2019年6月の東京五輪代表が準優勝したトゥーロン国際大会を振り返る。やはり選手たちの個の力と、監督は森保監督でも横内代行監督でも、対策された場合の対策について、これからよく考える必要があると思う。
初戦は、多くの大会で優勝していて、今のアンダー世代は黄金世代だと言われているイングランドが対戦相手だったわけだが、そのイングランドは、優勝する事を想定してのピーキングと対戦相手が日本だった、という事により、余裕を持ち過ぎていた、というか、省エネサッカーでも勝てるだろう、というようなモチベーションだった感じが試合の入りからあって、寄せの甘さ、出足の遅さ、イングランドの選手たちには、そういう感じが顕著で、日本のCBやボランチに強いプレッシャーが掛からないので、そこから比較的簡単に前の3人、特にシャドウの2人には縦パスを入れる事ができ、日本は優勢に戦う事ができた。

正直、舐められていた感じはあったが、残念だったのは小川の決定力ぐらいで、その小川も守備やボールを受けるところまでは良いパフォーマンスだったし、全体的に日本は個のパフォーマンスも良かった。何回かは競り負けるシーンもあったが、アベレージ的には、競り合いでも個での対応のところでも日本の選手たちは良さを発揮していたし、寄せの強さ、出足の速さ、それに伴う運動量でイングランドを上回っていたから、内容的にも勝利に値した。もちろん、そうでありながらも先制点を奪われてしまったり、ギアを上げてきたイングランドに同点に追い付かれなかったのは運の良さもあったと思うので、そこを考えると引き分けぐらいが妥当な結果だったような気はする。


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第2戦目のチリ戦は、スコア「6-1」で日本が大勝したわけだが、簡単に言えば、チリが酷い試合だった。チリはハイプレスで戦ってきたが、全く嵌め込めない状態で、更には、チリのDFは、日本の前の3人、旗手、三笘、岩崎、彼らの動きを全く捕らえる事ができてなくて、とてもお粗末な守備だった。もちろん、日本の選手たちの技術力、上手さ、それが光った試合だったのは間違いなく、鋭い縦パスが入り、それを見事なファースト・トラップでコントロールしたりとか、シュートにも確実性があったし、寄せの速さとか、攻から守への切り替えの速さとか、1対1のところでも負けていなかったし、それだけ日本の方が上回っていれば、という試合だった。

但し、イングランドに勝利し、チリに大勝した事で、日本は侮れないチームである、きちんと対策をして戦わないと、という感じにはなり、準優勝はしているのだが、この後の3試合、実は日本は勝利できなかった。第3戦目のポルトガル戦は、スコア「0-1」で日本が負けたのだが、ポルトガルはU-19で、まずはしっかりと守備、という事で戦っていたし、日本は1トップ+2シャドウ、つまりは、中央に集まった3トップのような感じなので、ポルトガルの4バックはキュッと横幅をコンパクトにして、そして、日本のWBにはウイングがしっかりと対応する、という事により、最終的な局面で数的不利を起こさない、スペースも作らない、という事で日本の攻撃を封じ込めていた。

それから、日本はGKから丁寧に繋ぐビルドアップをするので、できる時には前からプレスを仕掛けたり、チリ戦の日本はシャドウにバシッと縦パスを入れる攻撃から得点を積み重ねたので、それはやらせない、という意識も高く持っていた。そうなってくると、日本としては、厳しい局面を個の力で打開するか、システムを変えて相手の対策を無効化するか、という事だったのだが、個の力で、という部分では、小松との交代で小川を入れ、その小川は小松よりも攻撃の起点になれていたので、そこからは少し攻撃の機能性を高められたのだが、結局は、終盤にスピードのあるウイングを入れて、日本のWBの裏、サイドのスペースから走り込んで日本の3バックの裏を取る、というポルトガルの狙い通りの攻撃で、日本は後半40分に失点して敗れた。そういう意味では、この試合は2020年1月の「AFC U23選手権」の試合と重なるところがあり、そこに示唆されるものがあると思う。

そして、第4戦目のメキシコ戦、トーナメントステージに入り、これが準決勝だったわけだが、対策されたり、しっかりとした守備意識を持って戦ってくる相手に対して、そこからが本当の勝負、という意味では、ポルトガル戦は負けてしまい、その経験を個としてもチームとしても経て、次のメキシコ戦、どうなるのか、どうするのか、という事だったわけだが、ハイプレスを受けて苦しむ、楔のパスを前の3枚に付けられない、という事で、ポルトガル戦と同じような感じになってしまい、そして、後半5分に失点。とても悪い流れだった。しかし、後半10分に小川を入れて、リスクを負いギアを上げて攻めた日本が、後半27分、旗手からの縦パスを岩崎が落とし、その落としを受けた田中碧のシュートはクロスバーを叩いたが、そのこぼれ球を相馬が決めて日本が同点に追い付く。

ただ、この試合は、これまで安定感のあった3バックの選手たちが対応に苦しみ、1失点目も大南が上手く対応できなかったわけだが、2失点目も大南が上手く対応できずにヘディングを許してしまい、再び日本は後半41分に1点のビハインドとなってしまう。正直、これでもう終わったかと思ったのだが、後半44分、右サイドの低い位置でボールを奪うと、旗手からの縦パス一本、それがDFラインの裏で小川に通り、最後は小川が冷静にシュートを決めて日本が再び同点に追い付く。そして、PK戦を制した日本が決勝に駒を進めた。旗手から小川へのパスは、相手に頭で触られてしまうか否か、とても紙一重な感じだったので、そこは運も味方したと思うが、ボールを奪えた、最後きちんとシュートを決められた、つまり、2つの良さがあったからこその得点だったとは言えると思う。

という事で、攻撃については、何とか自分たちのやり方をやり通して2得点を奪えたので、どちらかと言えば良かったと言えるのだが、やはり、楔のパスの入れ方、もう少し相手を左右に揺さぶって、相手の守備を広げさせてから入れるとか、ハイプレスを受けた時に、それをどうビルドアップでかわすのか、あるいは、その場合にリスクを排して前へ蹴っていく方法からどう良い攻撃の形を作るのか、という事は追及する必要があると感じたし、そして、守備については、崩されての失点は無くても、単純なクロスボールからやられてしまう傾向はあったから、良いクロスを上げさせない、という事も含め、3CBの個々が競り合い方などの対応をよく考えて、という部分に課題が感じれた。

そして、決勝、最後のブラジル戦だが、やはりブラジルは個の力が高くて、前半19分に失点。しかし、力の差というのはあったと思うが、それでもネガティブにならずに粘り強く戦って、前半39分に同点に追い付くと、後半の途中からは、疲労からかブラジルのパフォーマンスが少し落ちて、そこからの時間帯は日本がボールを持って押し込む事もできたし、その時間帯に得点を奪えていれば、という感じだったのだが、ブラジルも最後のところでは守備の強さを見せていたし、後半36分に日本は小川が負傷交代となってしまい、そこからの日本は攻撃の威力を落としてしまったので、90分間では引き分け、という試合の結果は、よくやったと言えるものだった。

という事で、2019年6月の東京五輪代表が準優勝したトゥーロン国際大会を振り返ったのだが、結局は、相手がしっかりと対策をしてきたり、きちんとした守備をしてきた場合には苦戦する、勝てない、という事は、2020年1月の「AFC U23選手権」の前の準決勝したトゥーロン国際大会の時からあった問題で、その問題をまだ監督(トゥーロン国際大会の時は横内代行監督で「AFC U23選手権」の時は森保監督だったが)も選手たち(「AFC U23選手権」はトゥーロン国際大会の時のメンバーが多い編成だった)もクリアできていない、という事がわかる。特に、アジアが相手でもそうだった、という事は大きな問題だと言えて、やはり選手たちの個の力と、監督は森保監督でも横内代行監督でも、対策された場合の対策について、これからよく考える必要があると思う。


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【2020/01/19 11:56】 | 東京五輪日本代表 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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