【前編】西野ジャパン総括。スイス戦後がターニングポイントだった。
W杯の二ヶ月前にハリルホジッチ監督を電撃解任。その主な理由は『コミュニケーション不足』だった。そして、後任の監督に就任したのは技術委員長だった西野監督。ガンバ大阪の監督として栄光を築いたが、その後に指揮したクラブでは、成績不振による解任が続き、更には、監督としては長いブランクがあったので、W杯までに残されている時間は二ヶ月、という事もあり、やはり、大きな不安を感じさせたのは否めなかった。




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それから、大きな不安を感じさせる要素は、もう1つあった。それは、日本らしいサッカー、という事を主なコンセプトとして掲げた事で、それは2014年のブラジルW杯で惨敗したザックジャパンのサッカーへの回帰になると予感された。アギーレ監督とハリルホジッチ監督が招聘された理由の1つは、日本らしいサッカーにある短所を補うために、という事であったから、それが否定されて元に戻ってしまったら、という不安。

そして、そんな不安が感じられたまま時間は経過し、迎えた5月30日のガーナ戦。東京五輪を目指すチームの森保監督のコーチ就任、更には、怪我で離脱してしまったのだが、青山敏弘の選出などにより、それは予想できていたのだが、西野ジャパンの初戦、ガーナ戦で見せたシステムは「5-4-1」(「3-4-2-1」)だった。しかし、それは機能せず、スコア「0-2」で敗戦。それにより、そのシステムは断念された。

次は6月8日のスイス戦。システムはザックジャパン時代やハリルジャパン時代から使い慣れた「4-2-3-1」へと戻したが、再びスコア「0-2」で敗戦し、あまりにも弱くて笑ってしまう、というぐらいの酷さだった。この時に表層していたのは、ザックジャパンへの回帰、というよりも、選手の自主性を重んじて機能性を作れなかった、最後は空中分解してしまったジーコジャパンの二の舞になるのでは、という事だった。

ハリルホジッチ監督を解任した主な理由は『コミュニケーション不足』だったらしいのだが、それが故に、西野監督は選手たちの自主性を重視した。しかし、そうする事で、ハリルジャパン時代にあった選手たちの不満は解消されたが、やはり、個々の選手たちが自由に意見を出し合うと、なかなかまとまらない。個々に、やりたいサッカーやサッカー観は異なるので、どうしても最後は監督がビシッと決めなければバラバラになる。

という事で、ここでどうやら西野監督と長谷部キャプテンの話し合いが行われたようで、簡単に言えばその内容は、選手たちの意見はきちんと聞き入れながらも、最後は監督が決めてください、という事だったようだ。但し、ここで幸運だったのは、当然、選手たちも、なぜジーコジャパンは失敗したのかを知っていたと思うし、それから、ハリルホジッチの解任は選手たちによる反乱だったのではないかと、世間に疑われていた事。

つまりは、ジーコジャパンの時のように、選手たちがバラバラになってはいけないと。それから、ハリルホジッチの解任は選手たちによる反乱だったのではないかと、世間に疑われていただけに、西野ジャパンでは、そういう事は起こせないと。そういう意識が選手たちに作用した事が、内容も結果も伴わないで崩壊しかけていた西野ジャパンを救ったと、そして、西野監督にチームをまとめやすくさせたと、個人的には思っている。

またもう1つ、ここで起こったポジティブな変化は、内容も悪い2連敗をして、選手たちの心理状態が南アフリカW杯の時のような、自分たちは弱い、自分たちは下手だと認めて、日本らしいサッカーとか、戦術が云々とかの前に、とにかく走らなければ、とにかくハードワークしなければ、とにかくまずは守備からなんだと、そして、ハリルホジッチが求めていた事は間違いではなかったと、そういう意識になれた事だったと思う。

しかし、それだけではなく、まだポジティブな要素というのは続いて、それは、6月12日のパラグアイ戦、その試合では今まで控えだった選手、あるいは、怪我から復帰してきた選手、そういう選手たちを起用して戦ったのだが、スコア「4-2」、それで内容も伴う勝利を得られた事だった。特に攻撃は機能し、その中でも乾と香川がここで怪我から復帰し良いパフォーマンスを見せた事は、大きなターニングポイントとなった。

だがそれは、信じていた、と言えば聞こえは良いが、膝が曲げられないぐらいの怪我をしていた乾、怪我があって三ヶ月ぐらいクラブでの試合出場が無かった香川、そういう2人がパラグアイ戦までに回復し、尚且、良いパフォーマンスを見せる、そうなる事を期待する、信じる、というのは、博打だったと言える。そして、もしその幸運が訪れなかった場合には、おそらく、西野ジャパンはW杯で散々な結果に終わっていたと思う。

もちろん、フィジカルコーチなどが頑張った、という事はあったと思うが、怪我は回復させても、フィジカル・コンディションは良くできても、パフォーマンスの良し悪しはコントロールできないから、香川もそうだが、特に乾に関しては、予想を超える良いパフォーマンス状態に入り、やはり、そこは大きな幸運だったと言える。特に乾の得点力、決定力というのは、100%予想できないような高まり方で、今でも信じられない。

しかし、忘れてはならない重要な事は、テストマッチの3試合、全てで2失点であった、またそれは、ほぼセットプレイからの失点であった、という事と、GK川島はずっと低調なパフォーマンスであった、という事。これは、テストマッチの時から見えていた事で、特にGKについては、他のGKにするべきだったのではないか、という意見は、結果論ではない。そして、その判断ミスというのは、最後まで足枷になったと言える。





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【2018/07/07 11:45】 | 西野ジャパン考察 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
<<【後編】西野ジャパン総括。ザックジャパン+アギーレジャパン+ハリルジャパン。 | ホーム | ベルギー戦のあれこれについて。結果論で良い悪いを判断するのは正しくない。>>
コメント
私が今大会の代表を見ていて一番嬉しいと感じたのは、2011年以降、徐々に失われていった球際の厳しさや献身性が戻ってきたことです。
選手たちが危機感を持ったこと、そしてハリルホジッチの指導の成果だと思います。
再び忘れることのないようにしてほしいです。
それを考えると、ベテランでありながら、チームの為に献身的に走ることのできる長友岡崎両選手が4年後も目指すと宣言しているのは心強いです。
経験が浅い選手たちのお手本となってほしいです。
【2018/07/07 17:42】 URL | #5OCrHSZA[ 編集] | page top↑
非常にわかりやすく西野ジャパンを客観的にまとめられていて大変参考になります。
日本のロシアW杯の総括を協会はこれからすると思いますが、決してポジティブな内容ばかりではなかったこと、一歩間違えればドイツW杯やブラジルW杯以上の惨状になりかねない状況だったことは、協会もサポーターもしっかりと認識しなければいけないと思います。
【2018/07/07 13:05】 URL | #-[ 編集] | page top↑
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