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敗戦後の浦和レッズの選手に、
この<オシムの言葉>を、 贈りたいと思います。 「でも実際に選手が何かを学ぶなら、 勝った時より負けた時、 敗北から学ぶことが本当に大きい。 勝つことからは学べないことがある。 ここ何試合か良い試合をしていたが、 負けから学ぶことがある」 負けた試合からは、 通用したものと、 通用しなかったものが、 勝った試合よりも、 明確に判るものです。 それは、 足りている部分と、 足りていない部分と、 置き換えても良いですが、 そこで、 この試合で見えた、 通用したものと、 通用しなかったものを、 考察してみたいと思います。 ◎ 通用したもの <組織的な守備> 浦和の7人で守る組織的な守備は、ミランの守備には及ばないが、そして、選手のコンディションやモチベーションが万全であることを前提としますが、世界を相手にしても6〜7割程度は通用したと思います。連携してプレスに出る守備、スペースを作らないカバーリングの確立した守備、これはアジアレベルを少しだけ抜け出していると感じられます。つまり、個の守備能力ということではなく、組織としての守備ということでは、世界に限りなく近付いたのではないかと思います。これを「残念ながら守備組織だけ」と見るか、又は、「守備組織だけでも通用したのは大きな進歩だ」と見るかは、人によって異なってくると思いますが、私は後者の思いを強く持ちました。そして、そのような意味でも、アフリカの守備とアジアの守備はどちらが上なのか? それが確かめられるエトワール・サヘルとの3位決定戦は、とても興味深いと言えます。 <阿部勇樹> ワシントンも含めて、全員がミランに臆して(ネネは普段より良かった)しまっていましたが、その中で、阿部だけは普段通りのパフォーマンスが発揮できていました。大舞台に強いか弱いか、これは代表選手たる資質の、大きな要素でもあります。国内リーグでは活躍できるのに、代表では力を発揮できないという選手は、どこの国にもいるものです。そして、残念ながら、そのような選手は、いくら国内リーグで活躍しても、代表からは外さざるを得ません。また、海外で結果を出している選手がなぜ優遇されるのか、海外のクラブに所属していても試合に出場していない選手はなぜ招集するべきでないのか、その理由の1つが、この「大舞台に強いか弱いか」ということにあります。海外のリーグで活躍できるということは、世界と戦える技術や体力の他に、メンタリティも強いものを持っている、また、今はその状態にある、ということの証明にもなるわけですね。この試合を見る限りでは、今の状態において、鈴木は代表から外しても、阿部は外せないな、と個人的に感じました。どんな状況でも、相手が強くても弱くても、常に自分の力を100%発揮できる、それが優秀な選手の証だと思います。 ◎ 通用しなかったもの <メンタリティ> 永井、長谷部、相馬、彼らのドリブル技術が、世界相手に全く通用しないとは感じられません。鈴木のシュートにしてもそうです。しかし、その武器の性能が、ミランに臆してしまったメンタリティの為に、本来の力の20〜30%程度しか発揮できていませんでした。相馬は勝負する前にドリブルを諦めてしまっていたし、永井は自分の形でドリブルに入り、強引に仕掛ける意志を強く持てませんでした。長谷部においては、完全に自分を見失っていました。永井が落として鈴木がシュートした場面、普段の鈴木ならば、強烈なシュートを打てたはずですが、メンタリティの問題から、まともなシュートが打てませんでした。セパハン戦の鈴木とは明らかにメンタリティに差がありました。相手がミランであってもセパハンであっても、鹿島であっても横浜FCであっても、常に同じパフォーマンスが発揮できるメンタリティ、それが通用しなかったものだと、私には感じました。100%自分の力を発揮した状態で相手に通用するか否か勝負する、その状態まで持ってくるメンタリティが必要だと思います。 <個の力> まあ、これは、あらためて言うまでも無いわけですが、やはり、カカ、セードルフ、ピルロ、などの個の攻撃力、アンブロジーニ、ガットゥーゾ、ネスタ、などの個の守備力、これは浦和の日本人選手と比較して、大きな差があったことは、誰しもが感じられたと思います。「1−0」というスコアの中に、その差が如実に反映された試合でした。おそらく、今の状態ならば、10回戦ったら、7回から8回は、「1−0」というスコアでミランが勝つと思います。結局最後は1対1なんだ、というのはよく言われることですが、まず、間違い無いですね。ミランの選手より個の力で劣っているとしても、少し劣っている、というレベルまで日本人の個が上がってこなければ、世界に勝てる日は永遠に来ない、と言えると思います。 ◎ やれなかったオシムサッカー 最後に、このことについても触れておきたいと思います。「ダイレクトパス」の多用と「ロングランニング」の多用、この2つは、困った時の伝家の宝刀とも言えます。そこにもう2つ、困った時にチームを救ってくれるものを加えるとしたら、それは「ミドル・ロングシュート」と「ドリブル」と言うことになると思います。この4つは、一回の成功で、負け試合を勝ちにすることができる、まさに必殺技です。しかし、「ミドル・ロングシュート」と「ドリブル」については、今の状態で直にやろうとしても、できるものではありませんよね。昨日今日練習して威力ある「ミドル・ロングシュート」や切れ味鋭い「ドリブル」が身に付くものではありませんからね。但し、「ダイレクトパス」の多用と「ロングランニング」の多用、この2つは、今の日本人選手にも直にできることです。そして、ミランのような守備(浦和のような守備でも、サヘルのような守備でもOK)から得点を奪うには、「ダイレクトパス」の多用と「ロングランニング」の多用、この2つが最大限に有効な攻撃手段となるわけです。ミランが浦和から得点を奪ったものは「ドリブル」でしたが、ボカがサヘルから得点を奪ったものは「ダイレクトパス」と「ロングランニング」でした。オシムがなぜジェフや日本代表に「ダイレクトパス」と「ロングランニング」を強く要求したのか? その答えが「それが強い相手に勝つ方法だから」ということなわけです。個の力が相手を上回っていれば、ポゼッションで確実にゴールを奪うことで高確率な勝利を手に入れられますが、そうでないならば、「ダイレクトパス」の多用と「ロングランニング」の多用、この2つで、少ないかもしれないチャンスを決めるしかないわけです。今の浦和はオジェックのチームであり、オシムジャパンやイビチャジェフでも無いので、それが選手に要求されていたかは判りませんが、選手が、それをやってはならない、ということは無かったわけです。特に浦和にはオシムジャパンのメンバー多く、1年以上、そのような要求をする監督の下でも戦ってきたわけですから、そこはもう少し「オシムサッカー」というものを、ACミラン相手に具現化してくれると期待したのですが、残念ながらそれはなりませんでした。しかし、3位決定戦で対戦するエトワール・サヘルは、1つレベルが下のミランのようなチームですから、そこでは「ダイレクトパス」の多用と「ロングランニング」の多用、これで得点を奪えることを、強く要望し、期待したいと思います。 追記:試合後の阿部のコメント 「相手うんぬんよりも、自分たちが恐れずにやるべきことをやる。それが出せなければ意味がない。あとはやっぱり(ボール)コントロール(の差)。それからミランは判断が速かった。(フィジカルは?)強かったですね。やれたところもあるし、まだまだというところもある。ボールを前に進めるという意味では、相手が来ても取られない、そこを身につけていかなければきびしい」 いつも応援ありがとうございます。 「なかなか良い記事だな」と思いましたら、 ◎ サッカー人気ブログランキング ◎ ○ サッカー FC2 Blog Ranking ○ への応援クリック投票をポチッと宜しくお願い致します。 |
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モウリーニョさん、コメントありがとうございます。
ミランは決勝でどのような結果が出ようとも、監督交代した方が良さそうですね。変化を求める時期かなと、私も思います。 それから、阿部にはぜひ世界へ挑戦して欲しいですね。長谷部よりも先に阿部かなと思います。 はっきり言ってクラブレベルではミラン以外応援する気がないので、ミランのことについて書きます。
情けないと言うしかないですね。いつも通りポゼッションは高いけど相手を崩すほどのチャンスはない。今季セリエAで苦戦してるミランを日本の方々もよくご理解頂けたと思います。アンチェロッティ政権はもう今すぐでも終わりにして欲しいです。やる気満々のモウリーニョの招聘をすべきです。改革を先延ばしにしてきたフロントの怠惰も問題です。 浦和に関してですが、阿部はよく頑張ったと思います。阿部は海外の3大リーグ以外なら挑戦するべきだと思います。オシム直々の戦術ディプシリンが欧州の舞台で通用するかが見物です。長谷部はシエナ移籍はやめた方がいいでしょう。彼はまだ日本で学ぶべきことがたくさんあると思います。 |
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