も確かにあり、そういう意味では、日本化とか、日本らしいとか、そういう事に力を注ぎすぎる事は、日本のサッカーの世界の舞台での競争力を落とす、独自性が、進化から取り残され、滅びの道へと繋がって行く、という事への可能性は大いにあると言える。目を覚ましてもらいたい。





このブログは皆様の応援で継続されています。
記事の内容が「参考になった」と思いましたら、

人気ブログランキング

にほんブログ村 サッカーブログ

サッカー FC2 Blog Ranking

上記3ヶ所への応援クリックを宜しくお願い致します。


関連記事
【2018/04/19 12:45】 | ハリルジャパン考察 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<ハリルジャパンとゾーンディフェンスとマンツーマンディフェンスの話。 | ホーム | 中国戦(女子) 【 光った岩渕の個の力とボランチの宇津木のサイドの高い位置へと繰り出すミドルあるいはロングのパス。 】>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://kodahima.blog71.fc2.com/tb.php/4060-51f588de
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |