流れを掴む
最近、概念的もしくは意識レベルの話ばかりをしているので、皆様の評判は良くないみたいですが、今回もそういう話です(苦笑) 

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日本代表がどうしてアジアレベルでも負けるのか? そして、Jで下位に低迷するチームがどうして下位に低迷するのか? そのポイントとなるのが「流れを掴む」ということだと考えています。よく、内容が悪くても勝てるチームが本当に強いチームだ、と言われますが、要するにこれは、個の力が相手よりも圧倒的に強くて、試合展開だとか試合の流れだとかを無視して得点が取れる、失点しない、ということだと思うのです。06’シーズンのレッズ、今シーズン19節終了時までのガンバなどがそうだと思います。数的同数ならば、竹ヤリ部隊がマシンガン部隊に勝てないのと一緒ですね。持っている武器の性能差は戦術では埋められないわけです。しかし、このことを様々論議しても、結局は「個人能力の差だね」というところに帰結してしまうので、議論にはならないわけです。つまり、議論すべきは「個人能力に差が無い、もしくは差が少しである、という状態において、どうやったら勝てるのか?」ということでなければ意味が無いわけです。アジアの中において日本人選手というのは勝るとも劣らない個人技を持っており、現在Jで下位に低迷する3〜4チームにおいても、何かを少し変えることで、すぐに優勝できるとは言えないまでも、中位以上にはなれる戦力は持っていると私は考えています。そこで、アジアカップで4位に終わった日本代表、アジアの中で強さを見せられない五輪代表、下位に低迷するJクラブを見ていて私が強く感じることは、「流れを掴めていない」から勝てていない、ということなのです。

具体的に言えば、相手が1人退場になった有利性を活かせていないとか、悪い流れを絶ち切るアイデアや良い流れを増長させるアイデアが無いとか、先制点を取って波状攻撃ができないとか、守るべき限られた時間帯を守り切れないとか、そういうことですね。つまり、こういうことができるかできないかが「流れを掴む」ポイントとなるわけです。これはもちろん前述したように個人技が相手より大差で上回っていれば簡単にできることなのですが、同差や小差の場合には、組織としてそれができるチームの方が強い、勝つということになります。そして、個人力が同差や小差ならば、組織力で「流れを掴む」動きというのができるはずです。練習で行なうシステム練習や戦術練習などは、この為に行なうものでなければならず、結局、下位に低迷するチームの監督は何ができていないかのかと言えば、これができていない、またこれを低いレベルでしかチームに浸透させることができていない、ということだと思います。従がって、下位に低迷するチームの試合を見て「内容は悪くないのに負けた」という見方が出てくるのですが、私にしてみれば「流れを掴む」ことができていない内容は悪くない内容の範囲に入らないので、今下位に低迷しているチームで内容の悪くないチームなど無いし、オシムジャパンのアジアカップも内容は悪くなかったとはならないわけです。

どんなスポーツでもそうですが、選手やチームが、流れを掴めるタイミングを虎視眈々と狙っていたり、そのポイントを正しく判断できるならば、その組織は勝つことのできる組織になることができます。簡単に判断力という言葉で言い表せられることが多いですが、そういう個人能力における判断力ではなく、練習の中で育まれるチームとしての判断力というものもあるわけで、優秀な監督というのはそれを何気ない練習や作戦の中に組み込んでくるというわけですね。またまた概念的な話、意識レベルの話のようで解り難いと思いますが、つまり、良い指導者とか監督とかは、マニュアル化されたシステムの中では育てられないということでもあり、「流れを掴む」という必勝の極意は言葉で体系化できないものでありますから、私の記事も理解し難いものになってしまうわけですね・・・。しかし、こうとしか書けないのだから仕方ないですね(苦笑) こうなったら読んでくださる皆様が「こんな感じ?」と感じてもらうしかないわけで、それは選手に伝える時にも同じことで、具体的な練習の積み重ねと組み合わせで、選手に何となく「流れの掴み方」というものを感覚で習得してもらうしかないわけです。しかし、それを意識してやっているかいないかでは、天と地ほどの差があるわけです。そして、日本代表や下位に低迷するJのチームというのは、それができていない、というわけですね。J2で優勝したチームが低迷する原因もそこにあり、昇格組でも活躍しているチームとの差はそこにあるわけです。「流れを掴む」それを考えながらプレーする。それが勝つ為に必要なことだと私は考えています。

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【2007/08/13 23:59】 | 育成・技術・練習論 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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