4バックと3バック特性の違いから併用パターンの分析 前編
反町ジャパンの香港戦(A)で3のような4のような不明瞭な4バックを見ましたが、この機会に、3バックと4バックについて分析した記事をエントリーしたいと思います。前編は「 4バックと3バック特性の違い 」についてです。次回は「 3バックと4バックの併用(中間)型の2パターン 」についてです。

記事を読む前に、
サッカー人気blogランキング
サッカー FC2 Blog Ranking
へのクリックをお願い致します。
○ 3バックの利点と弱点

センターを3枚にする最上の利点は「 ゴール前に高さと強さのあるセンターバックを3枚並べて壁を作れることにある 」わけですが、ではなぜそれが利点となるかと言えば、「 局地的に最大の力で攻撃的にもなれるし、最大の力で守備的にもなれる 」というこにあります。つまり、3バックだけを残して残りの7人が攻撃だけに比重を置くこともできますし、逆に5バックになり前の3枚もしくは2枚だけで攻める守備偏重にもなることができる、ということになります。最近ではドイツも4バックを採用していますが、攻める時は激しく攻撃することができ、守る時は手堅く守ることができるゲルマン魂の正体は、この3バックシステムの利点を最大限に活かしている、というところから生まれてきているのです。決して精神力の賜物というわけではありません。また次の利点として「 4バックと比較して連携が容易である 」ということもあると私は考えています。例えば、オールスターや世界選抜などというような、その場で集まってチームを組む場合、4バックよりも3バックの方が簡単に守備組織を形成することができます。従がって、まだ熟成度が低いチームの場合は、3バックを採用した方が強さを発揮することができます。
しかし、3バックシステムには最大の弱点があって、それは今更記することもないと思いますが、いわゆるサイドのスペースというものです。それがなぜ最大の弱点となるかと言えば、相手にそのサイドスペースを活かされることによって、相手に起点となるスペースを与え、それが為に押し込まれ(DFラインを引かされ)、そうなると相手にポゼッションを容易にさせることになり、反撃の機会を失ってしまうことにあります。サイドで起点を作られるとプレスをかけにくいですから、どうしてもそうなってしまいます。3枚のセンターバックが強靭ならばセンタリングを上げられても弾き返すことができますから、そこが弱点なのではなく、「 サイドで起点を作られ易いことで相手に多くの攻撃チャンスを与え、それが為に、味方の攻撃チャンスが減る 」ということに最大のウィークポイントがあるわけです。まだこの弱点に対する克服手段は発見されておらず、従がって、最近では4バックを採用するクラブや代表が増えているということになります。特に最近は「4−3−3」や「4−5−1」などサイド攻撃を起点としてくるシステムを採用するクラブや代表が多いので、ますます3バックは不利になっています。

☆ その他の面白いサッカー情報・コラム・動画はサッカー人気blogランキングへ ☆

○ 4バックの利点と弱点

4枚DFの最大の利点は「 サイドのスペースを埋められる 」ということになります。これは攻守においてということになります。センターが2枚であっても、サイドバックがクロスを上げさせない、もしくは精度の高いクロスを上げさせないことで、未然に相手のチャンスを潰すことができます。また、サイドに起点を作らせないということも大きな理由となります。最近ではダブルボランチにして中盤の力で中央を強化していますから、サイドバックと共に、センターバックが2枚であることの弱さを補強しているわけです。つまり4バックとは言っても2バックとも言えるわけですが、それはサイドバックのタイプと攻守比重割合によって状況は変わってきます。従がって、4バックの場合は、いかにボランチとサイドバックが相手のチャンスを潰すかということが重要であり、また、裏を返せば、中盤やサイドで相手の攻撃を潰す為のシステムが4バックであると言えます。しかし、4バックをまさにその表記通り、4枚センターバックとすることもあり、イタリアなどはその4枚センターバックであると言えます。この場合は、中盤やサイドで潰すことに加えて、3バックよりも更に中央に壁を作る形であり、これがカテナチオの正体というわけですね。さらに最近ではプレミアで見られるような中盤4枚+DF4枚の守備組織も多く見られるようになっており、この場合は中盤4枚+サイドバック2枚にプレス力のある選手を起用し、カテナチオとは異なるアグレッシブなプレス重視の4バックシステムもあります。そこにオフサイドという守備戦術を加えることもあります。このようにとてもバリエーションが多く柔軟性の高い守備システムが4バックであり、機能した時の守備力は3バックを上回ります。これが4バックの利点であると考えられます。
しかし、上記の記事を読んでも感じられると思いますが、4バックはバリエーションが多くフレキシブルなぶん、とても複雑な連携を必要とされます。これが4バックの最大の弱点と言えます。機能性の低い4バックは3バックよりも脆く崩れ易い守備システムでもあります。完璧であった4バックが、1人選手が入れ代わっただけで(サイドとボランチも含む)脆さを露呈することは多く見られます。例えば、ボランチとサイドバックが相手のパスコースを限定した場合、そこを予測してセンターバックが守備できなければ、まるでプレスの意味もセンターバックの存在意味も無くなっていまいます。また、プレスをどうかけていくのか、ということも大きな要素となります。従がって、そこには高い連携力が必要であり、選手同士が理解し合っていなければなりません。更なる進化を狙って3バックから4バックへの変更を試みたが失敗したり、4バックで守備が崩壊し立て直す為に3バックへ変更するということがあるのはこのせいです。ガンバ大阪が3から4への変更を成功させたのは、明神と加地の加入が大きく、明神と橋本のダブルボランチと加地の守備能力(相手のチャンスを未然に潰すプレス力)が高い為に、センターバックへの負担が少ないことがその要因と分析することができます。

人気ブログランキングに参加しています。多くの方に見て頂けるように、

サッカー人気blogランキング

サッカー FC2 Blog Ranking

への応援クリック投票をポチッと宜しくお願い致します。

【2007/05/18 07:00】 | システム・戦術論 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<4バックと3バック特性の違いから併用パターンの分析 後編 | ホーム | 反町監督と選手のコメントから香港戦(A)を分析>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://kodahima.blog71.fc2.com/tb.php/438-770a084f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |