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4年前との違い。個の変化と成長。
1 長谷部の変化と成長。

長谷部と遠藤保仁のダブルボランチ。長谷部と柴崎のダブルボランチ。一見すると同じに見えるかもしれない。だから、W杯でも、山口を使うのではなく、ダブルボランチは長谷部と遠藤保仁の組み合わせで良かった、と思うかもしれない。しかし、それは違う。なぜならば、4年前と今回とでは、長谷部の守備力と守備の仕方が違うからで、まだ4年前の長谷部というのは、どちらかと言えば攻撃的なボランチで、2014年のブラジルW杯からの4年間で、長谷部の守備力は明らかに向上した。格段に上がったとも言える。

4年前までの長谷部というのは、今の山口と似たような選手だった。豊富な運動量を武器に、前へ前へとアグレッシブに守備をする、あるいは、前で攻撃に絡む事を得意とする、そういうタイプの選手で、長谷部と遠藤保仁が同時に前へと出てしまい、中盤の底、バイタルエリアがガラ空きになってしまう、そして、失点、という場面が少なくなかった。しかし、アギーレジャパンで「4-1-2-3」のアンカーを任された、という事がきっかけだったと思うのだが、そこからは、少しずつアンカータイプの選手に変化した。

そして、3年ぐらい経った時には、ドイツリーグの所属クラブで、アンカーだけではなく、3バックの中央も務められるぐらいの守備力を持つ、または、そこのポジションでも活躍できるぐらいの守備の仕方ができる、という選手に変化していて、それがあったから、長谷部と柴崎の組み合わせでも守備の穴にはならなかった、機能した、という事であると言える。今大会では、長谷部がいなかったら、中盤の守備はザル化していたかもしれない、と言えるぐらい、長谷部の守備は効いていた。そこは、4年前との大きな違い。




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2 香川の変化と成長。

まずはポジションが違うのだが、それが意外と大きい。特にその違いが出ていたのは守備面で、SB的な守備能力も求められるSHでの香川というのは、守備面で大きな穴となっていた。それを補うために、左のボランチに細貝のような守備的な選手を起用する、という事も試されたぐらいだった。しかし、今回はトップ下の位置で起用されたので、香川のファースト・ディフェンスの力が発揮され、守備面での貢献度も高かった。一見すると逆のようにも思えるが、実際には、SHとしての守備力は香川より本田の方が高い。

そして、もう1つには、そもそもとして、4年前とはパフォーマンスの高さが違う、今回の方が明らかに高かった、という事はあるのだが、個人的には、プレイの仕方、意識、そこも違っていたと思っている。そこについて、象徴的だったのは、あのコロンビア戦の1点目のシーンで、4年前の香川だったら、あそこで大迫に縦パスは蹴らなかったと思う。4年前のコートジボワール戦では、同じようなシーンで、サイドでフリーになっていた大迫にパスを出さず、ボールをキープしようとして奪われ、それが失点に繋がった。

些細な事にように思えるが、そこで躊躇せずに縦パスを選択できるのか否か、リスク回避の意識を持って縦パスを選択できるのか否か、という事の違いは大きく、そこにも香川の変化があったと感じられた。そこに関して、ハリルホジッチ監督の影響がどこまであったのかはわからないが、少なくとも、それはハリルホジッチ監督が求めていた事であったのは間違いない。縦への意識とリスク回避の意識。やはり、香川も然り、多くの選手たちに、縦への意識とリスク回避の意識が強く染み込んでいた事は、大きかったと思う。


3 乾の変化と成長。

ブラジルW杯では、乾はメンバーに選ばれなかった。その理由は単純明快で、それまでの試合で起用された時に、良いパフォーマンスを見せられなかったから。そして、その後も、アギーレジャパンの時には起用され、親善試合のホンジュラス戦では2得点の活躍を見せたが、アジアカップではあまり良いパフォーマンスではなく、無得点に終わっており、途中で清武や武藤と交代する事が多かった。ハッキリ言って、その時までの乾は、伸び悩んでいたと言える。しかし、2015年、エイバルへと移籍し、大きく変化した。

最初は、守備面の弱さを理由に出場機会を得られなかった事もあったが、メンディリバル監督によって徹底的に守備を教え込まれると、2年目からは大幅に守備力が向上。更には、それによってスタミナ(運動量)やインテンシティの高さ、フリーランニングの意識なども向上し、簡単に言えば、上手いけど弱い選手から戦える選手に変化した。実際には、ボーフム時代から、ボランチとして良い守備を見せたりと、守備力に関しては片鱗を見せていたのだが、フランクフルトではそれを求められなかったので向上しなかった。

そして、そこについて重要だと思うのは、一見すると、守備力を向上させると攻撃力は落ちてしまうのではないか、もしくは、乾のようなタイプの選手の場合には、元々あった良さを失ってしまうのではないか、と考えてしまいがちだと思うのだが、必ずしもそうではない、という事だと思う。むしろ、乾の攻撃力というのは、上がってはいたとしても、全く下がってはいない。そして、得点力(決定力)の高さについては想定外だったが、もし乾が4年前から今のように変化していなかったら、今回のW杯は厳しかったかと。





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